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山形出張が27日に変更 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

01_tenki_jp_天気、気圧概況図.jpg

先日(12月12日)の投稿で書いた山形出張要請の件、

山形出張要請 https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2021-12-12

その日程が色々あって27日になったのだが、天気がえらいことになりそうで…、うぅ。

 ・tenki.jp
  あす25日以降は大寒波 日本海側は大雪長引く 太平洋側も積雪に

 ・Yahoo!ニュース
  気象庁が異例の注意喚起!「12月史上最強」クリスマス寒波

…って、何なんですかね。

この変更の連絡をくださった方(クライアントの弊社担当の設計の方、かつて在籍した会社の先輩)
によると、以前同じようなことになったことがあって、山形新幹線で福島から山形に向かう途中、
大雪で立ち往生、数時間足止め食らって、連絡しようにも中継局が少なめな地域なのか
携帯もつながらず、ほとほと困ったと。
今時、仮にも新幹線という名の交通手段が通っているところでそういうことが起こる…、
いやどすなぁ、不安が心配で頭が頭痛になって腹痛でおなかが痛くなりそうだす…。

02_雪景色の中を走る山形新幹線.jpg

先日にあるところからシュトーレンが届いたのだが、それは毎年のことで妻が楽しみにしている
ものなので、その日帰宅した妻に「今日はいいお知らせがあるよ。」と言ったところ、
間髪入れずに「山形出張無くなった?!」と目をキラキラさせるので、
いやそうではなくてですね…と説明するのが申し訳なかったです。
妻によると私はわかりやすい性格とのことで、気持ちが表情や態度によーく出るのだそうですがw
それで、この山形出張が決まってからしばしば「はぁ…」と言っていたそうでw 妻はそれを
気にしていてくれて、こういう想像をしたということらしいです。


03_2012年1月24日のクアトロポルテ.jpg
この写真は2012年1月24日、神奈川では珍しく大雪となった日のクアトロポルテ。
これではあんまりなので後日カーポート作りました。
今回の大寒波もこれくらいにはなるのかな…。


それにしても、「12月史上最強」の大寒波、やっぱ日本に行くのやめますわ!
とか言わないんですかね。 はぁぁ…。







大寒波が来なくなるか、何だったら出張無くならないかと…。




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モノ作りは作ることでしか成しえない [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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何だか変なタイトルですが…、ツイッターでこんな画像というか文章(下の画像)が目につきまして。
いつのことかわかりませんが、漫画家の高橋 留美子さんが誰かに何か言われて、よっぽどカチンと
きたのかこんな強い口調で、しかもちょっと嫌なやつっぽい感じで反論されてて珍しいなと思いました。

高橋留美子さんの反論.jpg

体験したことが無ければ描けない、描いてはいけない、とかいうことになったら世の中の創作物は
激減しますよね、きっと。
確かに経験したものであればリアリティ高く表現することが出来るでしょうし、材料としては豊富に
有ることはとても有利です。無いよりあったほうがいいに決まってます。
ですが、普通に考えて、例えばメジャーリーグに行ったことないやつがメジャーリーガーになる
主人公の野球漫画描くな!とか、F1ドライバーになったことないやつがF1の漫画描くな…!
とか思いませんよね。事実上無理、というくらいにハードル高いし。SFとかファンタジーものや
時代物なんてどうすればいいんでしょうw


描くために対象を取材し、出来るものであれば実際に体験してみる、それは否定しません。
きっとプラスになって、構想を練る時に幅が広がり、奥行きも増して、より共感を得やすいものに
なることでしょう。

ただ、体験したから良いものが描ける、ということでもないと思います。そこは悩ましいところでも
あります。

描くことは描くことでしか成し得ないし、モノ作りは作ることでしか成し得ない。
他のすべてのことは準備とか段取りに過ぎない、シンプルにそういうことだと思います。
準備も段取りも大事ですが、実際にやらないことにはどうしようもないです。なんにもなりません。


