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トヨタ 2030年までにBEV30車種! [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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豊田章男社長、バッテリEV戦略説明会で2030年までに30車種のBEV投入を表明
レクサス「RZ」など16車種を一挙公開し電動化投資は8兆円に    Car Watch 2021年12月14日
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1374221.html

トヨタの隠しダマ、16台の新型車のデザイン・スタディが大公開!
2030年までに30車種を投入するバッテリーEV戦略とは?    carview! Watch 2021年12月14日
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/3faa382c2c1b3227c04b353939a88608f1e64e44/

バッテリーEV戦略に関する説明会 TOYOTA 2021年12月14日
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36428939.html


トヨタが本気出したら大変なことになる…。
この発表で、ライバル各社というかほとんどの自動車メーカーは相当な危機感を持ったことと思います。
トヨタはハイブリッドばっかりでバッテリーEVに関しては遅れている、環境に対する考え方や姿勢が
後ろ向きだ…などなど、色々勝手なことを言ってた人達、どうするんでしょう?
環境団体とやらを使ったり、国際会議等であの手この手でトヨタのイメージを悪くする工作をしてきた
EUと中国の自動車メーカー各社と多くのメディア。そしてそれに踊らされてきた多くのユーザー…。

元々、ただのバッテリーEVよりもずっと高度な制御が必要なハイブリッドEVを世界でいち早く実現し、
世界一のレベルでその技術をずっと磨いてきたトヨタ。少なくとも技術者やちょっと詳しい人達には
わかっていたことですが、トヨタは作ろうと思えばいつでもバッテリーEVは作れました。考えがあって
そうしなかっただけです。
そのことに気がつかないふりをして、あるいは本気でそう思っていたのか知りませんが(本当にそう
思っていたのならただの残念な人ですが)、それに触れずにただトヨタを貶めるような工作をして、
バッテリーEVこそが未来の救世主となる車だ!我々はハイブリッドなんてケチなことはやらずに、
そっちに全力をあげる!なんて主張して、かりそめの支持を得ていたEUの自動車メーカー各社ですが、
こうなるともう、自分達で自分達の首を絞めてしまったかも…、そう思っているかもしれません。
絶対口には出せないでしょうけど。

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トヨタの技術力、開発力からすればそのうちこうなるだろうなとは思っていた人も少なからずいたとは
思いますが…、これってちょっと前のクリーンディーゼルのウソがばれた時と同じようなものを感じます。

 ディーゼルゲート事件(※米国の政治スキャンダルとして有名なウォーターゲートをもじった造語)
 2015年後半、フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン制御に関する違法行為が発覚。排ガス測定
 されているということを検知すると、車両側で測定時だけ試験用プログラムを走らせることで試験を
 クリアするという、自動車メーカーとしてやってはいけない、ありえない行為。

ハイブリッドではもはやトヨタに対して勝ち目がない、排ガスも燃費も何とかしなければならない…
そう追い詰められ、もう正攻法ではどうしようもないので、ハイブリッドよりも我々のディーゼル
エンジン、名付けて“クリーン・ディーゼル”のほうが総合的にずっと優れています!とぶち上げ、
でも実際にはそうではないので、不正をしてその嘘を強引に貫き通そうとしたという…、なんとも
お粗末な顛末。そんなのがばれないと本気で思っていたんでしょうか?

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昨今のBEV戦略にしても、車自体が排出ガスを出さないとはいえ、電池に充電するための電力が必要な
ことはもちろん、その生産のためにはガソリン車など内燃機関搭載車を生産するよりも多くの電力を
必要としますので、もし仮に今の自動車を全部BEV(バッテリーEV)にしたら、世界中の発電量が今の
数倍どころか、数十倍必要という厳しい現実があります。そしてそれは太陽光や風力などではとても
賄えない規模であり、それを火力と原子力に頼るとすれば、今よりもCO2排出量は全然増えてしまう…。
その本質的で大事なことをあえて大きな声では言わず、BEVこそ未来の自動車の正しい在り方です!
なんて言われても…、説得力無いです。全然。
BEV(バッテリーEV)がいいのは絶対数が少ないうちだけ、今のところそう言っていいと思います。

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本音はトヨタ(と日本車)をEU市場から追い出したい、中国市場から追い出したい、そうしなければ
自分達の生き残る道が無い…そう思う自動車メーカー各社と、自国の産業を守りたいEU各国と中国は
2035年以降ガソリン車とディーゼル車の販売を全面的に禁止、全て電動車とする!という大胆な政策
を打ち出し、北米も各州でばらつきはありますがそれに近いことをやろうとしています。これはいわば
ゲームチェンジを狙っているわけです。
自分達のところの選手が勝てなくなったスポーツで、彼らに有利なようにルールを変えてしまうという
強引なやり方と同じです。私が覚えているものではスキーのジャンプとか、F1でホンダのターボエンジン
が強くなり過ぎた時とか、他に何があったかな…、まぁ何度かこういうことは実際に行われてきました。
それと同じようなことをこの自動車の販売競争でやろうとしているわけです。決して環境問題を優先して
考えた立派なものでなどないです。

