上の写真はASPARK OWLの市販版を開発、製造しているイタリアのManifattura Automobili Torino社
(以下MAT)がiLinkedinに投稿したものです。私はそのManifattura Automobili Torino社のアカウントを
フォローしていて、この写真を見て、ああ、やっぱり頭つかえそうになってる…、と思いました。
自分で設計しておいてこんなこと言うのもなんですが…、やっぱりちょっと大柄な方がヘルメットかぶって
乗ったらこうなりますよね、この車。
ルーフトリム(屋根の内張、というか、この車の場合ドアがルーフ側まで回り込んでいるので乗員の頭上は
正確にはドア上面でドアトリムの一部)にあたりますよね。ちょっと技術的な言いかたをすると「干渉する
可能性が高い」ということです。
実際に運転する時はもう少し頭が後ろに行って、その分下がるんでしょうけど、トリムとヘルメットは
こすれるんじゃないかと思います。
これもひとえに全高さ1メートル以下(!)というリクエストに応じて990mmに設定したからなんですが、
本当によくそれをキープしながら市販車に仕立てたものだと思います、イタリアのMAT社。

もちろん、もっとうんと乗員を寝かせた姿勢にすれば頭上に余裕は出来るでしょうが、その姿勢では
運転しにくくてしょうがないのでそうはしませんでした。
設計上はAM95(身長約183cm)がおさまるようにしてあるのですが、アメリカ、イギリス、ドイツ、
さらに高身長の方が多いオランダあたりの方々には結構窮屈かもしれません。
まぁこういう車はそういうのが多いんですけど。


なんてことをMAT社の投稿に付け加えてシェア(引用して再投稿)したら、その投稿にMAT社から
コメントがついて、

  Manifattura Automobili Torino
  hello! the helmet does not touch the roof trim! :)
  Web翻訳:こんにちは!ヘルメットは屋根のトリムに触れません!:)

とのことです。
私がちょっとネガティブにもとれるような書き方したから、気にしたのかなと思い、

  ㈱アッシュインスティテュート 代表
  That's good. #57431; Did you make the door trim dented like the prototype?
  Web翻訳:それはいいですね。#57431;  ドアトリムをプロトタイプのようにへこませたんですか?

と、返信しました。 その後コメントは無いですw



プロトタイプのルーフというかドアトリムの上側はこのようになっています。 (設計時のCG)


実車の写真ではちょっと確認しにくいですがこんな感じ。


ドアトリムが全体が見えるこの写真のほうがわかりやすいかもしれません。



MAT社の方々がどんな気持ちでこの市販バージョンを開発したのか、どういうところに苦労したのかなど、
いつか色々話してみたいなと思っています。








とりあえず、来年早々日本に入ってくるというので、それが楽しみ…。