前回に続いてイタリアの新興デザイン会社アレス・デザインの話題です。

ARES Design
https://aresdesign.com/

Concepts - ARES Design
https://aresdesign.com/pages/concepts



前回取り上げたデトマソ パンテーラへのオマージュモデルの次に同社が発表したプロジェクト、
フェラーリ412へのオマージュモデルだそうです。ベースはフェラーリGTCルッソ。
今回のプロジェクトはまだレンダリングスケッチだけですが、ちょっと惹かれるものがあります。


ARESデザイン社、デ・トマソ・パンテーラの次はフェラーリ412を復活させる計画
http://www.ferrarilamborghininews.com/blog-entry-13864.html

ARESデザインが見た目はフェラーリ「412」、エンジンは「GTC4ルッソ」をベースのオリジナルモデルを開発
http://creative311.com/?p=30363





パンテーラの時もそうでしたが、この412についても、なぜこの車種を選んだんだろう?と
思われる方も少なくないかもしれませんが、その理由はなんとなくわかる気がします。
パンテーラと412に共通するのはスッキリとして端正な造形ということです。

アレスデザインの社長バハール氏がかつて惹かれたことがあって、単純にそういうものを
自身の手で作ってみたいと思ったのかもしれませんし、既存メーカーと違う方向を考えた時、
最近の車は機械としてはとても良く出来ているがくどくてえぐい造形のデザインにはうんざり…
というような人達向けにうまくデザインすればビジネスとして成立する程度の需要が見込めると
判断したのかもしれません。あるいはその両方かもしれません。

フェラーリGTCルッソのあの何ともユニークな…良く言えばチャレンジングな形だとは思いますが、
せっかくのあのクラスのフェラーリの2+2、もっとオーソドックスなデザインでまとめたものを
作ってみたい。それはかつての412に似たものになるかもしれないが、それはそれで悪くないのでは
ないか…、そんな風にも考えたのではないでしょうか。




パンテーラオマージュのものと同様なあっさりしたスケッチ。
まぁこれだけ明確なモチーフがあれば、スケッチワークはあまり必要ないかもしれません。

インテリア。





オリジナルのフェラーリ412。というか最初の365GT4 2+2から、400GT、400i、そして412と
モデルチェンジしていくのですが、パッと見はほとんど区別がつかないほど、その差異は小さく、
私も正直よくわかっていません。ということで、いくつか混ざっているかもしれませんがここは
ひとまとめにして412の一連という事で、色々なサイトから拾った画像を載せておきます。













同じ時期のミッドシップ2シーター、BBと共通するイメージの魅力的なインテリア。
エクステリアとあってないような気もしますが、個人的にこのメーターまわりは大好きなので
これはこれで良し。





非常に高額な車両になるのは容易に想像できますので、こういう車にどれだけの需要があるのか、
多少心配にもなりますが(余計なお世話…)、どんな形であれ、この形がまた見れるのなら、
それだけもいいなと思います。






こういうプロジェクト、何とかうまくいくといいな…。