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客観的に考えて現状で最も望ましいのはプラグインハイブリッドEVだと思います。BEVはあくまで一つの
選択肢。FCEV(燃料電池車)も水素エンジンも選択肢のひとつですし、従来型の内燃機関、ガソリンと
ディーゼル、そして天然ガス、さらに合成燃料(科学燃料)なども含め、災害時のことなども考えてリスク
分散という意味でも、考えられること全てに手を尽くして実用化、洗練の度合いを深めていかなければ
ならないと思います。この問題に関しては「選択と集中」ではないということです。

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トヨタの今回の発表の質疑で、このものすごい量の生産計画はいいけれど、肝心なバッテリーは調達
できるのか?との質問に、2030年までの生産分の材料は既に調達済みであります。(!)との冷静な
回答にライバル各社は凍り付いたのではないかと思います。期待される全固体電池も、パナソニックとの
共同出資で生産されるリチウムイオン電池も、2030年までの生産計画がすでに出来つつあると…。
恐るべき計画性とそれを裏付ける資金力です。

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更に、ここでは触れていなかったようですが…、少し前に世界最大の半導体メーカー、台湾のTSMCが
日本の九州、熊本に大規模な工場を作るという発表があり、日本の半導体生産復権の一歩となるのか?
と期待され…、でもそこで作られるものは最新鋭のものではなく現状で一般的ともいえるものらしい…
との情報もあって、そうだとすればどうしてそれを今さらコストの高い日本で…?と言われていました。
そしてそこにソニー、デンソーも参画するとのことでした。
デンソーって…、そうです、トヨタ最大の関連会社にして世界最大級の自動車部品メーカーの座をドイツ
のBOSCH等と競うデンソーです。そのデンソーが参画するということは、これは今世界中で問題になって
いる半導体不足を、供給先を外部に頼らないようにすることで解決する、という盤石の体制化を図るもの
と考えていいのではないでしょうか。そうだとすれば、ますます隙がありません。

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トヨタは今後もハイブリッドEVをさらに洗練させるでしょうし、今回発表したバッテリーEV、そして
電池自体も自前で作り、FCEV(燃料電池車)、水素エンジン車もぬかりなく開発していく意向です。
桁違いの資金力、開発力があるトヨタならではの他を圧倒するやり方といえます。そんなことされたら、
もうどこも追いつけなくなるじゃないか… 確かにそうかもしれません。こんなことが出来るのは世界中
見回してもトヨタ以外にありませんから。
自由競争という意味ではしばらくは偏りのあるものになってしまうかもしれませんが、たとえそうなって
しまったとしても、かつてVWがやったようなずるいやり方や、建前上立派なことを言いながら真実を
隠し、自分本位で大局的には望ましくないことを押し通そうとしているEUや中国のようなことをする
よりもずっといいと思います。
あんなことをやっていたら、本当に世界が取り返しのつかないことになりかねないです。







トヨタが本気出したらこういうことになるんだぞ、本気出したら…。




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F1 ついに18インチホイール化 [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]


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いよいよ来シーズンからF1もタイヤ/ホイールのサイズが変更されて18インチ化されます。
今までの13インチは、いくらなんでも小さすぎたと思います。

F1、半世紀以上に渡る13インチタイヤに別れ…ピレリ
https://formula1-data.com/article/the-last-race-for-13-inch-pirelli-tyres-in-abu-dhabi

各チームが18インチホイール&タイヤを装着したマシンで走行
http://f1jouhou2.blog.fc2.com/blog-entry-21089.html


左が従来サイズの13インチ。右が新サイズの18インチ。
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テストの様子。アルピーヌとメルセデス。どちらもホイールが黒いのでよくわからないですね。

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こちらは一足早く18インチ化されたF2。こちらはホイールが黒くないのでわかりやすい。
個人的にはホイールは黒じゃないほうが好みで、アルミっぽいシルバーが一番いいように思います。

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大きくなったホイールと低くなったタイヤハイト、かっこいいと思います。

タイヤがサスペンションとしても機能していた面がありますので、そこがこれだけ変わると
設計もセッティングもかなり変わってくるんだろうなと思いますが、タイヤの影響が少なくなる分
設計としてはコントロールしやすくなっていいんじゃないかと思います。






やっぱりホイールはある程度大きいほうがカッコいいな…。




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マックス・フェルスタッペン チャンピオン獲得! [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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マックス・フェルスタッペンがチャンピオン獲得! ホンダF1 有終の美 【 F1-Gate .com 】
https://f1-gate.com/verstappen/f1_66482.html

最終ラップの攻防動画
https://twitter.com/i/status/1470054391298334720


やったー!!!やってくれた!すっばらしー!!

