妻のブログでお伝えしていますが、2月13日午前11時30分頃、かわいがっていた猫のレイが
息をひきとりました。レイが大好きだった妻の腕の中で、あまり苦しそうにすること無く
静かに旅立てたのはせめてもの救いです。
2017年6月に保護してから今日まであっという間でした。
きれいな顔で、仔猫が普通に寝ているようです。 


妻のブログ:う~にゃんっ

レイ君旅立ちました  2020年02月13日
https://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/2b5d6c95b84501a2ba97c95ea4dc9055

レイ君のお別れ会  2020年02月14日
https://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/dc58ce8f32a5ad92b57e9ed483feb6c4






これは保護する直前、妻の職場の敷地内にて撮影。

ひどくおびえた様子だが逃げはせず、妻は容易にキャリーケースに入れることに成功。

レイのために購入したスキップフロアタイプの大き目のケージでしばらく過ごしてもらいました。


少しずつ慣れてもらうため、ごく短時間に限定してリビングを探検。
ソファのまわりなどをこわごわ歩き回るレイ。


あるとき杏がケージに行き、レイを誘うようにして外へ。



この頃はまだミィが1階でみんなと暮らしていたのですが、
新入りのレイ、早速この暴れん坊の洗礼を受けるw



といってもミィの手は空を切るだけで、実害は無い。


それでもその圧に負けて傾くレイww


おとなしい性格でしたのでケンカみたいなことはほとんど無くて、しいて言えばこのミィとの
エアバトルwくらいなのですが、これがまた…、互いに目を瞑って手の届かないくらいの距離で
空気を叩きあうw、だから実際には何もダメージが無いという、平和的でなかなか笑わせてくれる
ものでした。







うちで採れたアケビと。季節としては初秋、この時点で保護して2~3ヶ月経過しています。


ナナとご挨拶。故ナナはいつもやさしかった。


妻のスリッパに頭を突っ込んでグイグイ進むレイw





ストレスからか、体をなめすぎてハゲができるほどになってしまい、故クリオが以前同じことになった
時に買った猫用Tシャツを着せた。わりと似合う。



何だかすごくダメな猫みたいにも見えるがw、かわいくて気に入っている1枚。






最初の頃はうまくなめられなかったちゅ~るも、妻のおかげでちゃんとなめられるように。
でも、とてもゆっくり。他の猫たちの倍以上の時間がかかりました。


おいしそうな顔がいい。


全体的にスローペースなのですが、ごはんを食べるのも遅くて、本当に遅くてもう…、
他の猫においしいのを食べられてしまうなんてことはよくあって、レイだけ別室
(ドアのあるキッチン)でお召し上がりいただくようなこともよくありました。
妻が初めてちゅ~るをあげようとした時も、チューブを顔の前に向けてもどうにもうまく
なめられなくて、でも何だか食べた気になって口のまわりを舌でなめる(猫が食後に良くやる動作)、
それくらいの残念さでしたw
妻が根気良く教えたおかげで上の写真のように少しずつちゅ~るはなめられるようになっていった
のですが、そういったほかの猫ではあまり気にもしないところでいちいち手がかかるところも、
何だかかわいそうで、いとしく思えました。





レイの個性というか特徴のひとつ、前足が折れているような変な角度になる。



妻が保護する前、第一発見者の一人の方が、もしかしてこの猫、足が折れてるかもしれないな…
そう心配したほど。しかし折れているわけではなく、これがレイの普通の状態だった。


