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いくつかのディティール(2017年3月11日)IF-02RDS ロードバージョン開発経過 [Ikeya Formula IF-02RDS]

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イケヤフォーミュラさんで見たリヤコンビライト以外のいくつかのディティール。

シャシー、フロントサブフレーム。フロントサスペンションははずされている。
フロントカウルのヒンジまわりの補強、ガススプリングなどはレイアウトからイケヤフォーミュラ
さんのオリジナル設計。これがあると大きなフロントカウルの開閉がぐっとスムーズに。

メインフレーム先端付近の狭いスペースにエアコンユニットが置かれている。
これは快適装備というよりも主にフロントウインドーの曇り対策で、保安基準では、スイッチを
入れて何十秒かで曇りが消えて視界が確保できなければならないということなので、それに対応
するための装備。

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サスペンションのショックアブソーバーの前にLEDライトユニットが仮のフレームに並んで取り付け
られているが、これはこの状態で夜な夜な走行テストを繰り返している…、わけではなくて、
ダッシュボード上のインジケーターなどと同時に点灯状況を目視で確認するための仮レイアウト。

ダッシュボードの基板となるアルミパネルの前端にあるスリット状の穴は前述のフロントウインドー
の曇りを取るためのエアの吹き出し口。

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搭載エンジンは現状では1号車と同じ4気筒ターボ。左側にインタークーラー、右側にラジエーター。
イケヤフォーミュラさんが誇るシームレストランスミッションは今ははずされていて、手前に口を
あけているベルハウジングの形状が良くわかる。
市販版でエンジンがどうなるか、実はまだ決定していないのだが、どんなものであれ、この車に
合った魅力的なものになるといいなと思う。

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アルミをきれいに成形してまとまっていた給油口まわり。ここもイケヤフォーミュラさんのオリジナル。
この上からリヤカウルが付いて、そこに外側のリッドが付くので普段は見えなくなるが、リッドを
開けたときにこれが見えたらちょっと嬉しいかなと思う。
この種の給油口を見せるデザインもこの車には合うと思うし、好きな人はいると思うので、
どうしましょうか?と池谷さんにごく初期の頃に聞いてみたのだが、こういうのは隠したい
とのことだったのでその案は却下。

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これは何だろう?と思って聞いてみたところ、メーター(MOTECのディスプレイ)のまわりのカバー
というかフィニッシャーというか、そういうもの。こういうものもアルミ板を成形してロゴを
(多分レーザーで)抜くところとか、イケヤフォーミュラさんらしい。

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そして…、ここが実は今回改修した中で最も大きな問題となりそうだったところ。
オリジナル設計のドアヒンジでは保安基準を満たさない可能性があり、ヒンジには事実上市販車の
部品を使わなければならなそう(!)、とのことで急遽、市販車の使えそうなヒンジを色々調べて、
それに機械結合するアーム状のパーツを高剛性の材質で新規で製作し(写真右下)、それで
ヒンジとドアを機械結合(ボルトアップ)、剛結する、ということに。
これらの新しい造作のためにキャビンの該当部分は追加工、補修が施され、塗装に間に合うように
仕上げ作業を急いでいる状態。
さらにヒンジだけでなく、キャッチロック/ストライカーも同様(事実上市販車の部品以外ダメそう)
で、それらも改修が必要とのこと。

この話をリヤの方向指示器の問題と同時に聞いたのだが、こちらに関してはまったくそういう認識が
無かったので正直かなり驚いた。そしてリヤウインカーと違ってこちらのほうはそう簡単に解決でき
なそうに思えて、改修にはもっとうんと時間がかかる(最悪の場合、ドアまわり全面作り直し…?)
のではないかと思っていたのだが、その想像よりもはるかに早く解決策を立てて現物化されていて、
軽く驚いた。こういうところもイケヤフォーミュラさんらしい。

ただ、これで保安基準を完全に満たすと判断されるかどうか、まだ何ともいえず、とにかく考えられる
改修はして、それで検査に臨むしかない。
それでもしもダメなら、ドアのヒンジ周りに関しては全面改修…という事になる。
もちろん、そうなって欲しくないが。

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塗装工場に搬入するため、ボディパネルは一旦全て解体して個別に梱包。

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昨日13日月曜日の午後、これらボディパーツは無事に塗装工場に搬入された。
塗装には約2週間ほどみてほしいとのことだ。




塗り上がりが楽しみ…。






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リヤコンビライト追加ウインカー (2017年3月11日)IF-02RDS ロードバージョン開発経過 [Ikeya Formula IF-02RDS]

