うちには猫が何匹かいるのですが、みんな保護猫です。
ある日からうちに来るようになって、そのうちなついてそのまま保護したり、
妻が職場で拾ったり、人づてに頼まれて引取ったり…経緯は色々です。
今日はそのうちの1匹、杏のことを少し書いてみます。

8年前、隣り町に住むある女性が犬の散歩中に公園の草むらで白っぽい綿毛の
かたまりのようなものを見つけます。それが動物の赤ちゃんだということは
かなり近づいてみるまではわからなかったそうです。
どういう理由があったのかわかりませんが、草むらに捨てられ、ほとんど息を
してるかどうかもわからないような(獣医によるとほとんど仮死状態といって
いい位の)状態でそこにいたそうです。
その女性は急いでその小さな動物を動物病院に連れて行き、あたためてもらい、
栄養剤をもらい、緊急入院させてもらい色々処置してもらって…、何とか助けて
もらったそうです。

とりあえずひと安心となったのですが、その後どうしたものか…。
その女性は動物好きで犬を何匹か飼っているのですが、猫は初めてだし、
ましてやこんな小さい赤ちゃんは勝手がわからない。しかも飼っている犬の中には
よく吠えるのが何匹かいて、仔猫を飼うにはあまり良い環境ではないかも…。

それで動物保護のボランティアをやっている知人(妻のブログに時々出てくる
ドッグトレーナーのきゅうさん)を介してうちに里親になってもらえないかと
打診してこられました。
彼女は妻の猫ブログを以前から見ていてくれて、何匹かの保護猫達が幸せそうに
しているあそこならこの子猫にもうまく対応してきっと大事にしてもらえる…、
そう思ったそうです。
見に来ていただくだけでも…とのことでしたが、そんな経緯で期待もされて連絡
いただいてしまったら、とてもお断りするわけにはいきませんので、すぐに日程を
決め私達夫婦で仔猫に会いに行きました。

下の写真はその時のものです。

第一印象、小さい!
妻の両手の中にすっぽり入ってしまいそうです。思ってたよりかなり小さいな…。
よくぞこんな小さな仔猫を助けてくださって…、こんな小さいのによく頑張って…。
発見者の女性への感謝の気持ちと、初めて会うこの仔猫へのいとしさがこみ上げて
きます。

一目見た瞬間に心は決まりました。というか、見る前にほとんど決めていたような
ものです。あとの話は早く、もうその場で連れて帰りたいくらいのいきおいだったの
ですが、それではあまりに急で、当日仕事でその場にいなかったご主人がきっと
さみしがると思うので…とのことで、数日後あらためてお迎えに上がることに
なりました。



うちに来たばかりの杏。小さくてやせっぽちで寒がりで甘えん坊です。
凜(杏よりも3ヶ月くらい先に寧々との姉妹で引き取っていた)やその他のお姉さん
猫達によくくっついて寝ていました。





中々太らなくてガリガリ。体重はずっと数百グラムしかなくて、
何かあったらすぐ死んじゃうんじゃないか、妻はずっとそう思って心配だったそうです。



小さくてもこういうところは猫ですw
漫画読みづらいオレサマ。でも悪くないです。





大人になってもほっそいまんま。
モデルのようにスレンダーなスタイルで、しぐさが美しい。



同級生の凜とじゃれながらお昼寝。





これは3年くらい前に撮影。
ちょっと大人っぽくなって、いい表情。とても気に入っている写真です。





最近の撮影。ふっくらして、以前よりも顔は白っぽく(これは季節で変わります)、
体は逆に茶色が濃くなっています。

2年くらい前にわかったことなのですが、ずっとやせっぽちだったのは実は免疫が
暴走する病気で、それが腸に影響して栄養がうまく吸収できなかったから(!)
という事がわかりました。
仔猫の時と、大人になってからのある時期からしばらくの間、下痢をすることが多く、
原因がわからず心配だけしていました。
ちなみに、下痢していないときはそれはもう立派なもので、出来ることなら写真を
添えてディティールまでお伝えしたいくらいなのですがw さすがにそれはちょっと
控えて…、大きさだけ言うと成人男性の手の親指よりも明らかに太く、長さは10㎝
前後、普通の猫とはランク違い、猫と人間の中間くらいですww
で、それだけの大物を輩出するにも関わらず、いつまでたっても痩せているという
ことは…上記のように腸から栄養を吸収することがうまく出来ていなかったから、
ということのようです。
これは2年くらい前のある時、顔や手足の皮膚にかさぶたのようなものが出来て、
病院で診てもらったところ、この症状は免疫が暴走する病気で、犬に多いがたまに
猫にも出る病気と診断され、それが腸に影響することがある(!)ということで
合点がいきました。
驚きと共にまた妻と心配したのですが、獣医の見立てが的確で、適切な薬を適量
投与し続けることで抑えられる病気だとのことで、今はそのようにしています。
(妻が薬を飲ませています)

薬が効いて杏は太り始めました。今では普通の猫とそう変わりません。
ちょっとだけ小柄ですが、6年がかりでようやく大人になったようなものです。
長いこと気がついてやれなくてスマナンダ…。
保護猫は(犬もですけど)多かれ少なかれ悲惨な体験をしていることが多いと思い
ますが、こういう色々あった猫ですので、杏がすこやかで気持ち良さそうに寝て
いるのを見ると、とても嬉しくて安心します。
仔猫の時に面倒見てくれた獣医が
「今はこんなですけど…、いい猫になると思うんです。変な言い方ですけど。」
と言っていて、ほんとにちょっと変な言い方だな…と思いながら黙って聞いていた
のですが、6年かかって本当にいい猫になりました。
茶トラのバカ猫(ユズ)なんかと違って悪いことなんか何もしない、クールで
優しい上品ないい猫ですw




上の写真は8年前、私が自社の第1期の決算業務をしていた時のもので、杏は
この頃からこんなふうによくじゃま…じゃなくて手伝ってくれていました。
いい猫ですからw すごく助かりました。
今、第9期の決算業務を終え、この写真を見て色々思い出したので書いてみました。









ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。

We support Ukraine with all our might!
We are all on your side.
Ми підтримуємо Україну всіма силами!
Ми всі на вашому боці.









猫達がなるべく長く健康でいられますように…。