イケヤフォーミュラさんで見たリヤコンビライト以外のいくつかのディティール。

シャシー、フロントサブフレーム。フロントサスペンションははずされている。
フロントカウルのヒンジまわりの補強、ガススプリングなどはレイアウトからイケヤフォーミュラ
さんのオリジナル設計。これがあると大きなフロントカウルの開閉がぐっとスムーズに。

メインフレーム先端付近の狭いスペースにエアコンユニットが置かれている。
これは快適装備というよりも主にフロントウインドーの曇り対策で、保安基準では、スイッチを
入れて何十秒かで曇りが消えて視界が確保できなければならないということなので、それに対応
するための装備。



サスペンションのショックアブソーバーの前にLEDライトユニットが仮のフレームに並んで取り付け
られているが、これはこの状態で夜な夜な走行テストを繰り返している…、わけではなくて、
ダッシュボード上のインジケーターなどと同時に点灯状況を目視で確認するための仮レイアウト。

ダッシュボードの基板となるアルミパネルの前端にあるスリット状の穴は前述のフロントウインドー
の曇りを取るためのエアの吹き出し口。



搭載エンジンは現状では1号車と同じ4気筒ターボ。左側にインタークーラー、右側にラジエーター。
イケヤフォーミュラさんが誇るシームレストランスミッションは今ははずされていて、手前に口を
あけているベルハウジングの形状が良くわかる。
市販版でエンジンがどうなるか、実はまだ決定していないのだが、どんなものであれ、この車に
合った魅力的なものになるといいなと思う。



アルミをきれいに成形してまとまっていた給油口まわり。ここもイケヤフォーミュラさんのオリジナル。
この上からリヤカウルが付いて、そこに外側のリッドが付くので普段は見えなくなるが、リッドを
開けたときにこれが見えたらちょっと嬉しいかなと思う。
この種の給油口を見せるデザインもこの車には合うと思うし、好きな人はいると思うので、
どうしましょうか?と池谷さんにごく初期の頃に聞いてみたのだが、こういうのは隠したい
とのことだったのでその案は却下。



これは何だろう?と思って聞いてみたところ、メーター(MOTECのディスプレイ)のまわりのカバー
というかフィニッシャーというか、そういうもの。こういうものもアルミ板を成形してロゴを
(多分レーザーで)抜くところとか、イケヤフォーミュラさんらしい。





そして…、ここが実は今回改修した中で最も大きな問題となりそうだったところ。
オリジナル設計のドアヒンジでは保安基準を満たさない可能性があり、ヒンジには事実上市販車の
部品を使わなければならなそう(!)、とのことで急遽、市販車の使えそうなヒンジを色々調べて、
それに機械結合するアーム状のパーツを高剛性の材質で新規で製作し(写真右下)、それで
ヒンジとドアを機械結合(ボルトアップ)、剛結する、ということに。
これらの新しい造作のためにキャビンの該当部分は追加工、補修が施され、塗装に間に合うように
仕上げ作業を急いでいる状態。
さらにヒンジだけでなく、キャッチロック/ストライカーも同様(事実上市販車の部品以外ダメそう)
で、それらも改修が必要とのこと。

この話をリヤの方向指示器の問題と同時に聞いたのだが、こちらに関してはまったくそういう認識が
無かったので正直かなり驚いた。そしてリヤウインカーと違ってこちらのほうはそう簡単に解決でき
なそうに思えて、改修にはもっとうんと時間がかかる(最悪の場合、ドアまわり全面作り直し…?)
のではないかと思っていたのだが、その想像よりもはるかに早く解決策を立てて現物化されていて、
軽く驚いた。こういうところもイケヤフォーミュラさんらしい。

ただ、これで保安基準を完全に満たすと判断されるかどうか、まだ何ともいえず、とにかく考えられる
改修はして、それで検査に臨むしかない。
それでもしもダメなら、ドアのヒンジ周りに関しては全面改修…という事になる。
もちろん、そうなって欲しくないが。



塗装工場に搬入するため、ボディパネルは一旦全て解体して個別に梱包。







昨日13日月曜日の午後、これらボディパーツは無事に塗装工場に搬入された。
塗装には約2週間ほどみてほしいとのことだ。






塗り上がりが楽しみ…。