IF-02RDS_20130622_04_mono_nega+logo.jpg



ここからちょっと余談というかアレですが…、
車の運転免許をずっと持たずに自動車会社、それも日本のトップ3に入る立派な一流自動車メーカーの
デザイン部長にまで上りつめた方を知っています。初めてそれを聞いた時は、さすがにそれはどうかと
思いましたw 上で書いたこととちょっと相反気味ですが、正直な感想です。
いいんですけどね、免許があろうと無かろうと、魅力的でステキなデザインを生み出してくれるのなら。
でもやっぱり、何というか…、例えば、ここはちょっと気になるな、どうしてこうしたのかな…、などと
感じるところがあると、あぁ、やっぱり共感できないところがある人だしな…なんて思ってしまうことは
ありました。アウトプットに説得力を持たせるという意味では、明らかにちょっと損をしているように
思えました。
これがもし設計者だったら…、自分で運転しない設計者の作った車は、正直あんまり乗りたくないです。
そこはやっぱり漫画や小説とは違いますね。







説得力のあるデザイン…、自分で書いといて、あらためて難しいなと思います…。




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Outside Rear View Mirror [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]


最近、元秋篠宮眞子さんの結婚が話題になりましたが、皇室から一般の方の元に嫁がれた方に元皇室の
黒田清子(さやこ)さんがいらっしゃいます。その清子さんの夫、黒田慶樹(よしき)さんは大変
イギリス車がお好きな方で、車関係の言葉も和製英語ではなくちゃんと向こうで通じる言い方をなさいます。
例えば、バックミラー。今の車はドアについているものが多くてドアミラーというほうが一般的ですが、
以前はドアよりも前側、タイヤの上あたりについててフェンダーミラーと呼ばれていました。

で、そのドアミラーとかフェンダーミラーとか、ひっくるめてバックミラー。これは和製英語らしくて、
本格派の黒田さんはそんな言い方しないわけです。何と言うかというと、それが今回のタイトル、
Outside Rear View Mirror アウトサイド リヤビュー ミラー と言います。長いですねw

ちなみにルームミラーはどう言うかというと、Inner Rear View Mirror(インナーリヤビューミラー)、
Interior Rear View Mirror(インテリアリヤビューミラー)というようです。Outsideの対になるように
Insideとも言うのかもしれません。

他にわかりやすいものでいうとハンドル。これはSteering Wheel(ステアリングホイール)と言います。
ただハンドルと言うとそれこそドアの開閉に使う、私達がドアノブなどというものをイメージされて
しまうようです。そのドアノブはOutside Door Handle(アウトサイド ドアハンドル)、あるいはOuter
Door Handle(アウター ドアハンドル)と言い、室内のものは同様にInside Door Handle(インサイド
ドアハンドル)、あるいはInnner Door Handle(インナー ドアハンドル)と言うようです。

決して英語が得意というわけではない私が何でこんなことを書いているのかというと、かつて海外の
クライアントからモーターショーに出展するショーカーを完成状態ではなくて、分解した状態で輸出して
現地で組み立ててほしいという実にメンドクサイ要望があって(税金対策のためとのことでした)、
それに応えるため、そのように車両を準備して輸出したことがあり、その時に必要な書類、パッキング
リストやインボイスなどを作るにあたり、国際的に通用する各部品の名称を必要に迫られて調べたことが
あって、その時に印象的だったもののひとつとして覚えていたからです。


写真はフェンダーミラーの一例、IKEYA FORMULA IF-02RDS road version。ちょっと特殊ですけどw
01_if-02rds_road_version_07_Assemble_Emission_test_27.jpg

この車はこんなふうにフェンダーミラーの位置が左右非対称になっています。これは左右対称にすると
ドライバーの視点からどちらかが見える位置だと反対側はどうしてもAピラーが邪魔で見えなくなって
しまうためで、同じような形をした車、レーシングカーなどでは割と普通にあるレイアウトです。
02_if-02rds_road_version_07_Assemble_Emission_test_01.jpg

IF-02RDS road version のフェンダーミラー、ステーはアルミ製でボディは本物のドライカーボン製。
03_if-02rds_road_version_07_Assemble_Emission_test_03.jpg

