11月の箱根の紅葉 [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]
最近はコロナ禍もあって行っていないが、2、3年前の11月に妻と行った元箱根の景色。
箱根プリンスホテルかどこか、建屋の2階の屋根付きテラスみたいなところから芦ノ湖側を見たところ。
ガラスの無い大きな窓みたいになっていて、そこから見える木々が紅葉しかけていて、
それがまるで大きな絵画のように美しくて、これは撮っておかなければいけない…と思って撮った1枚。
妻も妻のカメラで撮っていた。
ファインダーをのぞきこんでいてちょっと猫背気味になっているが普段の妻はとても姿勢が良くて、
しばしば人に褒められたりするくらい。オレサマとはえらい違いである。
3枚目は建屋を出て、木を見上げるようにして撮った1枚。木によって紅葉具合がかなり違う。
4枚目は同じ時だったかどうか忘れたが、やはり箱根の岡田美術館に行った時の写真。
美術館の中庭みたいなところで足湯に入って気持ち良かったので、秋の寒くなった頃のことだったのは
間違いないと思う。
カメラを向けたら、ミュージアムショップで買った岡田美術館所蔵の喜多川歌麿の名作「深川の雪」の
クリアファイルで口のあたりをかくした、なんだか楽しそうな妻。おでこが大きめw
私はこのおでこが結構気に入っていて、スマホのロック画面はこのおでこにしている。
箱根もしばらく行っていない。来年の秋にはまた行きたい…。
デザインとは [車、カーデザイン、ミニカー]
デザインとは、何でしょう?
そんなふうに聞かれることがたまにあります。
あぁ、めんどくさいこと聞かれたら嫌だな…などと思いつつ、
「デザインとは、明確な意図をもって形を決めること。私はそう思っています。」
というようにこたえています。
少し補足させていただくと、“形”のところには色、レイアウト、仕組みなどが入ってもいいです。他にも
いろいろ考えられます。とにかく意図をもって何かを決めること、そういうことではないかなと思います。
こういう機能を持たせたいからこういう形にする。剛性や耐久性も考えて、その上でなるべく美しく、
カッコ良く見えるように…、そんなふうに色々な要件を満たすように考えること、ではないかなと。
もちろん人によって色々な考え方があると思いますので、いろんな「デザインとは」があっていいと
思いますし、同様に、いろんな美しさ、カッコ良さがあると思います。
いろんな考えがあっていいと思うのですが、そこに意図があるかどうか、それほど明確なものでなくても
いいのですが、何らかの意図はあってほしいです。
それが全く無くて、ただ何となく、他もみんなこんなふうにやってるから…なんていう感じで作られた
ものは、それはちょっとどうかなと思います。案外そういうもの、多いんじゃないかなと思っていますが。
もうひとつ重要なのは、(主に工業デザインにおいてですが)設計する時に、美しくしよう、
カッコ良くしようと思いながらやらないと、なかなかそうはならないということです。
機能を追求していたらこんなカッコいいものが出来ました、これこそ機能美です!
なんてことはまずないと思うんです。
先ほど書いた「いろんな美しさ、カッコ良さがある」とちょっと矛盾したことを言っているように
思われるかもしれませんが、自分の感覚としてはそうです。
カッコ良くしようという強い意思が無ければカッコ良くなどなりません。
カッコ良くしようと思ってやっていても、中々そうならないくらいなんだから…。
熱海のKiitoへモンブランを食べに [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]
妻の休日、天気もいいので熱海方面へドライブ。
途中の湯河原海岸、海がきれい。
目的地はモンブランで人気のKiito。
店頭で席の申し込み、QRコードを読み込んで呼び出しのお知らせメールを頂くシステム。
約1時間ほどの待ち時間、熱海銀座をちょっとだけ歩く。
歴史のありそうな建屋のお店、
今風なドリンクのお店、レトロな見本が並ぶお店など、色々あって想像以上に楽しめる。
それに、ニュースとかで見てはいたが、若い女性達のグループやカップルが多いのも軽く驚き。
席があくまで時間があるし、せっかくなので熱海海岸へ。
海が超絶きれい!