まさか、ここまでドラマチックな結末とは。

いやぁー、神様、フェルスタッペン様だな、マジで。

うぅぅ、泣けてくる…。 。・゚・(つД`)・゚・。


02_Honda 本田技研工業(株) じゃ、最後、行ってきます。_1200x1600.jpg
じゃ、最後、行ってきます。  カッコ良すぎてもう…、万感の思いがあふれます。

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ヘルメット後ろの「ありがとう」の文字を田辺さん、山本さんに見せるフェルスタッペン選手。

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最後は2位のハミルトン選手に2秒以上の差をつけてチェッカーフラッグ。

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いつぞやは首位走行中のいきなりのバーストに泣かされ蹴飛ばした左リヤタイヤ。今回は感謝のお礼。

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ああぁ、それに、ついでにと言ったら失礼千万だけど、
角田選手も自己最高の4位入賞!
初めてあの速い速い同僚ピエール・ガスリー選手の前でフィニッシュ。
予選でも上回ったし、最終戦にきてついにやってくれたなぁ。
素晴らしい。嬉しすぎる。うぅ…。 。・゚・(つД`)・゚・。


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決勝前のアルファタウリ・ホンダ。チーム集合写真。

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メルセデスのボッタス選手をオーバーテイクした角田選手。



ああぁ、ほんとに良かったなぁ。
なんでこんなに泣けてくるんだろうなぁ…、うぅ…。





ほんと、なんで泣けてくるんだろうなぁ…、うぅ…。




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ル・マン24時間 トヨタ、ワン・ツーで4連覇! [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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ルマン24時間、小林可夢偉選手やっと勝てて良かった良かった。
トヨタとしてもワン・ツーフィニッシュで4連覇、これ以上ない結果で良かった良かった。


トヨタがワンツーでル・マン24時間レース4連覇を達成! 小林可夢偉の7号車が悲願の初制覇
https://jp.motorsport.com/lemans/news/lemans-24h-finish-report/6651947/

ル・マン24時間決勝速報:トヨタ1-2で4連覇! 小林可夢偉、念願の初勝利を手に
https://jp.motorsport.com/lemans/news/wec-lemans-24h-2021-race-report-sokuho/6651937/


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何度もポールを取るも、マシントラブルで中々優勝できなかった小林選手。
スタッフも今度こそは何とか彼に勝たせてやりたいと思っていたといいます。
昨年だったかインタビューで「ルマンは(こんなに何度も理不尽な理由で勝てないと)
嫌いじゃないですか?」と聞かれて、「はい、今のところ嫌いですねw」と言っていた
ユーモアのある小林選手。ようやく勝ててほっとしていることでしょう。
ずっと見てきたファンの一人として私も、よかったぁ~。長かったぁ~…。という感じです。
同じように思う人、多いと思います。


車がTS020の頃のようにカッコ良かったらもっと嬉しいんですけど、
それは外野がどうこう言っても意味が無いですのでいいです。





勝って当たり前と言われる中でちゃんと優勝、立派です…。



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映画「フォード対フェラーリ」を見て [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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少し前のことですが1月15日は結婚記念日で、そのお祝いに映画とランチに行こうということで
見てきた映画、フォード対フェラーリ。妻はそこまで車好きというわけではないですが、記念日だし
付き合ってくれるというので見てきました。実は一人で見に行くかどうしようか迷っていました。
友人らしい友人がほぼいないと、こういう時ちょっと困ります。一人で行けばいいだけなんですけど…。

映画「フォード対フェラーリ」
http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/

見てからちょっと間が空いてしまったのは、この日の夕方、猫のレイが急遽入院することになって、
心配だったし落ち込んだからなのですが、幸いなことに想像したよりも悪くない状態ということが
わかり、少し安心できたので、この映画について書いてみることにしました。


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見た印象として、タイトルの下に()で“シェルビーチーム対フォードの中のくそ野郎”と加えたほうが
良さそうだなと思いました。それくらい、フォード社の当時の副社長が嫌なやつでした。ただ後で
調べてみると、この人物はそこまで嫌なやつではなくて、むしろ彼を知る人は誰も彼を悪く言わない、
尊敬されるような人物だったらしいです。

また、対フェラーリとうたっているものの、フェラーリについての描写は結構あっさりしたもので、
ちょっと拍子抜けでした。ただ、主役の片方の車として、世界中のオークションで最も高値をつける
フェラーリ330P3/P4が走るシーン、それもフォードGTや当時のライバル達と一緒にレーシング
スピードで走るという特別中の特別なシーンが沢山見れて、それはもうこの映画を製作してくれた
方々に、ただただ感謝しかありません。こんなシーン見れて幸せ、と素直に思いました。