だいたい全体的にシャンとしていなくて、いつもなんだかグニャッとしていた。





花とかフルーツは好きでよく匂いをかいでいた。華奢で女の子っぽい見た目なので花が似合う。







案外似合ったのがティアラ、っぽい飾り。レイの色柄と、頭が小さいのと、アイラインを上下きっちり
引いたような目が効いているのかなと思う。





すれ違うと大体バトルが勃発するミィ。これは何だか二人でどつき漫才をしているようでおかしい。







妻のスマホを枕にお昼寝。気持ち良さそう。






これは妻が気に入っていたポーズ。ダンボールの爪とぎになぜかこんなふうに前足だけのせて、
何だか子供が机に向かって勉強でもするかのよう。





スターウォーズのヨーダのような耳。これはまだゆるいほう。




進化版ヨーダ。フォースでも使えそうなくらいの勢いを感じる。








これは妻が写真を撮るのを手伝うために私がレイを抑えているときのものだが、
私に抱えられるのがすごく嫌だったのかこの顔w そんなに嫌がらなくても…。


私のフリースの懐に入れた時もやっぱりこんな顔してて、あんまり居心地良く無さそう。
さみしいオレサマ…。






杏とまるで恋人同士のようにしていることもあった。こうしてこんな写真を何枚も見ると、
杏はクールなように見えて、案外レイのことを気に入っていたのかもしれない。






お正月の松飾の匂いをかごうとして鼻先に松の葉が刺さったのか、何か変なことになっているレイ。
日本そばとか寿司を食べて、わさび効き過ぎ…みたいにも見える。











これがレイのお得意のポーズw おもちゃとかをつかもうとして空を切った手の格好がおかしい。







やっとつかめました! レイなりのドヤ顔w




紐の先に羽や鈴がついたようなおもちゃは他の猫もそうですがレイも好きで良く遊びました。
ただ、レイの場合はその羽や紐をつかめむことが中々できなくて…、それらが目の前を通り過ぎて
一呼吸置いてからおもむろに手を振るという感じでしたので、一生つかめそうになく思えました。
その時の空振りした手の格好がおかしくて、私も妻もそれが大好きでした。レイは、何でだろう?
今つかめたと思ったのに…みたいな困り顔をしていて、その表情もまたかわいくて大好きでした。


紐を噛もうとしているのか、なめようとしているのか、上を向いて舌を出すレイがかわいい。







故ナナが具合悪くなった時、お見舞いするかのようにそばによってきたレイ。
うちに来たばかりの頃ナナによく面倒見てもらっていたのを覚えているかのよう。



お菓子を見る顔、かわいい。



おとなしそうで穏やかな性格といえば聞こえはいいですが、いつも不安そうで、いちいちにぶくてw、
弱々しくて、動作が緩慢で、身体能力低くて、いつも何だかグニャっとしてて、おばかさんでw…、
もう色々残念な猫でしたが、私も妻もこの小柄できれいな柄の猫が大好きでした。

うちに来る前、人間にたたかれたりして恐い思い、痛い思いをしたのか、頭とか背中をなでようとすると
腰が引けて変な格好になってしまい、それは最後までそうだったのですが、それでも毎日面倒をみて
かわいがる妻にはとてもなついてくれて、妻が夕方仕事から帰ってくると必ず玄関に迎えに行くように
なりました。他の先輩猫達がみんな寝ていてもレイだけは必ず迎えに出ていました。
まだ妻が帰る時間ではなく、ただ暗くなってきたので玄関の照明をつけようと私がスイッチをいれると
お母さんですか?お母さん帰ってきましたか?みたいな感じで小走りで来て、妻がいないとわかると
がっかりするという…w、健気なものでした。
妻が帰ってくると嬉しそうについてまわり、妻が家にいる間中そうしていて、足元にまとわりつくので
妻は歩くのが大変なほどでした。

保護して半年、1年くらいたつと少しふっくらしてきて、毛色も少し濃くなって、ちょっと健康そうに、
そしてちょっと普通の猫っぽく見えるようになったような気がしました。

他の猫や人に対して怒ったり威嚇したり、そういうことは一度もありませんでした。おとなしくて弱気で、
引っ込み思案で、他の猫たちがじゃらしやおもちゃで遊んでいても、中々そういうことが出来ません。
反射神経とか運動能力とか色々残念なところのある猫でしたので、他の猫と一緒のペースで遊ぶことは
できませんでした。レイと遊ぶときは全てをゆっくり、スローペースでやらなければいけませんでした。


そんなレイですが、妻がほかの猫をかわいがっていたりすると、その様子を少し離れた所からじーっと
みつめてあからさまに嫉妬の表情を見せるw、そういうところはありましたので、はたで見ていて、
ああ、こういう猫でもそういう気持ちはあるんだ…と妙に感心し、そういうところもまたかわいいと
思いました。