ここは沖縄かw まだ軽石は来てないみたい。
写真は妻の撮影で、ジオラマモードという若干彩度が上がる設定だが、いわゆる後加工はしていない。
防波堤の外側にはネオンブルーの魚の群れも見れて得した気分。(カメラのレンズが単焦点なので、
これを撮っても小さすぎてよくわからないだろうと思い、魚は撮影せず)
熱海の景観はひところに比べると随分センス良くきれいになって、何だか海外のリゾートのよう。
今また人気なのも納得できる。
結構風が強かったのだが、カモメが集まってその風に向かって立ってて、かなり近づいてもそのまま。
かわいくて面白い光景だった。
海辺を楽しんでいるとKiitoさんからのメールであと2組になったとの通知があり、お店に向かう。
ちょっとだけ待ってようやく入店。
お湯を注ぐと大きくなるお絞り。スペースセービングに有効だなと思う。
こんなふうにオーダーしたものを目の前で絞ってくれる。
オーダーしたのは季節のモンブランパフェ(妻)と生糸モンブラン(私)。
太さ1mmでかなり細い。このため、食感はかなり軽く感じる。
甘さはかなり抑えめ、だが栗の風味はこれまで食べたどのモンブランよりも豊か。
パフェは今の時期はラフランス入り。大変おいしい。
味も見た目も良く、この作る過程を見せるということも含めて、かなり全体の雰囲気に気をつかったお店で、
行列が途切れることがなかった。このご時世で大したものだと感心。人気なのも納得。
妻は「お友達とまた来たい!」と言ってて、
あの、オレサマは… (;´ω`) と思ったが、
「うん、そうするといいね。」
と言っておきましたw
いい景色が見れて、おいしいのが食べられて、良い一日だった…。
ASPARK OWL ルーフが低い [ASPARK OWL prototype etc]
上の写真はASPARK OWLの市販版を開発、製造しているイタリアのManifattura Automobili Torino社
(以下MAT)がiLinkedinに投稿したものです。私はそのManifattura Automobili Torino社のアカウントを
フォローしていて、この写真を見て、ああ、やっぱり頭つかえそうになってる…、と思いました。
自分で設計しておいてこんなこと言うのもなんですが…、やっぱりちょっと大柄な方がヘルメットかぶって
乗ったらこうなりますよね、この車。
ルーフトリム(屋根の内張、というか、この車の場合ドアがルーフ側まで回り込んでいるので乗員の頭上は
正確にはドア上面でドアトリムの一部)にあたりますよね。ちょっと技術的な言いかたをすると「干渉する
可能性が高い」ということです。
実際に運転する時はもう少し頭が後ろに行って、その分下がるんでしょうけど、トリムとヘルメットは
こすれるんじゃないかと思います。
これもひとえに全高さ1メートル以下(!)というリクエストに応じて990mmに設定したからなんですが、
本当によくそれをキープしながら市販車に仕立てたものだと思います、イタリアのMAT社。
もちろん、もっとうんと乗員を寝かせた姿勢にすれば頭上に余裕は出来るでしょうが、その姿勢では
運転しにくくてしょうがないのでそうはしませんでした。
設計上はAM95(身長約183cm)がおさまるようにしてあるのですが、アメリカ、イギリス、ドイツ、
さらに高身長の方が多いオランダあたりの方々には結構窮屈かもしれません。
まぁこういう車はそういうのが多いんですけど。
なんてことをMAT社の投稿に付け加えてシェア(引用して再投稿)したら、その投稿にMAT社から
コメントがついて、
Manifattura Automobili Torino
hello! the helmet does not touch the roof trim! :)
Web翻訳:こんにちは!ヘルメットは屋根のトリムに触れません!:)
とのことです。
私がちょっとネガティブにもとれるような書き方したから、気にしたのかなと思い、
㈱アッシュインスティテュート 代表
That's good. Did you make the door trim dented like the prototype?
Web翻訳:それはいいですね。 ドアトリムをプロトタイプのようにへこませたんですか?
