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Lamborghini Marzal in Monaco again [車、カーデザイン]

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1967年3月のジュネーブショーで発表されたLamborghini Marzal(ランボルギーニ・マルツァル)が
きれいに仕立て直されてモナコを走ったようです。

Lamborghini Marzal at the Grand Prix de Monaco Historique driven by Prince Albert of Monaco
https://www.youtube.com/watch?v=80TWjizCu-0


One-Off Lamborghini Marzal Returns To Monaco After More Than 50 Years - CarBuzz
https://carbuzz.com/news/one-off-lamborghini-marzal-returns-to-monaco-after-more-than-50-years

Lamborghini Marzal concept returns to Monaco for another l | Hemmings Daily
https://www.hemmings.com/blog/2018/05/15/lamborghini-marzal-concept-returns-to-monaco-for-another-lap-of-the-grand-prix-circuit/


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ランボルギーニ・マルツァル。
私の尊敬するデザイナーの一人、マルチェロ・ガンディーニのいくつかある傑作のうちの1台。

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古さを感じないとはいいませんが、独特で魅力的なデザインは今も輝きを放っているように思えます。
プロポーションにもディティールにも当時の雰囲気がいい意味であふれています。

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残念ながら私は実車を見たことは無いのですが、この車にはやや特別な思い入れがあります。
子供の頃、父親に初めて買ってもらったミニカーがこの車でした。

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小学校低学年だったと思いますが、珍しくおもちゃ屋に連れて行ってもらい、小さいサイズの一連の中で
1台だけということで選ばせてもらいました。この小さいサイズ…というのは多分みんなマッチボックス製で、
当時(1960年代末頃)まだトミカはあまり種類が無かった頃だと思います。他にはポルシェカレラ6とか、
キャデラックとか欧米の車はありましたが、国産車はほとんど無く、どれをとってもメーカー名も車名も
全然わかりませんでした。私も小さかったですし。

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お店にあったミニカーの中ではこの車(メタリック調の赤)とフォードGT(白に青いストライプ入り)
の2台がカッコ良く見えたのですが、父からは1台だけといわれていましたので、かなり悩んだ末に
こちらにしました。どちらもそこで初めて見る車ですので、単純に、純粋に形だけで選んだわけです。

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買ってもらってすぐの頃はやっぱりあっち(フォードGT)にしておけば良かったかな…とも思いましたが、
何年かして車の名前を色々覚えるようになって、この車のことも、あの時選ばなかったフォードGTのことも
車名とメーカー名くらいはわかるようになって…、やっぱりこっちを選んで良かったと何となく思いました。

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更に年月が経過し、車のデザインについてそれなりに明確な好みを自分なりに整理して考えられるようになると
あの時こちらを選ぶ判断をした幼い自分を褒めてあげたいような気さえしました。 それは今も変わりません。

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下側までガラス張りで中が丸見えの特徴的なガルウイングドア。
このドアの開閉機構がまた凝ってて変わっているんですよね。
この種のドアに良く使われるガススプリング(ガスステーなどともいう。ダンパーという人が多いですが
正しくはダンパーではありません。外観は似ていますし付随的にダンピングもしますが…)が見当たりません。
どうなっているのかというと、ドア後ろ側にあるステーの付け根がその奥に隠れたシャフトに連結されていて、
それがユニバーサルジョイントを介してルーフラインに沿って下側に伸びて、その先でボディの横幅いっぱいに
渡された長いコイルスプリングと連結されていて、そのスプリングの力で開閉補助をするようになっています。

ごく短時間ですが下の動画の45秒あたりからそのシャフトとコイルスプリングなどが見えます。

Lamborghini Marzal
https://www.youtube.com/watch?v=Qh6b9-pR8UU


以前別の動画でこの部分が動くところを見たのですが(検索してみたのですが見つかりませんでした…)、
こうなっていたのか…と感心しました。巧妙でいかにもコンセプトカー(当時はそうはいわなかったですが)
らしい機構だなと思います。


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なんかみんな楽しそう。こういうのに乗り込むとどうしてみんなこういう顔になるんでしょう。

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コースイン。
私は知らなかったのですが、発表された1967年の5月、モナコグランプリのイベントのひとつとして
コースを走っていたようですね。51年前ということにあらためて驚き、大好きなこの車がこんなに
きれいにしてもらえて、またここを走る…すごく嬉しい気持ちになります。

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後ろはランボルギーニ・エスパーダ。この車をデザインモチーフにして開発したといわれる市販車です。
抜かりの無いステキな演出。この2台を同時に見れるなんていいなぁ。

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以下2枚は1967年当時のものと思われます。

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これだけの観客がいるということはレース直前でしょうか? 助手席にグレース王妃の姿が無いのは残念。

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好みの本質的なところは子供の頃からほとんど変わらないな…。






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