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フェラーリ330P3/P4もフォードGTも、自分としては最も好きな年代よりもやや古くて、正直な
ところ“この頃のが一番好き”というほどではないのですが、それでも、これらの車を大好きという
人達の気持ちはよくわかります。特にP3がピットレーンに入ってくるシーンなどでは、写真などでは
あまり見ることがないやや俯瞰気味のフロントビューからサイドビュー、そしてリヤクォータービュー
まで、個人的に大好きなアングルでとても良かったです。低くて薄っぺらいのに抑揚があって、
滑らかかつシャープ…、そういった全体的な形が良くわかっていいです。 映画の中のセリフでも、
ルマンの本番でフェラーリの実車を目の前にして、マイルズ達が「美人コンテストなら負けたな」
というシーンがあって、あぁ確かに…、当時実際にこれ見たらそう思っただろうなと思いました。


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そしてキャロル・シェルビーの会社、シェルビーアメリカンの会社の中の様子が何度も映し出される
のですがこれもまた、ある種夢のように見えて…、うわぁ、こんなのがある、それもこんなに沢山…。
そんな風に思えてそれもとても良かったです。


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ただ全般的に主要人物達の感情表現はもう少し抑えてくれても良かったんじゃないかなと思いました。
人間性にやや難ありだが開発能力が極めて高く、運転すれば抜群にうまくて速いドライバー、その彼を
クライアントの意向に背いたり脅すようなことまでして強引に乗せて、ついには勝つ…、そういう面も
確かにあったのでしょうしそれなりにドラマチックではありますが、もっとこう…レーシングカーの
基本コンセプトでフェラーリとは違うアプローチ、自分達のストロングポイントを鍛えに鍛えていって、
最初はかなわなかったけど、それでも2回、3回と挑戦を続けていって、ついにはフェラーリに脅威を
与えることにまでなり、それゆえフェラーリは機械的な無理をすることになり、肝心の大本番の終盤に
自滅、かくしてフォードは1位、2位、3位独占の完全優勝を成し遂げる…。という側面をもっと強調と
いうか、うまいこと説明してほしかったなと思いました。


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ちなみにその両者のスペックは下記のとおりです。(1966年当時)

  フェラーリ 330 P3 : 3,967cc 60度V型12気筒DOHC 最高出力:420ps/8,200回転
             圧縮比:10.5 ツインプラグ 燃料噴射
              車重:851kg
         
  フォード GT 40 Mk2 : 6,997cc 90度V型8気筒OHV 最高出力:475ps/6,200~6,400回転
              圧縮比:10.5 シングルプラグ 4バレルシングルキャブ
              車重:1,088kg

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比較すると、フェラーリは排気量はフォードよりもずっと少ないが高度で先進的なメカニズムで
排気量の割りに高出力。ただしメカニカルトラブルの可能性はフォードよりも高め。車重軽い。
片やフォードはやや古めかしいメカニズムながら圧倒的な大排気量で最高出力でフェラーリを上回る。
その発生回転数は低目(といっても当時のこの排気量のV型8気筒としては驚異的高回転)で信頼性高く
(これも見方によるが…)耐久レース用エンジンとして優位、車重は重め。
というようなことが大雑把に言えるかと思います。


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フォードが絶対王者フェラーリに勝てた理由を、技術解説になるようなシーンを色々見せることに
よって盛り上げてほしかったです。
たとえば…、ピョンチャン五輪直前に放映されたNHKのドキュメンタリーで、スピードスケートの
女子パーシュート日本チームを追ったものがあったのですが、あれすごく良かったです。
スケートに詳しくない人が見ても技術的な内容が良くわかるものになっていて、なぜ日本チームが
速くなって、どれほどオリンピックで期待できるのか、そういうことがよくわかって本番のレースが
ものすごく楽しみになりました。それまで長きに渡って絶対王者として君臨していたオランダチーム
(選手一人ずつの能力では日本選手達を上回る)の選手にインタビューして、「日本に勝てると
思いますか?」と聞いたこたえが「あなた何を言ってるの?当たり前じゃない。」と危機感もなく
言っていて、それがとても印象的でした。
ほぉぉ…まぁ言ってればいいさ。今に見てろよ…。テレビを見ててそう思ったわけですw
迎えた本番、オリンピック決勝、相手はそれこそ当たり前のようにオランダ。そのオランダに対して
日本は中間で若干の遅れをとるも、結果としてオリンピックレコードを大きく更新して大差といって
いい差をつけて勝利、見事に金メダルを獲得してくれました。良かったなあれは…。今思い返しても
そう思います。
で、そういう感じのシーンがうまく挟み込まれていたらどんなに良かったか、もっとうんと興奮した
だろうなと思ったわけです。 見たかったな、そういうの…。


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マイルズ役の俳優が当時の本人ととてもよく似ていたことも良かったです。本当に驚くほど似ています。
以前見た映画で、やはり本人と俳優が驚くほど似ていたボヘミアンラプソディのブライアン・メイの
ことを思い出しました。