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IF-02RDS ロードバージョン開発経過の続き。

イケヤフォーミュラさんに引き渡した翌日、連絡があり、この状態ではリヤの方向指示器が保安基準を
満たさないかもしれない、何とかならないでしょうか?とのこと。
私としては保安基準を満たしているつもりでいたので、何でまたそういう事に? と思ったのだが、
イケヤフォーミュラさんがそういうのだから、とにかくその懸念は払拭しなければならない。

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保安基準は基本的に文章で、それに加えて時々ごく簡単な図で解説されているのだが、書かれている
文言をどう解釈すれば良いのかわからなくて困ることがしばしばある。
今回の場合は“見通せること”という文言がそれだった。私はこれを直接光が目視できること、という
風に解釈し、3DCAD上でシミュレーションしてそのようになっていることを確認したつもりだった。
方向指示器の発光部の面積は20㎠以上必要で、水平方向で80度、垂直方向で15度の範囲でこれを
見通せること、となっている。シミュレーションではきわどいながらも大丈夫そうに思えたのだが…。
問題はリヤカウルの形状で、上記の水平方向で80度、垂直方向で15度のポイントから見たときに
発光部の一部を覆うような状態になってしまい、見える面積が小さすぎるのではないかということだ。
ではどれくらい見えれば良いのか?
イケヤフォーミュラさんが国交省の担当者に直接聞いて確認したところ、この80度/15度のポイント
からも20㎠以上の面積が確認できることと思ってください、とのこと。
リヤコンビライトの小さな車、例えば軽トラなどを見ると、平面的なところに小さなウインカーが
付いているものも普通にあるので(80度の角度から見たらその面積はかなり小さくなるはず)、
そこはちょっと拡大解釈というか厳し目じゃないかと思ったのだが、こういうことで変に食い下がっても
しょうがないし、そんなことをするよりも、文句のつけようがないレイアウトにするのがいい。

ということで修正案を考えたのだが、なるべくなら修正作業は少なく済ませたい。
最初はリヤコンビライトユニットの水平方向の取り付け角度を変えてウインカー部分をより多く
露出させ、それでも足りないのでリヤカウルを一部切り欠いて対処しようかと思ったのだが、
せっかくきれいに出来たボディを切り欠くのもつらいし、そうしてしまったら成形型もまた改修する
必要が出てくる…。

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上の画像の右側がリヤカウルの一部を切り欠く案。大した違いではないように見えるかもしれないが、
単純にデザイン的にまとまりが悪くなるし、このために必要な作業全てを考えると、色々と憂鬱になる…。




それで他に出来ることはと考えたのがウインカーを丸ごと追加する案。
光源にLEDを使えば現状のリヤコンビライトの形状に合わせて非常にスリムなものが作れそうなので、
大急ぎで部品選定、レイアウト、3Dデータ化…とやって、画像(完成予想図)を作ってイケヤフォーミュラ
さんに見ていただいて承認していただき、この案で行くことに。

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ハウジングはヘッドライトなどと同様に粉末造形、アウターレンズはアクリルの切削として、
またアークさんに作っていただいた。

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それを持って先日の土曜日にイケヤフォーミュラさんにおじゃまして、皆さん忙しく作業しているところ、
無理を言って取付け用の穴あけなどの作業をしていただき、仮組みしてきた。

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点灯テストも無事終了。

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本日13日月曜日午後にこれらボディパーツ全て塗装工場に搬入、いよいよ塗装工程に入ることになる。





リヤ方向指示器問題、解決できて良かった。一時はどうなることかと…。






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サーバー復旧 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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サーバー復旧しました。
ダウンしていたのは金曜日の昼過ぎから月曜日の午前中。
土日が挟まらなければもっと早く復旧できたのかなと思う。
電話さえつながればサポートの対応は丁寧でとても感じがいい。作業も迅速だった。

