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聞く耳を持つ、に付け加えたいこと その2 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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その1に続けて更に言うと、評論家とかジャーナリストの中で専門家っぽいことを言いたがる人が
一番たちが悪い、ということも付け加えておきたいです。
こう言う人達は本当の専門家に取材して話を聞いただけで彼らのやったことを理解した、同等の
知見を得た、自分もやれば同じことが出来る…と勘違いしてしまうようで、まぁなんというか、
ある種おめでたいわけです。
自分で書いててちょっと悪く書き過ぎかな…と思いますし、実際には本人達の口からそう言う
わけではないですが、言動がそんなふうに聞こえるということです。

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そして本人が意識するしないに関わらず、自分を大きく見せたいのか、ポジションを守ろうとして
なのかわかりませんが、よく対象を見ることもせず、それゆえきちんと考察もせず、あたかも知見
に基づいた風のもっともらしい無責任なことだけ言う。注目を集めたいのか、エキセントリックな
言葉やキャッチーな言葉を好んで使いながら。
何か聞いた時の答えが早いのも特徴です。そうしないとカッコつかないと思うのかもしれませんが、
本当にできる人は慎重に言葉を選ぶので即答したり断言することはあまりないですし、むしろ
その言葉は期待するようなものではなくて、歯がゆくてあいまいに聞こえることが多いです。

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おめでたい人達の中には、本当はわかっていないのに、わかってる風を装ってでたらめなことを
言う人までいます。これがまた困ったちゃんで…。
私が設計を担当していたあるプロジェクトで、技術解説等ではそれなりに高名な評論家が途中から
ミーティングに加わって、そういうもっともらしいことを言いだして…、あれ?この人ほんとに
わかってるのかな?何かとんちんかんなことを言ってるように聞こえるんだが…、と思ったので、
「おっしゃるようなものを実際に見たことはありますか?」と聞くと、なんだかうやむやなことを
言って、「…まぁそういうものですから。」と。一体何がそういうもんなんだ?と思うわけです、
こっちとしては。本当は「実際にそういう設計をして作られたことはありますか?」と聞きたかった
のですが、さすがにそれはちょっと意地悪な気がして、優し目の聞き方をしたつもりなんですけど…。
その後も少々我慢しながら話は聞きましたが、彼が話す内容で納得できるのは既知のことだったり、
ちょっと変わった(でもどうでもいい)ことだったり、みなさん「ほほぉ…」みたいな顔で聞いて
いましたが、結局大して意味のあることを言っているわけではない…。この人の本質というのは
こういうものなのか…、そういう人だったのか…。と、がっかりして少しあきれました。

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そういう人とは、専門家であろうが有名人であろうが、ある種ドライに割り切って付き合うのが
いいです。その1でも書いたように「ああ、そうかもしれないですね。勉強になります。」
くらいのことを言って、その場を適当におさめてそのうち忘れてしまっていいです。
むしろ積極的に忘れたほうがいいかも、とさえ思います。これまでに私自身が実害を被ったり、
私のすぐそばで進められていたプロジェクトでそういう悪い影響を受けるのを目の当たりにして
きた経験…、簡単に言うと引っ掻き回された経験から言えることです。

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そんな実害があるようなのはもちろん避けたいですし、そこまでではないにしても、その種の
引っ掻き回された経験が心の中で小さな嫌な思い出として残ると、自分でも気がつかないうちに
メンタルに影響することがあります。(無い人は良いです。うらやましいです)なんだか妙に
黒い気持ちが心に溜まる…。そんなばかばかしいことにならないようにするために自分で防御する
のがいいです。それが積極的に忘れる、ということです。プロジェクトにおける事実と新たに得た
知見とクライアントに感謝されたことだけ覚えておきましょう。
自分の健康管理というのはこういう面も含めて考えたほうがいいです。
一部の政治家のように図太い人はこんなこと気にもしないのかもしれませんが。

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とにかく、言いたいことは何かというと…、
そんなものかな、それはちょっとおかしくないかな、どうも納得できないな…と思ったら自分で
納得いくまで調べて検討し直すことです。そうして出した結論に責任を持つ。それだけのことです。
無責任な人は結果に責任なんか持ってくれないし、結果を見てから、だから言わんこっちゃない…
とか、自分で言ったことと正反対のことを平気で言いかねません。場合によってはまわりの評判を
聞いてから意見を翻すなんていうあらわざを繰り出すつわものもいますので、そんなの相手にして
たら不必要に消耗するだけです。

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その1の最後で書いた言葉をもう一度。
どうせ最後は自分で責任持つんだから、無責任な人達の言うことは聞かなくていいよ。
心配しないでいい。
20年位前の自分を含めて、プロジェクトのリーダーや主体的に進めていくような立場の、
比較的若い人に教えてやれるなら教えてあげたいと思うことです。