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お父さんのことが大好きなマイルズの息子もかわいくて…、マイルズがレースから足を洗う決心を
してトロフィーとかをゴミ捨て場に置いてきたのに、それをこっそり拾ってきて自分のベッドの下に
隠したり、テスト走行するお父さんを憧れの目で見ていたり、大体見た目からしてロシアの女子
フィギュアスケート選手、メドベデワ選手に似ててかわいいし、演技もうまくて…、最後切なかった
です。


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あと、マイルズの奥さん役の女優が、こんな奥さんほしいなと思うほど魅力的でとても良かったです。
背の高い女優さんだなと思ったら、若い頃はパリコレのモデル、それも花形メジャーブランドのモデルを
つとめるほどの一流モデルさんでした。パリコレモデルからハリウッド女優へ、すばらしい転身。


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全編を通して、クライアントとチームのメンバーの間で板ばさみになりながら目標達成のためにがんばる
キャロル・シェルビー氏の苦悩、葛藤は、分野もスケールも違いますが、かつて自分が経験した嫌なほう
の苦労を思い出してしまって…、腹が痛くなりそうでした。
腹はそうでしたが、映画としては十分楽しめました。おもしろかったです。







車好きなら見ておいていい映画…、そう思いました。





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来場者の車色々(カーマガジン・ウィークエンドミーティング 2018 秋 in 大磯 Vol.9) [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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昨日に続き、9月29日(土)に大磯ロングビーチの駐車場で行われた
“カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた、その9。

http://www.car-mag.jp/cwm2018autumn/
http://www.car-mag.jp/img/483/CM483_Oiso.pdf

今回は来場者の車、色々。色々といってもそんなにないですが…。


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ちょっと珍しい色のBMW i8。この車の多くはシルバー、白、黒などかと思いますので、あえてそれらと
違う色を選んだという事でしょうか。
この車は近年の車のデザインでは傑作のひとつだと個人的には思っているのですが、特にこの顔つき、
フロントまわりはとても魅力的です。新しさがあって、他に似たのも無くオリジナリティに溢れていて、
変なエグさや痛々しいようなところも無く、ちゃんとBMWらしくも見える。実にすばらしいです。
ただ、リヤまわりは少々まとめ切れなかったような気がして…、そこはちょっと残念です。
それから、人口の排気音を専用のスピーカーから発生させるというのも、何だそれ…?とは思います。
(はっきりいって超ダサいのでそんなことしないほうが良かろうに…という意味です)


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ランチア フルビア。子供の頃、この車の写真を見て、普通の車のようでいて何か違うような…と思い、
後で、バンパーらしきものが無いことに気がついて、ああ、バンパーが無いと車ってこういう風に
なるんだ…と思ったのですが、もう少し経って、それだけではなくてこの車は基本形状として魅力がある
形なのだなと認識し直した覚えがある車です。当時のアルファロメオなどにも通じるのですが、全体的な
ボリューム感、バランス、そしてサイドパネルの断面形状が良くて、ショルダーのあたりの張りがいいです。


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新旧のホンダ2台。S660とS800。年代、エンジン搭載位置、駆動方式、デザインテイスト…などなど、
色々異なりますが、どちらも魅力的だと思います。
並んだところを見るとサイズ的に近いのかなと思って調べてみたところ、

 S660   全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1180mm ホイールベース:2285mm
 S800  全長:3335mm 全幅:1400mm 全高:1215mm ホイールベース:2000mm

ということで、想像通り結構近かったです。 それにしてもS800のホイールベース、驚きの短さ!
 

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ルノー サンク ターボ。(後ろはフェラーリ ディーノ308GT4)
元々ナイスデザインのサンクに、大迫力のフェンダーをつけた姿がとても魅力的。更にインテリアも
モダンで非常に好みなのですが…、もうお帰りになるところでしたの見れませんでした。残念。


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フェラーリ ディーノ308GT4。フェラーリにしては地味だとか、その他のピニンファリーナデザインの
車達とはテイストが違って違和感があるとか、あんまり魅力的に見えないとか…、当時は色々いわれて
いたように思いますが、個人的にはずっと、悪くない…いや十分魅力的、そう思っていた1台です。
最近は少し見直されているようで嬉しく思います。

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そして、これも帰りがけのところを見かけただけなのですが、マセラティ カムシン!(写真中央の後ろ姿)
ものすごく好きな車です。なんというか、浮世離れした高貴なデザイン、そんな気がします。
サスペンションやブレーキ、パワステなどにシトロエンの油圧機構を使っていて、ただでさえ信頼性に
問題のある同社の製品に、更に輪をかけるようなことをしてどうする…という気がしてがアレですけど、
とにかくこのスタイルが好みで、他に替えがたい魅力を感じます。
それなのに、気がついたときにはもうこんな状態で、すごく残念でした。
これよく見たかったなぁ…、帰っちゃった…、はぁ…。いつかまた見れる機会があるといいなぁ…。





今回で “カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた”
シリーズは終了です。ご覧いただきましてありがとうございました。