下の2枚はミラーボディの後端にゴムモールをつけていますが、これは車検時に検査官によっては色々と
細かいことを言ってくることがるあり、少しでもそういうことを無くしたくて予防的につけたものです。
ドライカーボン製の端末が比較的シャープなためそれをカバーするようにしたのですが、実際には特に
何も指摘されるようなことは無かったとのことです。
04_if-02rds_road_version_rear_view_mirror.JPG

05_if-02rds_road_version_rear_view_mirror.JPG

そして最後の2枚は同じIF-02ですが、2013年発表のプロトタイプ。ミラーの形状は基本的に同じですが
この時はFRP製で、車両のボディカラーと同色に塗装していました。ドライカーボンは物性的に優れていて
お好きな方は多いですが、私としてはこちらの見た目のほうが好きかもしれません。
06_if-02rds_prototype_rear_view_mirror.JPG

07_if-02rds_prototype_rear_view_mirror.JPG
右に写っている映画俳優のようにかっこいい方は㈱イケヤフォーミュラの池谷社長。





短く簡潔に書こうと思っても、どうしても長くなっちゃうな…。




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成立するのならばシンプルに [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]


成立するのならばシンプルに、それを基本にしています。

奇抜なことはそれ自体を目的とせず、機能面での合理性や美しさを突き詰めていった先に
それがあって、それが魅力につながっているのならいいと思うのですが、奇抜であることを
目的としているものはどうかと思います。

きれいに整っているものがあるのなら、なるべくそのままに。
基本的にこういう考え方なので、正直なところデコラティブなデザインは苦手です。

つまらないとか、普通とか、当たり前の…とか、言われることもしばしばありましたが、
それはその時の自分のアウトプットが十分なクォリティを持っていなかったということ
なんだろうなと思います。

でも、自分の中でいつも思っていることはそれほど変わりません。


ash014_modify_2019_03.jpg


ここ何日かずっと考えていることがあって、そろそろ結論を出さなくては…と思い、
自分の気持ちを整理する意味でも、こんなことを書き出してみました。







この決断が今後どんな影響を及ぼすのか、今はまだ想像もつかない…。




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第8期 決算報告書作成 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

さていいかげん決算書を作成しないといけないタイミングとなりました。
うちの会社は8月末が決算日なので、法人税の申告期限は10月末日ということになります。
遅れると、それほど大した金額ではないですが罰金があるので遅れたくないですw
コロナ禍で大きなプロジェクトは全て中断、展示会などものきなみキャンセルとなって、
クライアント各社からは中々仕事が出なくなってしまいましたので、痛々しいような決算報告に
なるのは目に見えているのですが、やらないといけません。決算報告書の作成はもちろんですし、
他にも多角化につながる手を打って…、やることやって状況の好転を待ちます。

07_small kitten_An_on_desk.jpg

画像は第1期の決算報告書を作っている時のひとコマ。7年前のことです。
書類の上にのっているのは、この年の8月に引き受けた保護猫の杏。赤ちゃんに近いくらいの
仔猫でした。少し前の投稿で私の上にのって寝ていたシャム交じりの猫です。今はもう7歳に
なるわけですから立派な大人です。仔猫の時から下痢が続いて、ずっとやせっぽちのままで、
免疫の病気も見つかって、私も妻も随分心配しましたが何とかちゃんと大人になってくれました。

03_small kitten_An_on_desk.JPG

それにしても、猫ってどうしてこう、書類とか本とか新聞の上とかに乗るんでしょうね。
こんな小さな頃からこうで、他の猫の真似をしたわけでもないので、これはもうDNAがそうさせて
いるとしか思えないです。

18_small kitten_An_on_desk.jpg

杏の協力もあってw 第一期から幸いなことに黒字を出せましたので、超零細企業ではありますが、
会社としては比較的良いスタートだったかもしれません。

19_small kitten_An_on_desk.jpg


今期はこの1、2年の分をとり戻せるように、これまで以上に良い仕事をしていきたいです。
これまで通り猫の手も借りつつw 頑張っていこうと思いますので、皆様どうぞよろしく
お願いいたします。







決算報告、法人税の確定申告、メンドクサイ…。




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某親日国からの相談 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

某親日国から途方もない規模の相談が来てて、正直困惑中。
まったく、オレサマあたりにどうしろと…。
今のつてを総動員しても、ある程度形になってからのごく一部くらいしか賄えない。

