ZFといえばトランスミッションメーカーの世界的大手、くらいに思っていましたが、実際には総合
部品メーカーとして世界トップ3に入るメガサプライヤーなのですね。(そうするとトップ2はBOSCHと
DENSOでしょうか)そのZF社が100周年を迎え、東京モーターショーにコンセプトカーを展示している
そうです。

ZF:ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンAG  本社ドイツ 1915年設立

【トピック】100周年を迎えた「ZF」が東京モーターショーにEVコンセプトカー出展 - Car Watch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/topics/20151020_726105.html


都市型スマートカーのコンセプトカー AUV(Advanced Urban Vehicle:アドヴァンスト・アーバン・ビークル)


事故車かと思うほどのものすごいステアリング切れ角。タイロッドは一体どうなっているのかというと…


こんな感じでアッパーアーム付近に、タイヤの外側(上側)で伸び伸びとやっています。
これならホイール内側との干渉を気にせず、思いっきり切れるわけですね。


車重のある車で負荷が大きいと色々不安になりますが、コンパクトカーなら何とかなりそうですし、
こういった機構でコンパクトカーの小回り性を極めるのはいいアイディアだと思います。



呼べば来てくれる車、そんなのいいですね。


今注目を浴びる自動運転システムですが、ZFのこのコンセプトカーは自動駐車ということに限定されるもの、
Googleカー(車としてはわりとどうでもいいような作り)などと違って、ちゃんとメカニカルな新アイ
ディアが展開されていて、ZFらしいというか、元々機械工学系の人間としては興味が持てて嬉しくなります。


動画





そのほかの出展物など
ステアリング上部に小さな(本当に小さいな…)有機ELディスプレイを置いて、ここにPreVision
クラウド・アシストの動作状況などを表示。



モジュール式トランスミッション「TraXon」


F1用、超小径多板式クラッチモジュール


ハイブリッドカー用モーター、兼クランクシャフト・スターター・ジェネーター


DMF(ダブル・マス・フライホイール)モジュール


8速AT シフトプログラムからトルクコンバーターまですべてZF製


シフト・バイ・ワイヤー対応の電子制御シフター


傘下のサスペンションメーカー、SACHS(ザックス)製ストローク依存型可変ダンパー


CDC 減衰力連続可変ダンパー



東京都内ではこんなラッピングバスまで走っているんですね。東京モーターショーに合わせて11月までの
予定だそうです。色々プロモーション活動されてて、ちょっと驚き。 でも、これを一般の方々に見て
もらって、何かメリットあるんでしょうか…。


一見あまり効率的では無さそうに見えるプロモーションも、継続すれば効果が蓄積されていくものなの
かな…。そういうことができる余裕あればこそ、でしょうが。







ちょっと地味だけど、さすが色々参考になるな…。