近くでこんなに色々見れて、しかもただで、楽しいイベントでした…。






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De Lorean DMC-12(カーマガジン・ウィークエンドミーティング 2018 秋 in 大磯 Vol.8) [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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昨日に続き、9月29日(土)に大磯ロングビーチの駐車場で行われた
“カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた、その8。

http://www.car-mag.jp/cwm2018autumn/
http://www.car-mag.jp/img/483/CM483_Oiso.pdf

今回はデロリアン DMC-12。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場するタイムマシンのベースとしても有名ですので、
それほどこの車自体に興味が無い方にも姿かたちは知られているかと思います。


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この頃のジウジアーロらしさがよく出たデザイン。
個人的にはフロントエンドがもう少し低いほうがいいかな…、とは思いますが、そうせずにボディを
薄く低く見せるように考えたのかなぁ…とも思えて、そうだとすればそれはうまくいっていると思います。

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コンセプトカー、マセラティ メディチⅡなどによく似た顔つきのフロントまわり。
角型4灯式ヘッドライトという事で、前回取り上げた117クーペの後期型ともちょっと似た雰囲気です。

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サイドウインドーの傾斜と曲率の強さが良くわかるフロントビュー。 ほんとにすごい傾斜…。

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独特のステンレス製ボディパネル。その素材感を見せるため、あえて無塗装(保護のためのクリア塗装
とかはしてあるのかもしれませんが)のヘアライン仕上げ。普通の塗装されたボディとは明らかに異なる
にぶいリフレクション。こんな小雨が降る中でもそれが良くわかり、独特の雰囲気をかもします。

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特徴的なリヤコンビランプ。なんとなくここはアメリカ車っぽいなぁと思うところです。
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そのまま普通にしていてもGMの副社長ですから安泰の人生、いわゆる勝ち組だったことは間違いないと
思うのですが、自身の名を冠したスポーツカーをどうしても作りたい…、その夢の実現のために奮闘した
ストーリーは、途中まではうまくいっていたのに、結局は残念な結果に終わってしまったわけですが、
もしも、最初からあそこまで大きな規模でやらずに、もう少し小さな生産規模で堅実にやっていたら
どうだったんだろう…?と思うことが良くあります。

世界一の人気デザイナー、ジウジアーロに自分の好みを反映してデザインしてもらったガルウイングボディ、
そのボディパネルには錆びないマテリアル、ステンレスを使って、他のスポーツカーやスーパーカーには
無い特徴として先進性をアピール…。夢いっぱいだったのだと思います。

一般的にステンレスは錆びないと思われているのですが、実は全く錆びないというわけではなく、
条件によっては(もちろん普通の鋼ほどではないですが)それなりに錆びるというか腐食します。
そんなことは当然わかっていて、特徴を出すためにあえてそうしたのかもしれませんし、錆びに強い
のは間違いありませんのでそれはいいのですが、ステンレスを車のボディパネルとして使う場合、
問題なのは加工性があまり良くないということです。この車も実車を見ると良くわかるのですが、
細部の仕上げは結構辛そうなことになっていて、パネル同士や他の部品との合い、端部の処理などに、
苦労したんだろうなと思われるところが散見されます。それでも普通の車のように最終的に塗装する
のであれば、パテなど使って細かい修正を行えば、少なくとも面質はかなりごまかせるのですが、
この車ではステンレスの地肌が見える仕上がりですので、それは出来ません。これが何とも辛い。
実際の製作に当たった方々はさぞ苦労されたことと思います。初めて立ち上げた自動車メーカーで、
普通の車よりも難易度の高い作業を要求される…これはかなり厳しい仕事であったことは間違い
ありません。
そんなことや、多分他にも色々あって、“遠目の見た目はいいが、車としての品質に難有り” という
ありがたくない評判が立ってしまい、当初沢山あったオーダーはどんどんキャンセルされていった…、
とのことです…。

もう少しコンベンショナルな方法でやれば良かったのに…と思いますし、そういう事にはこだわった
わりに、エンジンなどパフォーマンス的にはあまり特別なものは考えていないように思えて、何だか
ちょっとちぐはぐな気もします。 エンジンやパワートレインは入手しやすいものにしておいて、
とにかくデザインと凝ったボディを売りにする、そういうコンセプトだったということでしょうか…。

個人的にはそれほどこの車を好きというわけでもない私ですが、それでも、この車を愛しむ気持ちは良く
わかりますし、もしもこの車のボディパネルをスチールかアルミか、あるいはFRPにして、生産規模も
年間100台程度、せいぜい数百台程度から始めていればどうだったんだろう…?そう思わずにいられません。




次回は、Vol.9 来場者の車色々(BMW i8、Lancia Fulvia、Renault 5 Turbo、Ferrari Dino 308GT4、他)
で、このシリーズの最後になります。




悲しいストーリーもまた愛しく思える…、のかもしれない。






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Isuzu 117 Coupe(カーマガジン・ウィークエンドミーティング 2018 秋 in 大磯 Vol.7) [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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昨日に続き、9月29日(土)に大磯ロングビーチの駐車場で行われた
“カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた、その7。

http://www.car-mag.jp/cwm2018autumn/
http://www.car-mag.jp/img/483/CM483_Oiso.pdf