それでも、可能な限りのサポートはしていくつもり。
彼らの期待に出来る限りこたえたい。
早急に考えられる限りの有効なつながりを増やしていかなければならないが、
連携していただける方々に迷惑はかけないようにしないといけない。
ただ、何としてでも、日本を好きでいてくれる彼らの、日本に対する信頼にこたえてあげたい。



実は同じような話が以前にもあって、その時は中央アジアの地下資源豊富な国土の大きな国からの
お話だったのですが、リーマンショックで政権幹部の首が一気にすげ変わってきれいに白紙に。

妻に、
「あのプロジェクトが生きてたらオレサマ、カ〇フス△ンに行ってたかもしれないんだけど、
もしそうだったらどう?」
と聞くと
「そんなのいや…、絶対いやどす。」(妻の出身は静岡だが)
ということなので、彼女にとってはリーマンショックは悪いばかりではなかったのかもしれない。


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こういうの2度目、まだ3度目の正直にはなってないんだよな…。




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排他律という言葉をよく考える [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

01_IF-02RDS_20130622_02_mono2_1300x.jpg

排他律という言葉、ご存じだと思いますが、私はこの言葉が仕事中時々頭に浮かびます。
専門的には量子力学の法則のひとつで、今はパウリの排他原理というほうが一般的らしいです。
ですが、私あたりが仕事中に量子力学の事を考えるわけではありませんw

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形を考えていて(これは機構でも、カラーリングでも、その他色々あてはまります)、
いくつか案が浮かんで、2つ以上の案が魅力的に思えた場合、この言葉が浮かんできます。
どちらかを採用すれば、どちらかは日の目を見なくなる。量子力学とかの専門的な話ではなく、
単純に、同じ場所、同じ時間に、2つ以上のものは存在できない、そういうことです。

03_shading_20121205_int_04+logo.jpg

例えば、ドアの開け方をガルウイングタイプにするか、インセクトタイプにするか、そんなことです。
インセクトタイプというのは、昆虫の羽のようなイメージということでこの名前がついているらしい
のですが(他にも言い方があるらしいですが、ここではこう呼ばせていただきます)、大きく分ければ
ガルウイングの一種ともいえるもので、ガルウイングが垂直方向に動くのに対して、斜め前方上方に
開くものです。近年はオーソドックスなガルウイングはあまり採用例が無くなったように思います。
メルセデスのSLSくらいかな…?それももう最近ではないですけど。

1枚目と2枚目の画像はIkeya Formula IF-02RDS prototype の実際に採用された案の線図で、
3枚目と4枚目はガルウイングタイプを検討していた時のスクリーンショット画像です。

04_shading_20121205_int_02+logo.jpg
これらのドアの開閉方法はボディ形状によってメリット/デメリットを様々な面で比較検討して
決定されます。多くの場合、ガルウイングタイプはヒンジの設計が比較的単純でやりやすく、
私としてはどちらもいいかなと思うのですが、IF-02RDSでは池谷さんの強いご希望でインセクト
タイプで行くことになりました。


5枚目以降はASPARK OWL prototype のインセクトタイプドアの開閉状況をクライアントに
見ていただくために作った画像です。

aspark_owl_exterior_door_opening_exam_01.jpg
aspark_owl_exterior_door_opening_exam_02.jpg

アスパーク社の吉田代表もインセクトタイプがお好みだったようで、こちらは最初からこの方法で
いくことを前提として検討を進めました。

aspark_owl_exterior_door_opening_exam_03.jpg

途中、「ドアの開く角度をあまり大きくしないでほしいとか、ヒンジが大きすぎるような気がする…」
とか、ちょっとこちらとしてはピンとこないようなことを色々と心配されたようで…、私としては
どうしたものかと思ったのですが、「多分大丈夫ですからあまり心配せずお待ちください。」
というようなことを言ったと思います。

