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New Alfaromeo Tipo33 Stradale [車、カーデザイン、ミニカー]

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昨年末、下記のイタリアのMAT社製のアルファロメオ Tipo33 ストラダーレについて書きました。

MAT Jewelry Line_Alfa Romeo Tipo 33 Stradale   2023年12月31日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2023-12-31

それに続いて今回は本家アルファロメオが昨年2023年8月30日に発表した新型スーパースポーツ、
33 Stradale(33ストラダーレ)を取り上げてみます。


Web CG  2023.08.31
アルファ・ロメオの新型スーパースポーツ「33ストラダーレ」がデビュー
https://www.webcg.net/articles/-/48810

CARandDRIVER  2023年9月8日
往年のアルファロメオのレースカー「Tipo33」をオマージュした新型スポーツカー
「33 Stradale」が登場
https://www.caranddriver.co.jp/newcar/54848/


名前にちなんで33台限定で、公式に発表された時点で33台すべてが売約済みとのことです。
日本人のオーナーもいらっしゃいます。

公開された写真、画像を沢山アップしますのでご覧ください。


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ここで1967年に発表されたオリジナルと比較してみます。

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まずはフロントビュー。右側がオリジナルで、これはプロトタイプと言われるヘッドライトの灯体が
4灯式のもの。私はこのタイプが好きです。

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上が1967年発表のプロトタイプ、中段が市販バージョン、両車はライトだけでなくサイド面に
あけられたエアアウトレットや前後カウルやドアのオープニングラインなども異なります。
下段が今回発表の新型。イメージは踏襲していますが…、プロポーションはオリジナルと違っていて、
フロントウインドシールドの角度は立ち気味、前後オーバーハングは切り詰められ、オリジナルにあった
優雅さは薄まってしまっていて、個人的にはそこが一番残念に感じます。少なくともプロポーションでは
昨年末に取り上げた MAT社の Jewelry Line Alfa Romeo Tipo 33 Stradale のほうがずっと好みです。
プロポーションこそはカーデザインの最も重要なこと、命だと思います。   

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前後カウル、ドアを開けた状態。かなりオリジナルの雰囲気を残してくれていて好印象、とてもいいです。
こういう開き方、とても惹かれます。新型もかなりいいのですが比較するとやはりオリジナルが魅力的。


ここからは各部ディティール。
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特徴的なヘッドライト。外形形状はオリジナルの雰囲気を保ちつつ、内部構成は現代のパーツを使った
凝ったものに。

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上の2枚の写真(CG?)を見ても、外周部のライト(ポジションライト、ウインカー、デイライト
かと思います)は構成がどうなっているのか…よくわかりませんw

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アルファロメオらしいホイール。

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ハイマウントストップライトとリヤビューカメラ(多分)。

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ヘッドライトと共通モチーフを使ったリヤコンビライト。
もしかしたらこちらが先にあってヘッドライトをそれに合わせたのかも…、とも思いました。


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特徴的な開き方のドアはサッシ類が現代的な処理になってスッキリ。ここはとてもいいと思います。

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リヤコンビランプは…、素直に丸いままでも良かったんじゃないかなと思います。
これでもいいですけど。

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ちょっと変わったフロントグリルの造作。変に大きくしたりせず、カーボンのフィンとアルミ
切削と思われるパーツを組み合わせ、立体的でオリジナリティのある魅力的なものになっていて
いいなと思います。

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スケッチ。こういうのはあとから広報用に描いたんだろうなと思われます。
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全体のイメージ、プロポーションはオリジナルの良さを引き継いで(前後オーバーハングは詰めつつ)、
前後カウルの開き方も、ドアの開き方もこうでなければはいけない!ということなのでしょう。そこは
強く賛同します。

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インテリア。
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メーターにライトで使われたものと共通のモチーフが。

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マスターモデル(?)。樹脂をNC切削して手で仕上げます。
こういうものが広報資料として出てくるのは珍しいと思います。
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少量生産車はこういったマスターモデルからボディパネルの成形用のメス型を取って使いますが…、
このモデルはそういう用途ではなくて、ボディに貼りつけた黒っぽい細い紐みたいなものや、フロント
ウインドシールド、ワイパー、タイヤホイールなどが装着されていることから風洞試験用と思われます。

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アルファロメオの宝物ともいえる Tipo33 Stradale がこうして本家アルファロメオからも新型として
発表されるのは嬉しい限りです。
1967年にオリジナルが発表された時、私自身はまだ幼くてそれを認識することはなかったのですが
10代後半でその存在を知り、ちょっと古い感じはするけど魅力的だな…とずっと思っていました。
以前のブログでも取り上げています。

ギャラリーアバルト自動車美術館の思い出    2014年8月13日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2014-08-13

以下、この車に関する部分の抜粋で、今も私はこう思っています。

“これはさらにまた、非常に魅力的。作られた時期からして(Ferrari 330 P4 などの結構後で目新しさに
かけると…)、あまり評価しないという方もいらっしゃいますが、当時のカッコイイデザインの集大成
というか決定版的なものとして、私にはとても魅力的に思えます。スカリオーネの最高傑作と言って
いいと思います。”

この “あまり評価しないという方” というのは、尊敬する大先輩にして日本屈指というか事実上最高の
テクニカルイラストレーター(普通のイラストも抜群にうまくて超魅力的)の方で、その大先輩が
リアルタイムで見ていらして、実際にそう感じたと言っていました。
それを聞いた時は、えぇ~そんなぁ…と思ったのですが、この車が発表された1967年というと、
ランボルギーニ・ミウラ、マルツァル(MARZAL)が発表されていますし、翌1968年にはフェラーリ
250 P5なども発表され、一気に近未来的でモダンなデザインが現実のものとなり始めた頃で、そんな
世の中ではこの車のデザインは確かに新規性はあまり無く、この種のレーシングカー由来のスーパー
スポーツには珍しいドアサッシなどの細身のメッキモールも(カロッツェリアの腕の見せ所のひとつ
でもあるのですが…)発表時点で少々古臭く見えてしまったのかもしれません。

Lamborghini Marzal in Monaco again    2018年5月25日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2018-05-25

Lamborghini Marzal のガルウイングドア    2014年12月11日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2014-12-11

Photo : Car - FERRARI 250 P5
http://ash-institute.cats.st/ash_personal/photo_car/ferrari_p5.htm


時の経過には良い面と悪い面の両方があると思いますが、発表された時に新規性が無いということで
あまりいい評価がなされなかったものが、ある程度時がたって、その完成度と純粋な造形としての
魅力でナチュラルに評価される、そういうのはいいことなんだろうなと思います。









元日に能登半島を襲った大地震と津波の大災害、謹んでお見舞い申し上げます。
なるべく多くの被災者が救われ、一日も早く復興が出来ますように。


Stand wiyh Ukraine_セイタカアワダチソウ+Ash013_360x640.jpg
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。

We support Ukraine with all our might!
We are all on your side.
Ми підтримуємо Україну всіма силами!
Ми всі на вашому боці.


パレスチナのハマスとイスラエルの争いでは明確にイスラエルを支持します。
ハマスは非常に悪質なテロ組織です。









アルファロメオの宝物、Tipo33 Stradale...。





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