エアインテークダクトは一発ではどうやっても成形できないので、面データから切削でマスターモデル
というかそれを追加工してそのまま成形型になるものを単品で作っておいて、それを成形できたカウルや
キャビンに合せて端部を仕上げて、それにFRPを貼りこんで成形する。部位によっては成形されたものから
更に型取りする。こういった工程が何回か出てくる。

下の写真上段の大きなほうはフロントエンド左右のエアインテーク(フロントブレーキ冷却用)。
このくびれた先にジャバラのフレキシブルホースが付く。径はその規格に合せてある。
小さなほうはキャビンへのエアインテークダクトの室内側のもので、中間のパイプからダッシュボード
上面の小型の吹き出し口につながるところ。
下段のものはサイドポンツーン後方のリヤホイールアーチ前のエアアウトレットとフィラーリッド
(給油口)の内部。


成形されたダクト類。フロントカウルのクロスメンバー状の補強とヒンジベースの貼りこみ。


フロントフェンダーの車両中心側の下部、フロントカウルとの結合部の成形。
下段左はフロントフェンダー下面の造作。右はフロントフェンダーの後ろ側の下側、シャシーと結合され
固定される部分。


インナーパネルの付いたドア内側。インナードアハンドル(黄色いマスキングテープが巻かれているところが
レバー)も仮付けされている。その後ろの穴はドアを閉めるときにつかむグリップに相当する部分。
これらの周囲、手を触れることに
なる一体には、最終的に表皮の貼られたパネルが別パーツとして付く。


イケヤフォーミュラさんに作っていただいた金属パーツ類。ドアヒンジ関連一式。
曲がったレバー状のものがヒンジのアーム(これが後に組みつけに苦労する…)。
ちょっと大き目のパネル状のものはドアヒンジ類を組み付けるときに使う、いわゆる治具に相当するもの。
(ただ、この治具相当品は結局使い物にならなかった…。私の設計が悪い)



上記ドアヒンジは形状が複雑なため、切削で作ろう思っていたのだが、見積もったところ想像以上に高価
だったため、とりあえず手作業で曲げと削りと溶接で作ってみることとなったもの。これで運良く決まれば
それでいいし、そうでなかったら、これに色々手を加えて、この時点では見た目や剛性にはある程度目を
つむり、とりあえず現物合せで何とか機構を成立させる。しかる後に本番用にもう一度ちゃんとしたものを
製作する、という流れ。
イケヤフォーミュラさんは金属でモノを作るのは得意だから、この考え方はいいのだが、この最初の
フィッティングが想像以上に手こずるものだった。設計がスマートならこういうことは少なく出来るのだが…。



写真は全て、この作業をお願いしている NY Connect の内藤さん撮影。





関係する皆さん、色々すみません…。