と、返信しました。 その後コメントは無いですw
プロトタイプのルーフというかドアトリムの上側はこのようになっています。 (設計時のCG)
実車の写真ではちょっと確認しにくいですがこんな感じ。
ドアトリムが全体が見えるこの写真のほうがわかりやすいかもしれません。
MAT社の方々がどんな気持ちでこの市販バージョンを開発したのか、どういうところに苦労したのかなど、
いつか色々話してみたいなと思っています。
とりあえず、来年早々日本に入ってくるというので、それが楽しみ…。
ASPARK OWL リヤウイング有り/無し [ASPARK OWL prototype etc]
ASPARK OWLの市販バージョンを開発/製造しているイタリアのMAT(Manifattura Automobili Torino)
がMisano World Circuitで撮影した走行中の写真を見て、この車はやっぱり固定ウイングがあったほうが
良かったかなと思いました。
市販バージョンはこんな感じでボディのリヤエンド上面が立ち上がり、リヤウイングとなります。
これがオリジナルデザインの3DCG
リヤウイング信望者というわけではないですし、普通は、デザインとして成立するのなら要素は少ないほうが
良いと思っている私ですが、この車に関してはリヤウイングはあったほうが良かったなと思います。
開発中もどちらにしようか結構迷ったのですが、比較的シンプルなボディ形状に、後方視界のことも考えて
(後にそれは全然意味の無いことになってしまうのですが)ステーが長い大型のリヤウイングをつけた状態で
まとめたデザインです。大型のウイングだけれど、それがあまり主張し過ぎないように、大胆だけれどなじみの
良い形状にと考え、自分としてはうまくまとまったかなと思えたデザインでした。
そういう、ウイングが有る状態で完成したデザインから一部の要素を無くされてしまったら、それはやっぱり
自分としては物足りなく思えてしまうわけです。
格納式にするなら最初からそのつもりでデザインしないと、ということですね。当たり前ですけど。
以降は2017年フランクフルトショーで初公開された時の写真。1枚目と2枚目は特にボディの低さと薄さが
強調されていて好きです。
プロトタイプと変わってしまった細かな点がいくつかあって、それは私としては残念なのですが、
それでも来年の早い時期にようやく日本にもこの車が入ってくるとのことですので、それはとても楽しみに
しています。
この車が日本に入ってくるのが楽しみ。ウイングとか細かいことはともかく…w
Outside Rear View Mirror [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]
最近、元秋篠宮眞子さんの結婚が話題になりましたが、皇室から一般の方の元に嫁がれた方に元皇室の
黒田清子(さやこ)さんがいらっしゃいます。その清子さんの夫、黒田慶樹(よしき)さんは大変
イギリス車がお好きな方で、車関係の言葉も和製英語ではなくちゃんと向こうで通じる言い方をなさいます。
例えば、バックミラー。今の車はドアについているものが多くてドアミラーというほうが一般的ですが、
以前はドアよりも前側、タイヤの上あたりについててフェンダーミラーと呼ばれていました。
で、そのドアミラーとかフェンダーミラーとか、ひっくるめてバックミラー。これは和製英語らしくて、
本格派の黒田さんはそんな言い方しないわけです。何と言うかというと、それが今回のタイトル、
Outside Rear View Mirror アウトサイド リヤビュー ミラー と言います。長いですねw
ちなみにルームミラーはどう言うかというと、Inner Rear View Mirror(インナーリヤビューミラー)、
Interior Rear View Mirror(インテリアリヤビューミラー)というようです。Outsideの対になるように
Insideとも言うのかもしれません。
他にわかりやすいものでいうとハンドル。これはSteering Wheel(ステアリングホイール)と言います。
ただハンドルと言うとそれこそドアの開閉に使う、私達がドアノブなどというものをイメージされて
しまうようです。そのドアノブはOutside Door Handle(アウトサイド ドアハンドル)、あるいはOuter
Door Handle(アウター ドアハンドル)と言い、室内のものは同様にInside Door Handle(インサイド
ドアハンドル)、あるいはInnner Door Handle(インナー ドアハンドル)と言うようです。
決して英語が得意というわけではない私が何でこんなことを書いているのかというと、かつて海外の
クライアントからモーターショーに出展するショーカーを完成状態ではなくて、分解した状態で輸出して
現地で組み立ててほしいという実にメンドクサイ要望があって(税金対策のためとのことでした)、
それに応えるため、そのように車両を準備して輸出したことがあり、その時に必要な書類、パッキング
リストやインボイスなどを作るにあたり、国際的に通用する各部品の名称を必要に迫られて調べたことが
あって、その時に印象的だったもののひとつとして覚えていたからです。
写真はフェンダーミラーの一例、IKEYA FORMULA IF-02RDS road version。ちょっと特殊ですけどw
この車はこんなふうにフェンダーミラーの位置が左右非対称になっています。これは左右対称にすると
ドライバーの視点からどちらかが見える位置だと反対側はどうしてもAピラーが邪魔で見えなくなって
しまうためで、同じような形をした車、レーシングカーなどでは割と普通にあるレイアウトです。
IF-02RDS road version のフェンダーミラー、ステーはアルミ製でボディは本物のドライカーボン製。
下の2枚はミラーボディの後端にゴムモールをつけていますが、これは車検時に検査官によっては色々と
細かいことを言ってくることがるあり、少しでもそういうことを無くしたくて予防的につけたものです。
ドライカーボン製の端末が比較的シャープなためそれをカバーするようにしたのですが、実際には特に
何も指摘されるようなことは無かったとのことです。
そして最後の2枚は同じIF-02ですが、2013年発表のプロトタイプ。ミラーの形状は基本的に同じですが
この時はFRP製で、車両のボディカラーと同色に塗装していました。ドライカーボンは物性的に優れていて
お好きな方は多いですが、私としてはこちらの見た目のほうが好きかもしれません。
右に写っている映画俳優のようにかっこいい方は㈱イケヤフォーミュラの池谷社長。
短く簡潔に書こうと思っても、どうしても長くなっちゃうな…。