保護して2年半、短くも楽しい、幸せな時間が過ぎていきました。


















具合が悪くなってからのレイ。妻になでてもらって安心しているようです。


1月に異変に気がついてすぐに病院で診てもらって、腎不全のステージ2、そして貧血、口内炎、歯周病
などの診断をされましたが、その時はまだ希望を持っていました。腎臓に関する数値は、口内炎や歯周病
から腎臓の負担が大きくなってそういう数値が出てしまうことがあるので、もしかしたら一時的なものの
可能性がある、それらを治せれば数値は回復するかもしれないから、悲観的になり過ぎずに経過をみて
いきましょう、とのことでした。

それが、おそらく他にもいくつかの要因があったのでしょうが、思いのほか悪化するスピードが速く、
点滴や注射、薬など考えられる処置は全て施したのですが、それらの効果はあまり無く、レイはもう
食欲を失い自分で食べることをしなくなってしまいました。
再検査すると腎臓も貧血もその数値は一気に悪化して、いくつもの項目で測定範囲を超えて振り切って
しまうほどになってしまいました。残念ながら末期症状です、獣医はそう言いました。
前回の検査でステージ2とされて、心配したよりはひどくないのかも…、と思えたのもつかの間、実は
ものすごい勢いで悪化している真っ最中の一瞬を切り取ったようなものだったのかもしれません。
獣医が続けて言うには、治療を続けるとしてもこのまま入院して点滴と注射、流動食を強制給餌という
方法しかないのですが…とのことで、そうなると最悪病院で死を迎えるということになりかねず、
妻も私もそれは望まないので、退院、ひきとらせてもらうことにしました。


このことを仕事に行っている妻に、泣かないで読んでください、という書き出しでメールを書くのが
つらかったです。2月12日の午前中のことでした。
すっかり弱って見えるレイを病院からつれて帰るとき、さぁ、おうちに帰ろう。それでレイの好きな
おいしいのいっぱい食べよう…ってわけにはいかないんだな、もう…。そう思うと泣けてきました。


退院してぐったりしているレイ。早く帰ってきてくれた妻が咲き始めた庭の河津桜の花を切ってきて
そばにおいてくれました。



何かきっかけがあって、あるいはもっと頻繁に検査とかしてもらっていて、もっとうんと早く気がつく
ことが出来れば、そして何かしら対処していられたら結果は違ったのかもしれませんが、それはもう
考えてもどうしようもありません。
もう遊んでやることもできない、レイの得意な残念なポーズももう見れないんだな…。
あのちょっと驚いたようなかわいい顔も…。

元気な頃のレイ。


レイは第一印象で見るからに弱そうな子に見え、実際何らかの問題を抱えていたのかもしれませんし、
もしかしたらそういうことが理由で捨てられてしまったのかもしれません。レイが自分でどこかから
逃げ出してきたとは、その性格や運動能力からして考えにくいです。
レイがどういう経緯で野良になっていたのか知る由もありませんし、考えられることは色々ありますが、
うちで保護して健康に良いといわれるごはんを食べさせて、徐々にふっくらして元気に遊ぶようになって
(あくまでレイなりにですが)、ちょっと安心し過ぎていたのかもしれません。
病気にしてしまったこと、そして治してやれなかったこと、その事実は変えられません。ただそのことを
悔やむのみです。

この写真のレイが特に好きでした。きれいな、まるで仔猫のような顔です。



何回か猫を見送って、そのたびに思うことですが、神様なんていないなと…、つくづくそう思います。
もしいたとしても全然能無し、まるっきり役に立たないじゃないか…、そんな風に思ってしまいます。
この小柄な猫がいったい何をしたというんでしょう?何でこんなに早く死ななければいけないんでしょう?
わかるように説明してもらえませんか、生き返らせてくれとまでは言いませんから。
そんなふうにつめ寄りたい気持ちです。神様がいるのなら。


後ろ足だけで立ち上がって何かをねだるこの顔がすごくかわいい。ただただいとしい。



かわいいレイ。どの写真を見てもみんなかわいい。

ほんの短い間だったけど、一緒にいられて楽しかった、毎日楽しかったです。
レイと暮らせて私も妻も本当に幸せでした。

私たちが思っていたよりも、望んでいたよりも全然早く来てしまった最後でしたが、
最後はちゃんと看取らせてくれて、ありがとうというしかありません。レイは孝行でした。



今度はもう少し健康で丈夫な体に生んでもらって、そしてなるべく早くうちを見つけて来てほしい。
たくさんかわいがるから。 またかわいがらせてほしい…。








せめてあと3、4年、もう少し一緒に暮らしたかった…。