明日以降乗り換え作業を行おうと思うのだが、こうサポートの感じがいいと、ちょっと気が引けて
しまう。乗り換えるのが悪い気がして…。

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それはそうと…、つい先ほどあるお客様というか知人から電話があった。日付の変わる直前。
この方は日本とドイツの自動車メーカーのデザイン部に在籍していた方で、私がデザイン会社の社員
だった頃、ある自動車会社のデザイン部の中堅実力者(私個人としてはエースと思っていた)として
腕をふるっていた。何回か仕事でご一緒させていただき、デザイナーとしての能力が高いこと、偏りが
無くごくまっとうな感覚でアウトプットに共感できる方だなと感じていた。故郷が同じ新潟県の魚沼地方
でほぼ同世代(多分1歳くらい年上だったと思う)ということもあり、身近にも感じていた。
私が独立してからは仕事で関わることはなかったのだが、リーマンショックで何ヶ月もの間私の仕事が
無くなり、困って彼に相談した時には親身になって話を聞いてくれた。
あの時は私のまわりみんな困っていて、クライアントも仕事が極端に減ったり、会社自体が無くなったり
して、人の話など聞いてる場合じゃないというか、聞いたところでどうにもしてやれない、そんな状況
だった。そんな中で彼だけはわざわざ時間をとって会ってくれた。
当時彼は日本の自動車会社からドイツの自動車会社のデザイン部に移籍していたのだが、彼のほうも色々
たまっていたようで、互いに沢山話した。随分長時間にわたったと思う。後日メールで、あの時は熱く
なって話してしまい興奮状態になったのか、夜なかなか寝付けなかったとも言っていた。
そして相談した翌日以降、私に仕事を振ってくれそうな知り合いの会社をいくつも紹介してくれた。
その中のひとつの会社では彼の知人ということでとても暖かく接してくれて、その後何回かお仕事を
いただき良くしていただいた。ありがたかった。あの時は本当に助かった。

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そういう方からの相談なので、内容を聞いてどうこうというのではなく、最初から力になるつもりで
話を聞いた。彼の知人の会社でコンパクトな大人向けのスポーツカーの開発をしようとしているが、
どうも形が今ひとつ気に入ったものにならない…、ということで色々相談にのったりアドバイスしている
彼が、そういうことなら私に相談して、3Dデータを作って、1/1の3面図も出力して、検討、熟成するのが
いいのではないか…、ということでの相談だった。

こういう “オリジナルカーを作りたい” 的な話は時々舞い込んでくるのだが、その多くは単純に考えが
甘くて、話がなかなか具体的にならなかったり、話が進んだとしても、進めていくうちに技術面、費用面、
その他諸々の現実が見えてきて、やっぱり今回はやめときます…、みたいになってしまう。ひどいものは、
しばらく音沙汰が無くなり、何の連絡もないまま自然消滅、それまでの作業費も回収不能…なんていうのも
あって結構つらい。ある程度事業で成功した車好きの方でこういう話をする方は少なくないが、
そのほとんどがイケヤフォーミュラさんのようにはいかないということだ。

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ただ、今回のお話は今日聞いた話と先方のウェブサイトを見る限り、少なくとも今まで聞いたり
関わったりした中では、作り手に実績もポテンシャルもあって、実現の可能性は高そうに思え希望が
持てる。それに何より、相談してきた相手が相手だ。
まだ詳しく聞いていないし、開発中の現物も見ていないし、私が関わることに対してどう思われるか
というところからなのだが、どういう形であれ、望まれれば協力させていただこうと思う。
今年は例年にも増して忙しいことこの上ないのだが、いくらかでも恩返ししたいから。





サーバー復旧して良かったけど、まだまだ忙しいのは続く…。






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レンタルサーバー、ダウン中… [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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一昨日の昼過ぎから借りているレンタルサーバーがダウンしている様子。
気がついたのがその日、金曜日の夜で、問い合わせるもサポートは
平日しかやっていないとのことでどうにもならない。
安くて容量無制限なのは良かったのだが。

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レンタルサーバーの契約期間は10年を超えていて(記録をたどってみて自分で軽く驚いた)、
その間この種のトラブルは2度程、今回で3回目なので多くはないと思う。
だが、明日復旧するしないに関わらず乗換えを検討している。
扱うデータが今後極端に増えることは無いにしても、少なくなることはもっと無さそうだし、
安定、安心のためにもう少しお金をかけておくべきかと思う。

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サーバーの乗換えに合わせ、ついでといってはなんだがちゃんとしたドメインも取得しておこうかと思い、
それらしいオーソドックスなものを取得した。
ドメイン名は ash-institute.co.jp と、ash-institute.com の2つ。
今までのようなサブドメインは無く、ごくシンプルなもの。
これまでどおりでも何も問題無いのだがちゃんとしておいて悪いことも無い。
前者をメインにして、後者はメインに問題が発生したときのサブとして用意しておこうかと思う。

具体的にいつになるかは未定ですが(多分数日中)、乗換えが完了したらウェブサイトの新URLをここで
お知らせし、変に引っ張るようなことになってしまっている(これはサーバーは関係なく、単純に忙しすぎて
記事を書いてる暇が無かっただけ)このブログの続きも再開したいと思います。





10年以上も使っていれば色々あって当たり前か…。



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