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※各画像は2013年頃に作成したスケッチと3Dデータで本文とは無関係です



仕事にも言動にも、決断した結果にも、全て自分で責任を持つということ…。




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聞く耳を持つ、に付け加えたいこと その1 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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色んな人の言うことに耳を傾けたほうがいい
聞く耳を持ったほうがいい
というのは割とよく聞く言葉ですが、これには少し付け加えたいことがあります。

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取り組んでいることで難しい問題に直面している時、自分に近いレベルかそれ以上の知見を
持つ方の話なら、それはもうありがたく、菓子持って行くなりいくらか包むなりしてでも
聞きたいと、真剣に取り組んでいる人なら普通は考えると思います。
これはそうではなくて、もう少し広い範囲というか、ゆるい範囲での話なのですが…、
素人でも専門家でも、ちゃんと見てくれたうえでの話ならそれは聞く価値があると思います。
よく考えたうえでの言葉なら、専門家の話はもちろん、素人の話でも、少なくとも自分と異なる
意見を聞くという意味で十分価値があると思います。

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ですが、あまり考えていない人の言葉は、それが素人か専門家なのかによらず、実際のところ、
あんまり聞く価値は無いかな…、経験上そう思います。
「ああ、そうですね。勉強になります。」
くらいのことを言って、そのうち忘れてしまっても問題無いかと。ちょっと暴言気味ですが。

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ここで結論を書くと、
どうせ最後は自分で責任持つんだから、無責任な人達の言うことは聞かなくていいよ。
心配しないでいい。
ということです。

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その2に続きます。

※各画像は2006年頃にデータを作成したもので本文とは無関係です




親身になってくれる先輩や上司にこんなふうに言われたら嬉しかっただろうな…。




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始動前、事前検討 15 顔つき要修正 [プロトタイプ開発経過]

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先日形にした新しい顔つきと前のものを並べて比較。

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それぞれ単独で見ると悪くないのだが…、これでいい!すごくいい!とまでは思えない。
下の2枚が以前の顔つき。

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新しい顔つきは狙った通りのおとなしめの雰囲気にはなっていると思う。
同時にやや懐かしい感じもして、それも狙ったことのひとつではある。
そう思うのだが…、実はもっと良くなるかと思ったらそうでもなかった、というのが正直なところ。
そして壮観さにも欠ける。大体、おとなしめの雰囲気と壮観なイメージというのは両立しにくい、
基本的に相反するものともいえるので、現実的にはあり得ないものを求めているのかもしれないが、
それが絶対に成立しないもの…とは思えないので、もう少し追及してみたい。

両者を比較すると、新しい顔つきのほうの下側のタイトな感じは良いと思うし、前の顔つきはやや
ダルく感じる。幅方向に膨らみ過ぎな気がする。ここを新しい顔つき並みにタイトに見えるよう
修正して様子を見てみようと思う。




時間かかるなぁと自分でも思うが、大事なところだし、焦らず…。



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東京オリンピック2020開会式を見て [日々の出来事、雑感、新年の挨拶、他]

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ドローンの演出が素晴らしかった!
CGかと思ったら現実のドローン1824機の編隊飛行!
初めのうちは平面っぽかったのがふわーっと広がって球状の東京オリンピックマークになり、
それから地球に変わる。一連の流れを見事にコントロールしきっていてすごい!
担当した方々に拍手を贈りたくなった。感謝したくなった。

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日本選手団のユニフォームが紅白のオーソドックスなので良かった。
他のスタッフとかのがあまりにアレで…残念だったが、選手達のがまともで良かった。

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カザフスタンの旗手が別格に美しかった。
衣装もいいし女性が凄い美人さんで驚き。三段跳びの選手らしい。

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国名のプラカードがマンガの吹き出しふうで超安っぽくてダサかった。
何でこんなのにしたのかと担当者を問い詰めたい。
選手入場の時にわきでずっと踊っているスタッフの衣装もマンガっぽくて、意味不明。
美しくもカッコよくもない。これも担当者を問い詰めて反省文を書かせたくなった。


最後に、聖火ランナーの最後は池江璃花子さんが良かったな。
打診されたけど辞退したのかな…、とか想像してしまった。





苦労の末にやっとここまで来た。選手達がみんな会心のパフォーマンスができるよう祈って応援したい…。



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ASPARK OWL production model 走行動画 [ASPARK OWL prototype etc]

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ASPARK OWL production model
アスパーク・アウル 市販バージョンの走行動画なのですが、運転しながら解説してて、
その時間が長くて…。
もっと車両自体をたくさん映してくれたらいいのにな…と思ってしまいます。

