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スタジオ撮影(2017年10月16日、17日)その2 IF-02RDS ロードバージョン開発経過 [Ikeya Formula IF-02RDS]

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スタジオ撮影の続き。
撮影は夜の8時から行われ、夜中というか翌日の明け方までかかった。
ナンバーが取れたのがぎりぎりだったし、それからスタジオをおさえるわけだからまともな時間帯では
そもそも無理というもの。でも、このターンテーブルを備えたスタジオが借りられて良かった。
うちからは比較的近かったし。(といっても車で小1時間はかかる)

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このドアの開き方は基本的には1号車と同じなのだが、池谷さんからのリクエストもあり、
より開口面積を広く、角度も大きくなるよう設計変更。ヒンジの設計と製作には結構苦労して、
それでも何とか組みつけた…と思ったら、保安基準を満たすには量産車のパーツでないとダメ
ということで、そんな、いまさらそんな事言われても…、こんな特殊な形状の外ヒンジの量産車
なんてまず無いし…、全くどうしたものか、と思っていたら、イケヤフォーミュラさんのFさんが
またまた苦労して、ある量産車のヒンジとオリジナルのヒンジを巧妙に結合することに成功!スゴイ!
それでサクッと組付け直し。(実際は細かな修正が色々あったことはもちろん)
キャッチロックとストライカーも同様に量産車用のパーツと入れ替え。書くのは簡単だが本当にスゴイ。

ただ、それでも、“この構造で検査官に何か突っ込まれたら、ダメかもしれません…” ということで、
もしもそうなってしまったら、ドア周り全面変更という事にもなりかねず、ちょっと気が遠くなりかける。
そういうことで、ここは不安要素のひとつだったのだが、実際の検査では何事もなく済んだそうで、
良かった、つくづく。


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ポジション(スモール)ライト点灯状態。

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ポジション(スモール)ライトとヘッドライトロービーム点灯状態。

ヘッドライトは保安基準のヘッドライトの最低高さ(下端が地面から500mm以上)を満たすため、
1号車よりも高い位置に移動したのだが、そのままでは見た目的に間がもたないだろうと思い、
エアインテークかウインカー/ポジションライトなどをレイアウトしようと考えて、このあたりの
デザイン変更を検討していった。
だが、ヘッドライトに使うユニットがなかなか決まらず、何度もデータを作り直すことに。
ヘッドライトユニットが決まらなかった理由はとにかくスペースが無いから。
ストロークはわずかとはいえ、フロントタイヤがステアした状態でフルストロークしてもヘッドライト
ハウジングの後ろ側と干渉しないようにと考えると、普通の量産車用ユニットでは、分解しようが
何をしようがまず収まらない。車検対応品でこの狭いスペースに入るもの、出来ればEマーク付きを…
なんていうと尚更見つからない。ヘッドライトスペースはウインカーやポジションランプなども色々と
関連してくるので、ここはそれらがどうなっても対処できるように考えておかなければならない。
ということで、ここはポジション(スモール)ライトでもウインカーでもどちらでもいいようにと
考えていたのだが…、ウインカーの件では保安基準の解釈を私が間違えていて、追加インナーレンズを
急遽製作して何とか対処…というようなことは以前書いたとおり。

最終的に使用する事になったヘッドライトユニットは、ドイツ製の超小型LEDユニットで嬉しい事に
Eマーク付き。この製品のシリーズにはロービーム用とハイビーム用があり、ロービーム用はLEDチップ
1個にプロジェクターレンズと遮光板付き。ハイビーム用はLED3個がセットになったもの。
このロービーム用の遮光板付きというのは魅力的だったのだが、事前に何回か行った点灯試験で、
アウターレンズ用のアクリルを通すとごくわずかながら光量不足になることが判明。裸の状態では
ぎりぎり大丈夫なのだが、厚さ3mmのアクリル(スモークなどではない普通のクリア)を置くだけで
足りなくなってしまうとは…。この小ささでLED1灯では、元々の光量がぎりぎりだったという事らしい。
ハイビーム用のユニットに遮光板をつけるのは構造上無理なので、どうしたものかと思ったのだが、
イケヤフォーミュラさんによれば、保安基準では遮光板の有無までは問われていないらしく、配光特性と
光量だけが問われるので、ハイビーム用ユニットの配光を下向きにして使う事でこの問題は解決。
結果として同じユニットが片側3個並ぶことになった。

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お気づきの方も多いと思うが、少し前の状態では排気管が左右2出しの4本出しだったのだが、
最終的にはこのように片側2本出しに。これは苦戦した排ガス試験対応の結果。何度か試験に
臨むたびに色々修正を加えていったそうなのだが、最終的には排気管の管路長を長くして
触媒をいくつか追加、内部の取り回しを大きく変更。これでようやく排ガス試験合格。
それに伴って遮熱板も作り直しになり、素材(パンチングメタルから、エキスパンドメタルと
鋼板の組み合わせに)、形状、色(シルバーから黒に)全て変わった。左右非対称にはなって
しまったが、個人的には前の状態よりもスッキリしていいと思う。元々の意図に近い。

イケヤフォーミュラさんの方との雑談で、次のバージョンではナンバープレートの下あたりで、
センター出しがいいですかね、などと話し合ったのだが、トランスミッションの大型化への対応や、
リヤカウルの開閉方法変更、それにともなうサブフレームやヒンジのレイアウト、リヤウイングの
支持方法の変更…など、色々考えると排気管のセンター出しは現実的な処理かと思う。

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これで黒バックでの撮影がほぼ終了。次回は白バックでの撮影の様子をお伝えします。



この時点で確か夜中の1時か2時頃…。






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コメント 2

うらん

スタジオの写真はホントに綺麗ですね。
フロントナンバーの処理はストレートにこうされたんですね。
最初見た時に「げっ!」となりましたが、読み進めていくうちになんとなく慣れました。
わたしも勝手にフロントナンバーの処理方法のアイデアを考えましたが、初代FDのような別体の枠を設けるの方法はどうかと考えましたが、スラントしたノーズには合いませんでしたね。
しかし、ホントに美しい車です。
by うらん (2017-10-20 17:15) 

ash_institute

うらんさん 
スタジオはさすがに照明などの条件がいいので、私あたりが適当に撮っても
そこそこきれいに撮れて嬉しいです。
ナンバーは、こんな保安基準が出来る前にだったら良かったんですが、
しょうがないですね。せめてヨーロッパと同じような縦横比のものだったら
まだマシなんですけど…。

by ash_institute (2017-10-21 01:46) 

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