今回はいすゞ 117クーペ 初期型(いわゆるハンドメイド)と、後期型(角型ヘッドライト)。
どちらもこのイベントを見に来ていた方のものだと思われます。


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フロントクォータービューはジウジアーロらしさと当時らしさの両方をいい意味で感じられ、
とても魅力的。今見てもいいデザインだなと思います。

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比較的天地の幅が狭いグリル、そこにおさまりきらないヘッドライトの下側が少しはみ出した
ところがとてもいいです。

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初期型の特徴のひとつでもあるフロントバンパーの上にのっかったウインカー。
良く見ると、その造作がまた凝っていて魅力的。
雨でついた水滴がバンパーのクロームメッキをより美しく見せてくれて、いい雰囲気です。
この車両はかなり手を入れてレストアされているようで、細かいところまでとてもきれいです。

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Cピラーの付け根、ロワーボディとのつながり方がとてもいいです。特徴的でステキな造形だと思います。

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リヤビューもとても魅力的。なんともつつましやかなリヤコンビライトが時代を感じさせます。

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サイドウインドーが切り立ったところはさすが二年代を感じさせますが、それは車幅の制約も
あってのことでしょうから、しょうがないです。
それはそうなのですが、グラスエリアが広くて相対的にボディの厚みが無く薄く見えて、全体的に
華奢で繊細、とてもエレガントに見えます。最近の車の厚ぼったいボディに辟易している私としては
それが非常に好ましく見えます。

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インテリア、特にインパネデザインはこの初期型は魅力的なのですが、小雨のせいもあって
うまく撮れなくて残念。
スカットルポイントが低く全体的に低い位置の薄いインパネと、そこにつながるセンターコンソールの
傾斜と高さ、シフトレバーの位置、それらのとてもいいバランス。 本木目のパネルと、そこにずらりと
並んだ7連メーターがドライバーのほうを向くように傾けられていて、とても当時の国産車とは思えない、
すばらしく魅力的なインテリア…。ちゃんと撮れなくて本当に残念…。



こちらは後期型。
ヘッドライトが角型4灯になり、グリルが細かめの格子になって、横バーはなくなっています。
ウインカーがLEDになっているのは今風のモディファイ。
子供の頃、このモデルチェンジはぐっとモダンになったような気がしていいなぁと思いましたし、
初期型や中期方の丸いヘッドランプがいかにも古臭く見えたのですが…、今見ると、いやもっと前から
そう思うようになっていたのですが、やっぱりオリジナルの丸目4灯のほうがいいかなと思います。

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サイドビューはあまり印象としては変わりません。
前後のサイドマーカーが長方形のややアメリカンなものになってちょっと違和感を感じますが。

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リヤコンビライトはこのひとつ前の中期型よりこんな感じの一体感のあるものに変わっていて、
フロントビューの印象に合うモダンなイメージになっています。
フロントはともかく、リヤビューに関してはこちらのほうが個人的には好みです。

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ハンドメイドというとボディの成形から手板金でやったかのように思われるかもしれませんが、
この車の初期型の場合はさすがにそこまでのものではなく、あくまで大まかな形はプレスで成形し、
端部の折り返しや細かいつなぎ目などを手作業で形にしていったとのことです。
当時生産に携わった方のお話では、部分的には半田(はんだ)を盛ってやすりで削って仕上げていた
とのことで、それはまるで当時のフェラーリなどと同じようなやり方(向こうはもっとハンドメイド
の範囲が広いですが)なので、それだけでも良くやったものだなと思います。

当時の生産技術ではどうしても機械での量産化が出来ないところがあったにもかかわらず、
どうしてもこれを生産したくて、機械化が出来ないところは全て手作業でまかなうことによって
何とか生産にこぎつけたというこのエピソードは、この車がそれだけ魅力的だったという事で、
すばらしい仕事をしたジウジアーロと、がんばったいすゞの方々の両方をたたえたいです。



次回は同じジウジアーロ作、Vol.8 De Lorean DMC-12 (デロリアン DMC-12)です。




こんなステキな国産車が合ったというだけで嬉しくなる1台…。






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野外展示車両(カーマガジン・ウィークエンドミーティング 2018 秋 in 大磯 Vol.6) [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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昨日に続き、9月29日(土)に大磯ロングビーチの駐車場で行われた
“カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた、その6。

http://www.car-mag.jp/cwm2018autumn/
http://www.car-mag.jp/img/483/CM483_Oiso.pdf

今回は野外に展示されていた車両をいくつか。もしかしたら見に来た方の車も入っているかもしれません。


ランボルギーニ カウンタック クワトロバルボーレ。
エアロパーツとペイント、ステッカーでかなりにぎやかになっています。
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この前後のオーバーフェンダーが、Vol.3 で取り上げたカウンタックとはかなり異なることがお分かり
いただけると思います。