VIDEO – Aspark Owl, la supercar elettrica con numeri record e 2000 cavalli
https://www.news-sports.it/33861/supercar-elettrica-prestazioni-record.html

動画のURLはこちら
https://youtu.be/FBPCmmys4XI

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もっと見たいな、この車のこういう動画…。







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新しい顔つき [プロトタイプ開発経過]


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大体形になった新しい顔つき。

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狙ったのはより小顔で、おとなしそうで上品なイメージ。

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とりあえず、今日はこれを載せるだけにしておきます。





ハミルトンのあれは無いわ…。なんか相撲の白鳳と似たものを感じる…。




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心の中で凄腕の外注を呼ぶ [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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かなり前にこのブログの前身だかで同じようなことを書いたのですが、思うことがありまして
また書きます。

仕事に行き詰って困った時、例えば、ただでさえ納期が無い仕事なのに無茶な修正を要求されたり、
追加でどんどんクッソ重いデータが送られてきて、これらもうまくおさめて、細かいことは任せる
のであとはよしなに…、(こういうこと言う人に限って出来上がったもの見て文句言いたがるもの
ですがそれはまた別の話なので今回は割愛)みたいなこと言われて絶句、しばし放心後、
やってられっか、クソがぁー!
なんてことないですか?
私はいい歳をして人間が出来てないので、減ってはきましたが時々ありますw

そうはいっても、その心の中の叫びを口に出したところで何も解決しませんので、
どうするかというと、外注を呼びます、凄腕の。
といっても、心の中での話で、やるのは結局自分なんですけど。

今から自分がやる仕事は、非常に厄介なことになっていて問題解決は極めて困難。
その問題解決のために私は呼ばれた。
そういうことだから、さぁ、頑張って期待に応えよう。

そんなふうに考えると何だかやる気が復活して、わりと気分良くそこからまた作業を進められたり
します。

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これは私がまだこの業界に入って間もない頃、コンセプトカーの製作などでスケジュール
(大体これが最初から無理なものが多い)に遅れが出てくると、当時の上司:開発部の部長が、
実際に凄腕の外注さんを呼んでプロジェクトに投入。外注さん、私達の数人分以上の仕事をひとり
(場合によっては2人)で高いクォリティでやってくれてグングン作業がはかどって、結果ちゃんと
スケジュールに間に合うようにしてくれて…帰っていく。ということが何回かありました。
その期間は数日から数週間以上のことまで、色々なケースがありましたが、
カッコイイなぁ凄腕の外注さん、すごいなぁと思いました。
それから10年以上がたって、独立して、今度は自分が外注として呼ばれるようになって、
あの時のように現場の若い人達になすごいなぁとまで思われたかどうかはわかりませんが、
仕事を終える頃にはそれなりに感謝もしてもらえて…、そんな経験が何回かありました。

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そういう経験があってのことなんですが、案外今でもこの手 “心の中で凄腕の外注を呼ぶ”
作戦は自分の中で有効です。

考え方次第で自分のモチベーションもある程度コントロールできる…、
こともある、とか、ような気がする という話でした。





そうはいっても、本当に物理的に無理なことはあります、普通に…。




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始動前、事前検討 13 IF-02RDS 3rd phase + IF-X2 [プロトタイプ開発経過]


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この検討を始めたときと同じように、IF-02RDS 3rd phaseと新開発の白いほう…仮称IF-X2とする、
この2台を並べて置いてみた。

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色々なアングルで比較してみる。

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どちらにも相応な魅力を持たせることができているか…、

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もっと魅力的にできないか…。





両方の色を変えて見てみるのもいいかも、今度やってみよう…。


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始動前、事前検討 12 格納式リヤウイング2 [プロトタイプ開発経過]


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格納式リヤウイングの別バージョンで上がった時に幅が広がるものを考えてみた。

車の左側にある図はその展開動作をごくシンプルな線図で2次元図面のように表したもの。

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格納時はボディのほぼフラットな部分目いっぱいの幅、1,010mmで、上げた状態では1,510mmとなる。
ウイング本体は2分割で、上昇しながら左右に広がる。センター部分(画像の黒っぽい部分)は下から
垂直に出てきて最終的に左右のメインウイングとフラッシュになる。ポルシェ・パナメーラのものと似た
動きで、それよりも機構はシンプルでサイズ的にはかなり大きい。
上昇する高さは240mm。これは垂直に格納されている2分割のウイングセンター部の片側の長さと同じ。
これを下から押し上げることでメインウイングは上昇しながら左右に広がる。
アクチュエーターはセンター1か所のみなので、左右一対のものをシンクロさせるような必要はない。
左右2分割のメインウイングは横方向にスイングするステーで支持され、センター部との連結が無ければ
それ自体は自由に動く。ステーは左右とアクチュエータを仕込んだセンターと、最低3本必要になる。
よくある格納式は垂直や前後方向に斜めに上下するが、これはそれらと違って上下しながら横方向(車両
幅方向)に動くことになる。

