ドアの上半分、サイドウインドーからルーフ側にかけて外周部には補強のためにこんな感じのインナーパネル
というか補強リブのような造作を施す。アウターパネル表面から一定の厚みで造形するので、2次曲面などの
単純な形状ならウレタン等を貼れば済むのだが、3次曲面なのでそれなりの手間をかけてクレイで造形している。


アルミ箔を貼って、離型処理。



貼りこみ。


1号車のときもこの部分にはこれと似たような断面で補強を入れてあるのだが、その時は成形型を作らない、
いわゆる貼りっぱなしで仕上げ無しのものだったので、今回はそれよりもずっと見た目のいいものになる。
ちょっと普通の車のドアの内側に近い。

ちょっと心配なのは、サイドウインドー(この車の場合、サイドウインドーというのは即ちドアガラスのこと)
は保安基準を満たすために1号車と違って本物のガラスになるし、池谷さんからの2号車へのリクエストとして、
(1号車はやや乗り降りしにくかったので)ドアを少し大きくして欲しいということなのでレイアウトの許す
限り大きくした。しかもこれまで書いてきたようにインナーパネルも付く。
そのため、この2号車のドアは全体的に1号車よりも結構重くなる。それを考えればもっと面直方向に厚みのある
補強を入れたほうがいいような気もする…という点。これは実際に作ってみて、様子を見て本当に必要そうなら
何かしら対処方法を考えようと思う。



写真は全て、この作業をお願いしている NY Connect の内藤さん撮影。





いくつかある不安要素のひとつ、ドアの剛性…。