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ロータス エスプリ。この頃のジウジアーロデザインの典型のひとつ。スッキリしていていいですね。
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面構成がシンプルでバランス良くて、余計な装飾があまり無くて清潔感があって、好ましいです。

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新、旧のロータス。エリーゼとヨーロッパ。
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マセラティ シャマル。
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今回はすごくあっさりと…。

で、次回は、Vol.7 Isuzu 117 Coupe(いすゞ 117クーペ 初期型ハンドメイド、後期型)です。




小雨とはいえ、雨の中で見るこういう車は、ちょっとかわいそう…。






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Lancia Stratos HF(カーマガジン・ウィークエンドミーティング 2018 秋 in 大磯 Vol.5) [レース、モーターショー、イベント、ニュース、他]

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昨日に続き、9月29日(土)に大磯ロングビーチの駐車場で行われた
“カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング 2018 秋 in 大磯” というイベントに行ってきた、その5。

http://www.car-mag.jp/cwm2018autumn/
http://www.car-mag.jp/img/483/CM483_Oiso.pdf

今回はランチア ストラトス HF。
これもまた大好きな車の1台です。

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フロントビュー、やや俯瞰気味に。
普通の車とかなり異なるフォルム。縦横比が極端ですし、フロントフードの傾斜がかなりあるので、
こういう写真だけ見るとノーズが実際よりかなり長く感じられて、寸法の感覚がつかみにくいですが、
現物はやはりかなりコンパクトです。

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このシャープな顔つきで寸法的にはコンパクトというのがすばらしい。ほんとにこの顔つきは好きだな。

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これくらい↑↓のフロントクォータービューが一番カッコよく魅力的に見えます。

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サイドビューでは、ごく短いホイールベースと全長、それによってシャープな造形でありながら
案外コロンとした塊に見えます。初めて実車が走っているところを見た時は、高い最低地上高
(ラリーで勝つための車ですからあたり前なんですけど)もあって、意外なほど腰高に見えて、
アレッ…? と思うほどの違和感を覚えたのが正直なところです。

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特徴的なキャビン、グラスエリア。
円錐(2次曲面)の一部を切り出したようなフロントウインドーとそれにつながるサイド(ドア)
ウインドー。この構成もカッコイイ。すごくいい。
カッコイイだけでなく、必然的にAピラーがぐっと後退した位置に来るので、それによって斜め前の
視界をさえぎるものが無く、ものすごく広範囲に良く見えます。実に合理的。すばらしい。
この前方視界に関しては、以前よく出来たレプリカ(英ホークリッジ製)を運転したことがあって、
その時にあまりに良く見えて感動しました。
最近のAピラーがやたら寝た車(プリウスとか)の斜め前方がものすごく見づらいのとは対照的です。
ラリーで本気で思いっきりぶっ飛ばして運転するのに、これはすごく良かったんだろうなぁと思います。
(余談ですが…、このあたりは IF-02RDS なども同様で、室内は非常にタイトでドライバー視点も
低いのですが、左右ともに斜め前方の見晴らしが良くて、想像以上に運転しやすいです)

このドアの形から、サイドウインドーはこんな風にしか下がらないんですけど、それはまぁ…
そんなことは些細なことですw

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この5本スポークのホイールもまたとても魅力的。 HFステッカーもカッコイイ。

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エキゾーストのサイレンサーはほぼほぼ…というかまるっきりボディの外側w

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特徴的なメーターレイアウト。



実はこの固体とオーナーとは以前お会いしたことがあって、その時のことを以前のブログに書いています。
印象的だったからか、1回書いて、2年後くらいに同じ写真使ってまた書いていて…、好きな車だからって
われながらおかしいですw

クアトロポルテとストラトス   ASH INSTITUTE Blog 2012年04月12日(木)
http://ash-institute.cats.st/cgi/diary/sfs6_diary/sfs6_diary.cgi?action=article&year=2012&month=04&day=12&mynum=46

クアトロポルテとストラトス   ASH INSTITUTE Blog 2014年05月05日(月)
http://ash-institute.cats.st/cgi/diary/sfs6_diary/sfs6_diary.cgi?action=day&year=2014&month=05&day=05

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この過去に書いたブログの最後で書いていたことを引用しますが、
“~年齢は聞かなかったが、かなりお若い頃に購入されて、ずっと大事にというか、
普通に乗ってこられたようで、いいなぁと思った。
とびきりのお気に入りを手に入れ、ずっとそばに置いてこられたのだな。うらやましい…。”
本当にそう思います。これからもずっと大切にのっていただきたいです。



次回は、Vol.6 屋外展示車両(ロータス エスプリ、エリ-ゼ、ヨーロッパ、マセラティ シャマル、他)です。




とびきりのお気に入りを手に入れて、そばに置いて暮らす。夢のよう…。






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