前回、グラデーションのカラーリングに惹かれる… という投稿をしたのだが、
グラデーションというと、ちょっと別のジャンルの車で印象深いものがあった。
F1のマクラーレン・メルセデス MP4-13 がその車で、1998年の開幕戦、
この車のデビューレースでぶっちぎりのワン・ツーフィニッシュ、それも3位以下を
全て周回遅れ(!)にしたうえでという前代未聞のとんでもない速さを見せつけた。

上の写真は1997年のMP4-12に1998年のカラーリングを施したもので、いわゆる
ショーカーとかプレゼンテーションモデルといわれるもの。

McLaren Mercedes MP4-13 1998年


そのシーズン、マクラーレンにはウイリアムズからエイドリアン・ニューウェイが移籍して
加わったばかりで、非常に興味深く見ていたのだが、いきなりのとんでもない結果に驚いた。
史上最高のF1マシンデザイナーと言われるその力をまざまざと見せつけられ、以前から凄い
とは思っていたがここまでとは…、と絶句したのをよく覚えている。

McLaren Mercedes MP4-13 1998年


ただ、後年色々な情報から、この時の結果はブリジストンタイヤの幅広トレッドによる
ところが大きかったということがわかり、すこしばかり拍子抜けした。
ブリジストンサイドのシミュレーションではこれがベストだというそのワイドトレッドを
ニューウェイは当初、空力面のネガ(タイヤの幅が広い分空気抵抗が増える)から否定的
だったとのこと。空力を最も得意分野とする彼らしいといえば彼らしい。それでも彼は
ここで我を通すことはせずブリジストンの主張を受け入れた。結果として初戦での圧勝に
「タイヤはやっぱりあれで良かったね。」と納得していたそう。
そしてそのことに気がついたライバル陣営:グッドイヤーも同様なタイヤを急遽作り、
徐々に差を詰めていき、後半戦は結構な競り合いになっていったのだが、最終的には
ブリジストンをはいたマクラーレンが勝利し、敗れたグッドイヤーはそのシーズンをもって
33年間のF1タイヤ供給から撤退していくこととなった。

McLaren Mercedes MP4-15 2000年


そんないくつかの印象的なことがあった1998年シーズン、マクラーレンが採用したのが
このカラーリング。標準はタバコブランド:Westが大きく描かれるがサーキットによって
別のシンボル的なグラフィックになったり2人のドライバーの名前が描かれたりした。

McLaren Mercedes MP4-15 2000年


このWestカラーを見た第一印象は、
「え?マクラーレン...、こうなるの?ほんとにこうなってしまうの? なんて残念な…。」
正直そう思った。
常勝マクラーレン・ホンダ、そのカラーリングといえばマルボロカラーの赤白。
もうホンダのエンジンではなかったが、そのイメージが強く残ったままだったから。

新しいWestカラーは、ボディ上面の白っぽい部分と下側の黒っぽい部分の境い目が
グラデーションになっていて、赤白クッキリのマルボロカラーを見慣れていた私にとって、
そして多分多くのファンにとって、新鮮とか斬新とかいうよりも違和感を覚えるほどの
変わりように、やや困惑気味だったと思う。

だが、その困惑気味のカラーリングのマシンがこんなにも速かったものだから…、
もうカッコ良く見えてくるわけである。 実に単純、本当に単純w

McLaren Mercedes MP4-17 2002年





そういうことで、うちにはマルボロカラーの代表的なものとしてMP4-5B(ホンダV10搭載)、
そしてWestカラーのMP4-13、そしてその進化型MP4-17のスケールモデルがガラス扉のついた
棚に飾られている。 マルボロカラーのMP4-6(ホンダV12搭載)も欲しいなと思っているのだが
それはまだかなっていない。














元日に能登半島を襲った大地震と津波の大災害、謹んでお見舞い申し上げます。
なるべく多くの被災者が救われ、一日も早く復興が出来ますように。



ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。

We support Ukraine with all our might!
We are all on your side.
Ми підтримуємо Україну всіма силами!
Ми всі на вашому боці.


パレスチナのハマスとイスラエルの争いでは明確にイスラエルを支持します。
ハマスは非常に悪質なテロ組織です。









1998年F1開幕戦、MP4-13のデビューレースは本当に衝撃的だった...。