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南フランスのリッチマン Vol.3(エクサンプロバンスのお話 その5) [日々の出来事、雑感、新年の挨拶、他]

De Tomaso Pantera_01.jpg

南フランス、エクサンプロバンスに仕事で行った時のお話、その5です。

※この時の写真はほとんど撮っていなかったため、ここで使用している画像は
全て画像検索で話の内容に合いそうなものを集めて使わせてもらっています。

写真はDetomaso PANTERA (デトマソ パンテーラ)。

De Tomaso Pantera_02.jpg

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De Tomaso Pantera_04.jpg

リッチマン氏、これからは彼のことをオーナーと書かせて頂きます。
私と、同行のメカニック氏でそう呼んでいたので。

オーナーの広々としたガレージで、フォーミュラ・ルノーとコブラ427を横目に、
私達はそれぞれのコンセプトカーの状態をチェックし、“世界巡業”でいたんだ各部を、
可能な範囲で修復していきます。出張先、それも海外ですから、もうどうしようもない
というのも当然あるわけです。そういうのはもう、だましだまし走らせるしかありません。 
そうやって、初日はサーキットまでの1~2kmをそーっと自走していきました。
プレス達は翌日から来ますので、今日は、自走してサーキットに行って、やばそうな
ところがないか、様子を見て終わりにする予定です。

サーキットに向かっていると、途中から結構大きな音で車が沢山走っている音が聞こえます。
かなりかん高い音で、これはレーシングカーかな?と思っていると、サーキットの
ほうから、1台、また1台と、フルカウリングのバイクが来ます。
それらはレーサーレプリカだったり、本物のレーサーだったり、色々でした。
あれ、今日は走行会でもやってるのかな?と思ったのですが、(サーキットには、
誰でも開けられるような簡単なゲートはありますが)出入りを見る人がいるところは
無く、皆さん勝手に出入りしています。
一体どうやって、この人達を管理しているんだろう?と思いました。

コースに着くと、そこはプライベート・サーキットというには、ずいぶん立派な規模で、
同行メカニック氏によると、日本でいうと筑波サーキット並みか、やや大きいとのこと。
私は、冨士と鈴鹿しか行ったことがなくて筑波はわかりません。
沢山のレーシング・レプリカと、ほんとのレーサーが混じって、皆さん結構なペースで
気持ち良さそうに走っています。

そして、しばらくして先ほどの疑問、どうやって管理しているのか?は、消えます。
そんなことは心配無用でした。 そうです、そんなことしていないんです。
私達が翌日から予定しているイベントのように、ここを貸切にするようなことでもない
限り、こうして走りたい人達に開放しているということです。オーナーも一緒に走ります。
事前のミーティングとか、そういう小難しいことはやっていないようです。
日本の感覚からは考えられないことですが、大人がみんなそれぞれの責任とテクニックで
自分のマシンの走りを楽しむわけです。何があっても完全に自己責任(この頃はまだ
そんな言葉も一般的ではなかったと思いますが)ということみたいです。
オーナーもオーナーで、これで稼ぐ必要など全然ないので、これで良しというわけです。

実際、そのしばらく後でオーナーはお友達と思しき初老のカッコイイ紳士と共に、
赤いオリジナル・パンテーラで現れ、さっそうとコースイン。カッコ良く10数週ラップ
して、ご機嫌なエキゾーストノートを残して夕焼けの中を帰っていきました。
丁度ここに上げた写真のような真っ赤なパンテーラでした。
見た目は非常に美しく、いわばミントコンディションに保たれたオリジナルに見え、
エンジンも良くメンテナンスされているらしく、そのアメリカンV8がやたらきれいに
回っていることから調子の良さがうかがえました。 ええなぁ…、ほんまに。


パンテーラってその成り立ち(イタリアンデザインのボディにアメリカンV8エンジン搭載)
から、いわゆるスーパーカーの仲間に入れてもらえないような微妙な扱いをされてきた、
ちょっとかわいそうな面があるのですが…、その実力は知る人ぞ知るところで、ちゃんと
整備されてチューンされたパンテーラは同時期のフェラーリやランボルギーニを上回る程の
ものだったと実測データが物語っています。

De Tomaso Pantera_05.jpg

そういう実際の速さという実力があることと、このスッキリとしたスタイリングはこの車を
際立たせていると思います。シャープでモダンで上品で洗練されて見えます。エンジンが
アメリカンV8のOHVということからフェラーリのV12のような高周波の良い音は望むべくも
ないですが、それでもこれはこれで悪くない、悪くないどころか十分魅力的な車だと思います。
個人的にはフロントバンパーが下の写真のようになったものは一層シャープな印象で好みです。
イエローのカラーもいいです。フロントクォーターもリヤクォーターも他にないカッコ良さが
あるように思います。

De Tomaso Pantera_06.jpg

De Tomaso Pantera_07.jpg



続きは、南フランスのリッチマン Vol.4(エクサンプロバンスのお話 その6)で。




















Stand wiyh Ukraine_セイタカアワダチソウ+Ash013_360x640.jpg
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。

We support Ukraine with all our might!
We are all on your side.
Ми підтримуємо Україну всіма силами!
Ми всі на вашому боці.









パンテーラ、いいじゃないですかね…。



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