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開発中のプロトタイプ Part 2 [プロトタイプ開発経過]


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中断状態のプロトタイプ、データ上の熟成作業の続き。
今回はリヤまわりについて。

リヤコンビランプはヘッドライト同様、かなり気をつかって形状を決めているところのひとつなのだが、
これについてはまた別の機会に触れようと思う。

リヤコンビライトの下にはエアアウトレット。ここからエンジンルームのあたたまったエアが抜けていく。
ラジエーターはサイドラジエーターとして比較的オーソドックスなレイアウトで検討を進めている。
ラジエーターコアの背後に置くファンを利用して底面から空気を吸い込む案も考えて提案したのだが、
皆さん特に関心を示されず反応薄かったので、そのままそれは保留に…。これは期待するほど効果は
無さそうだし、強くおすすめしたいというわけでもないので、まぁいい。

実はラジエーターの位置についてはちょっと変わった配置をリクエストされたのだが、その位置というのが
どうにもちょっと無理のある位置で…、どう検討してもまともな大きさのラジエーターはレイアウトでき
そうにない、事実上これは無いな…と思い、結果として比較的オーソドックスなこのレイアウトで検討を
進めているというのが現状。

ということで、ラジエーターを通過したエアは、その他のエンジンルームのあたたまったエアといっしょに
リヤコンビランプ下のエアアウトレットから排出される。
エアアウトレットはもっと大きくしたいような気もするが、ボディの天地が狭いし、ライセンスプレート
の取り付けベースを日本とヨーロッパの両方のサイズをまかなおうとするとそれなりにスペースが必要で
案外場所が無い。まぁ経験上それほど大きくなくてもエアは抜けていってくれるので大丈夫だとは思うが。

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エキゾーストエンドはリクエストのひとつとして上方排気があるのだが、エンジン、ギヤボックス、
リヤサス、ラジエーター等のレイアウトと考え合わせると、スムーズなとりまわしが出来そうになく
(後ろに向かったエキゾーストパイプを出口の位置のためだけにユーターンさせるようなばかばかしい
ことになりかねない)、技術的なメリットもあまり無さそうなので、無理の無い比較的オーソドックス
な位置で検討を進めている。
上方排気をリクエストされた時に確認したのだが、上方排気を希望された理由は、見た目とか雰囲気が
好みだから、あぁ、あと音もいいかな…というようなわりとフワッとしたものだったので…。

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リヤディフューザーは大型で前後長も十分とった大型で効きの良さそうなもの。効きが良いというのは
ダウンフォースの絶対値が大きく、かつ特性変化がマイルドということ。(まぁ、そんな都合の良い
ものはなかなか出来ないものなのだが…)こういうのはレースのレギュレーションなどに縛られずに
自由にやれるのがとてもいい。結果はともかく。

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リヤウイングはいくつかの形式をいろいろ検討しているが、とりあえずは現在の技術トレンドである
吊り下げ式のステータイプを形にして、第一候補として進めている。ただ、個人的にどうもこの形は
あまり好きになれないのが正直なところ。CFDのシミュレーション画像などを見ると、その優位性は
理解できるにしてもだ。

基本的にレース車両ではないので可変タイプの機構も検討している。ウイングの角度だけが変わるもの、
ステーの根元から角度が変わるもの、格納式のものもいくつか考えている。
ただ、格納式は魅力的なのだが、ボディ形状にフィットさせることを考えると小型のものになるか、
分割にでもしないと成り立たないのがやや苦しい。ボディ形状、格納スペースなど、根本的に考え直す
必要がある。その価値はあると思うが。

いずれにしても、リヤウイングが無くてもスタイリングとして成立すること、そして魅力的に見える
ように心がけている。滑らかで整った形状のボディ、そこに着く(あるいは出てくる)効果的で形の
いいリヤウイング、そういうものが望ましい。
そしてそう考えた時、吊り下げ式はそれを成立させるのがやっぱり難しい…とあらためて思う。








リヤから見てもライセンスプレートはやっぱりユーロタイプが良いな…。





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