6月1日、2日にかけてイケヤフォーミュラさんにNY Connect の内藤さんと出張作業に行って、
作業の合間に撮影した写真、その4。














ヘッドライトのアウターレンズを仮置きして、外側から外周部にラインテープを貼る。
アウターレンズの内側に接着面を隠すための黒塗装をするのだが、そのマスキングをするための
マーキング。




LEDライトユニットは同じものが3連となったこれが最終バージョン。一番内側がロービーム用、
真ん中と外側がハイビーム用。当初、ロービーム用にはこの一連のユニットで遮光板を内部に供えた
プロジェクターレンズタイプを使う予定だったのだが、そちらはアウターレンズをつけない状態で
光量がギリギリ、アウターレンズをつけて試験に臨んでみると、ごくわずかに足りないと判定され、没に。
ハイビーム用ユニットはLED3個を写真のようにレイアウトしてあって、この構造では遮光板は付けられない。
手に入るユニットで車検対応のものはこの一連のユニットがダントツに最小であり、他のユニットでは
この車の非常に狭いスペースに収まらない。このユニットを使うことでギリギリ成立しているレイアウト
なのでどうしたものかと困ったのだが…、保安基準では遮光板を供えていることが必須ということでは
ないことがわかり、ハイビーム用の光軸を少し下向きにして使うことに。






ウインドーグラス類にマスキングをして塗装準備。外周の接着部内側にガラス用プライマーを塗装。
一般的な量産車では黒セラ(セラミックプリント)に相当する。
この塗装をして1日目の作業は終了。一晩乾燥、硬化させて翌日接着という段取り。




ヘッドライトの下の横長のスリムなLEDユニットはデイライト。1号車と比較してヘッドライトの位置が
上がって、そのままだとフロントエンドからヘッドライトまでの間が広がって間延びした感じがするので、
エアインテークかフォグランプか…と色々考えて、このようなレイアウトに。
レイアウトを詰めていく途中で、ある時点で自分としては悪くないまとまりに出来そうと思えたのだが、
CGやクレイモデルの段階では池谷さんはずっと気にしていらして、無いほうが良くないかというご意見も
いただいたのだが、ここは入れさせてもらった。






ガラスには保安基準適合品であることを示す刻印が入る。JISマークと合せガラスであることを示す文字、
そしてガラスメーカーの名前。
ドアガラスは一般的な量産車では強化ガラスが使われるのだが、この車の場合、フロントと同じ合せガラス。




ドアインナーパネルの一部は取り外し式で、この部分だけエクステリアと同じ塗装色にしてみたが、
ここはインパネなどと同じスエード調か、この後張り替えられると思うシートと同じ生地を使うなど
したほうがいいかもしれない。









ライトにアウターレンズがついて、ボディと同じようにリフレクションが映ると、とてもいい感じに見える。
これくらいまで出来上がってくると見ていて楽しい。どんな作業をするにも張り合いが出る。

1号車のときは自分では納得いく写真があまり撮れなかったので、2号車はたくさん撮ろうと思っていて、
この出張の少し前に自分としてはやや奮発してちょっといいカメラを買った。まだ全然使いこなせていない
段階だったのだが、撮ってきた写真を見るとそれなりにきれいに撮れていて、買って良かったと思えた。







こんなことを仕事としてやらせてもらえるなんて、感謝しかない…。