一昨日の引渡しの時に撮った写真を何回かに分けてアップしていきます。


今回はキャビンまわりとガラスなど。









フロントウインドーのJISマーク。LAMI-SAFTY は合せガラス、安全ガラスを意味するもの。



ドアヒンジはこのあとイケヤフォーミュラさんで本番用のものを作っていただくことになっていて、
これはいわゆる一時試作品。Aピラーとのクリアランスは上のほうが大きく見えるが、これは設計どおり
の傾向、これで正しい。
ヒンジラインが斜め(前から見ても横から見ても)なので回転奇跡からこうなっていないとまずい。
ただ、細かく修正したいところがあり、例えばこの表面のマーカーで書いた斜線は、ここに付くカバーが
Aピラーの表面とフラッシュサーフェイスになるためには少し出っ張っているので削りたいという意味。



フロントウインドーもそうだが、このサイドガラス(ドアガラス)は合せガラスで3次曲面、しかもこの
極率はかなり難しいかもしれない、ガラスメーカーさんは打合せの時悲観的なことしか言わないし…、
と心配していたのだが、こんな感じできれいに成形してもらえた。良かった。この車のデザインが成立する
キーポイントの一つといえるところ。
ガラスだけはどうしてもガラスメーカーに頼らざるを得ない、餅は餅屋の典型的なもののひとつなので、
出来上がってくるまではずっと心配だった。



ドアヒンジ上側。下側よりも合わせるのに苦労したであろうことが見て取れる。実はこの一時試作品の
ドアヒンジはチタン製で手加工での調整が非常に難しい、なかなか言うことを聞いてくれない材質。
そのチタンを選んだ理由は多分、元々の設計形状があまりいいものではなくて剛性を持たせにくいので、
それを少しでもマシなものにするために…ということだと思う。 設計が悪くて色々なところで負担を
増やして(実はこの写真では見えないドアの内側でもっと大変なことになっていて、NY Connectの内藤
さんが随分苦労して仮組みしてくれた)、ご迷惑をおかけしてしまって申し訳なく思う。
本番用はより一般的な鋼材(加工しやすいので思い通りの形状に仕上がる)で製作されることになる予定。



サイドガラス(ドアガラス)のJISマーク。 そう、これが梱包用時の保護シート越しに見えにくくて、
肝心のJISマークが刻印されていない!と私が勝手に勘違いして、メーカーに電話、一旦送り返してしまった
というアレ。ちゃんと保護シートをはがしてよく見ればいいのにそうしないから…。
富士安全硝子工業さん、その節は本当にすみませんでした。



サイドウインドー越しにキャビン内部を見る。



ドアのインナーパネルがいい感じ。これはイケヤフォーミュラさんにもとても喜んでいただけたと思う。
NY Connectの内藤さんが提案してくれて、実際にいいものを作ってくれた。おまかせして良かった。



サイドウインドー後ろのスリット状のエアアウトレット。現状ではこんな風にキャビン内部が素通しで
見えるが実際にはバルクヘッド(隔壁)がつくので、ちょっと様子が変わるはず。






あと何回か、この日に撮った写真を紹介していく予定です。






ガラスは本当に良かった…。