デザインとは、何でしょう?
そんなふうに聞かれることがたまにあります。
あぁ、めんどくさいこと聞かれたら嫌だな…などと思いつつ、
「デザインとは、明確な意図をもって形を決めること。私はそう思っています。」
というようにこたえています。
少し補足させていただくと、“形”のところには色、レイアウト、仕組みなどが入ってもいいです。他にも
いろいろ考えられます。とにかく意図をもって何かを決めること、そういうことではないかなと思います。
こういう機能を持たせたいからこういう形にする。剛性や耐久性も考えて、その上でなるべく美しく、
カッコ良く見えるように…、そんなふうに色々な要件を満たすように考えること、ではないかなと。



もちろん人によって色々な考え方があると思いますので、いろんな「デザインとは」があっていいと
思いますし、同様に、いろんな美しさ、カッコ良さがあると思います。



いろんな考えがあっていいと思うのですが、そこに意図があるかどうか、それほど明確なものでなくても
いいのですが、何らかの意図はあってほしいです。
それが全く無くて、ただ何となく、他もみんなこんなふうにやってるから…なんていう感じで作られた
ものは、それはちょっとどうかなと思います。案外そういうもの、多いんじゃないかなと思っていますが。

もうひとつ重要なのは、(主に工業デザインにおいてですが)設計する時に、美しくしよう、
カッコ良くしようと思いながらやらないと、なかなかそうはならないということです。
機能を追求していたらこんなカッコいいものが出来ました、これこそ機能美です!
なんてことはまずないと思うんです。
先ほど書いた「いろんな美しさ、カッコ良さがある」とちょっと矛盾したことを言っているように
思われるかもしれませんが、自分の感覚としてはそうです。
カッコ良くしようという強い意思が無ければカッコ良くなどなりません。







カッコ良くしようと思ってやっていても、中々そうならないくらいなんだから…。