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ただ、このウイングの断面形状ではこんなに都合よくは折りたためないので、特殊なヒンジを使うなど
工夫が必要。センター部分の格納時のスペースにも問題があって、現状ではライセンスプレートのための
くぼみから外にはみ出るようなことになっている。ちゃんとおさまっていないということだ。
更に、翼端板はほとんどまともな大きさのものは望めず(格納時にリヤコンビランプのハウジング等との
干渉を避けるため)、つけてもこんな小さなものにならざるを得ない。これでは、無いよりはマシかな…
という程度の効果しかなさそう。
展開時に角度をつけたいのだが、それをどう実現するかもまだ考えられていない。

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仮にこれが実現できたとして、リヤウイングの幅としては十分(1,510mm)なのだが、まだまだ色々と
詰めなければいけないことがあることは確か。
ここはとりあえずこれくらいにして、そろそろ顔つき:フロントまわりにかかろうと思う。





何かまた思いついたらやってみよう…、そうしよう…。


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特許で見る「他社牽制力」ランキング(Resonseの記事より) [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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Response(Automotive media Response.)の記事でこんなものがありました。

特許で見る「他社牽制力」ランキング…自動車部品トップ3はデンソー、アイシン、日立アステモ
https://response.jp/article/2021/07/05/347365.html

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1位 デンソー
2位 アイシン
3位 日立Astemo
4位 住友電装
5位 矢崎総業
6位 ジェイテクト

見覚えのある会社名が…と思って見たら、1位から4位まで全てこれまでに関わりを持ったことが
ある企業で、自動車部品メーカーということは基本的にいわゆる BtoB(Business to Business:
企業間取引)の会社ですが、このランキングがあらわすのはResponseの記事で書かれている事と
共にこれらの企業がBtoBといえども広報とか対外的な影響力に関して注力しているということの
ように思われました。

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さすがにうちあたりだとこのレベルの企業と直接のお取引にはならず、決済などのために広告代理店
や各企業の広報/購買的な役割を持つ子会社が間に入るのですが、この上位4社とも同じ広告代理店
経由でうちに仕事が来ました。1位と2位は大阪、3位と4位は東京と拠点は分かれるのですが、1社で
これら錚々たる企業に営業で食い込んでいるのは大したものだなと思います。

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こういった企業向けにうちがやるのは、各企業が製造する自動車部品がそれぞれ自動車のどこに配置
されてどのように機能するのか、そういったことをわかりやすく説明するための画像や映像を作るの
ですが、そのための3Dデータを作成することです。場合によってはうちで完成画像、完成映像まで
一貫して作ることもあります。

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こういったデータは自動車メーカーから製品データをもらえれば事は簡単なのですが(といっても
本当に簡単なわけではないですが)、近年データを出してもらうこと自体かなり難しくなっていますし、
もらえたとしても、例えばトヨタから出してもらったデータで作った画像なり映像で他のメーカーにも
売り込みたいとなると…何かとまずいわけです。特許とか意匠権とか…。

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そういう面倒なことが起こらないようにするためには、どこのメーカーのものでもない完全なオリジナル
データが欲しい。技術的な破綻が無く、リアリティがあってどの方面からも突っ込まれない、現代的で
古臭くない、そういうものが欲しい…。そういう結構わがままな要望に応えてデータを作るわけです。

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ものによっては技術的な勉強するところから始まることもあります。エンジンとか、モーターとかは
比較的わかりやすいし、こちらも相応に知識や経験があるのでいいのですが、補器類、例えばエアコン
用の特殊なコンプレッサーとか、結構難しかったですw

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こういったことはメカニズム的なものだけでなく、車両の外観、内装にも言えることで、各データの
リアリティという点ではかなり気をつかいます。そしてそれら全てをクライアントが満足してくれる
クォリティレベル、あるいはそれ以上でまとめて総合的にまかなえること、それが自動車関連の広告
ビジュアルに対して私が心がけていることです。

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作られた画像や映像は企業パンフレット、製品カタログ、ポスターなどになったり、国内や海外の
モーターショーなどのイベントで各種サイズのパネルになったり、プロモーションムービーとして
会場の大型ディスプレーで流されています。

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ただ、ここ1,2年は新型コロナの影響で各種イベントが軒並み中止になって、うちもそうですが
代理店関係各社もなかなか厳しいことになっていて、何とか少しでも早くコロナ騒ぎがおさまって
くれることを祈るのみです。






ワクチン接種、思ったより時間がかかるものだな…。


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