あっという間に終わってしまった東京オリンピック。
結果は開催前の予想よりもはるかに良い結果でした。

桐生祥秀、内村航平…東京五輪「敗者の言葉」の輝き(日刊スポーツ)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/19448475e9b54639cc386bee2f59f419a7053372?tokyo2020


印象的だった競技と選手は、競泳個人メドレー2冠の大橋選手、体操男子2冠の橋本選手、
柔道の阿部一二三選手、詩選手の兄妹、大野選手、ウルフ・アロン選手、卓球混合ダブルスの
水谷選手と伊藤選手、レスリング女子の川井梨紗子、友香子姉妹、50kg級の須崎選手、
他にも沢山…多過ぎてあげたらきりがないほどです。

ごく一部の国を除いて各国の選手団にはとても感謝してもらえたようですし、開催出来て
本当に良かったなと思います。



そんな中で、個人的にショックが大きかったのは体操男子鉄棒の内村選手の落下による予選敗退、
バドミントン男子シングルの桃田選手の予選敗退、そして陸上男子400メートルリレー決勝、
1走から2走へのバトンミスによる途中棄権の3つです。
特に最後の400メートルリレーは金メダルのイタリアチームのタイムが日本記録を下回っていた
という事実からも、あのバトンが普通に渡っていたら…と思うと残念でなりません。
見ていただけの私がそう思うのですから選手達の気持ちはいかばかりのものか、そう思うと
いたたまれない気持ちになります。



その選手の一人、実際には走ることがかなわなかった3走の桐生祥秀選手(25)がレース直後に
語った言葉に心を打たれました。
「誰も悪くない。逆に言うと、予選で僕がもっと速く走って、多田や山縣さんに心の余裕が
あれば結果も違っていたと思う」
! こんなことをあの場で言えるとは…。
悔しくて残念で、何も言葉にできなくても当たり前だと思うのですが、この若者は…。
負けた直後のインタビューはどんな質問をしても傷心の選手達には酷で、見ているこちらも
痛々しく感じられて辛いからやめてあげてほしい…と常々思っていましたが、あの状況で失敗
した仲間を慮ってこの発言。もっと時間を置いてから、例えば翌日以降とかであればある程度
気持ちを整理して色々考えて言葉を選ぶことも出来たでしょう。そうではなくて、あの棄権した
レースの直後ですから。これはまさしく飾りのない彼の心にいつもある気持ちそのものだった
のではないかと思います。なんなんでしょう、この素晴らしい若者は…。

桐生選手、そして彼を含むこの日本の4人の傑出したスプリンター達に心より敬意と労いの
言葉をおくりたいです。









楽しかったな、東京オリンピック。もっと見ていたかったな…。