aspark_owl_exterior_door_opening_exam_06.jpg

で、出来上がったもの(最後の写真)は…、とてもご満足していただけたようでホッとしました。

aspark_owl_paint_&_assemble_74.jpg

フランクフルトショーにはアスパーク社の吉田代表と同社の社員2名、計3名だけが乗り込み、
私をはじめ製作にかかわった人は誰も来てくれという要請もされなかったので、日本にいて、
ただ、大丈夫かなと心配していたのですが…、案の定会場からヘルプ要請が来ました。
「ドアを開けるのをアシストするガススプリングの反力が足りない(開いてはいるがやや心もとない)、
何とかならないか?」ということです。やっぱり来たかと思いながらw そんなこともあろうかと
リンクにマウント位置をいくつか選べるようにたくさんの穴をあけておいた(その位置によって
作用点での反力が変わる)ので、その位置を変えて様子を見てください…と伝えたのですが、
イケヤフォーミュラさん曰く「素人のアスパーク社の人達にそれを説明してもきっとダメだと思うので…」
ということで、ものすごく原始的で工具もいらない(!)、でも有効な方法を先方に直接指示して
いただき、事無きを得ました。どんな方法かはここでは書きませんが、さすがイケヤフォーミュラさん、
機転が利くなと感心した一件でした。







排他率、わざわざそんな言い方しなくても当たり前のことですよね…。




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詐欺サイトに騙された話 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

Aspark_Owl_prototype_interior_1.jpg

詐欺サイト、今いろんなのがありますが私はかつて一度騙されたことがあります。
2017年の春から初夏にかけての頃、ASPARK OWL prototype を作っていた時のことです。

Aspark_Owl_prototype_steering_01.jpg

この車はインテリアパーツの大部分を3Dプリンタで作ったのですが、その中のひとつ、ステアリング
ホイールを作るため、形状は3Dプリンタ製の樹脂で作り、中の芯材には市販品のものを使って信頼性を
確保しようと考えました。そして形状と寸法が合うものを選定しました。それが写真でお分かりのように
ステアリングのアフターパーツとしては世界的にメジャーなブランド、イタリアのMOMOのものでした。

Aspark_Owl_prototype_steering_02.jpg

それで、これを注文しようとしたのですが、かなり小径なこのステアリングは通常あまり売れないのか、
国内に在庫がほとんど無くて、どこの取扱店も納期1ヶ月程度ということになっていました。
ASPARK OWLの開発は極端に時間の無い中で行われていましたので、あんまり納期がかかっては困る
わけです。それでも、その納期で本当に来るのならギリギリ間に合いそうではあります。ですので、
一番信頼できそうなMOMOの代理店に1個注文しました。

Aspark_Owl_prototype_steering_03.jpg

そして、もうひとつ保険(?)というか、うまくいったら作業工程がすこし楽になる可能性がある
ということで、いかにも胡散臭そうなところではありましたが、在庫有りと表示されていたところにも
1個注文しました。在庫有りもそうですが、価格も他より30%程度は安くて、もうますます疑わしいの
ですがw もしかしたら買えるかもしれないので注文しました。まぁ確率としては1%も無いと思います。
万が一両方から届いて余ってしまったら、1個はそのままヤフオクとかで売ればいいやという考えです。

Aspark_Owl_prototype_steering_04.jpg

胡散臭いほうへの支払いはクレジットカードは嫌なので銀行振り込みにしました。振り込み後、
メールが来て、「お支払いを確認いたしました。商品は間違いなく発送いたしますのでご安心ください。」
みたいなことが書かれていました。あんまり聞かない言い回しですw で、メールはその1回だけ、
品物は案の定来ないわけです。納期はたしか3営業日以内と書かれていましたが、いつまでたっても
来ませんでした。やっぱりそうかと思い、これ以上待たせるなら出るとこ出るぞ(意訳)とメールを
送ったら、サイトごとなくなりましたw
金額はたしか2~3万円くらいだったと思います。勉強代を払ってしまいました。

Aspark_Owl_prototype_steering_05.jpg

まともな代理店からは約束の納期よりも早く、2週間程度でちゃんとMOMOのステアリングが届き、
私はそれをばらして芯材の形状を確認して採寸、3Dプリンタで作ったものとの結合方法を再確認し、
その芯材を製作現場に渡して、仕上げたのが写真のステアリングホイールです。
製作現場にはこれが届くまでの間、沢山ある他の作業をしていてもらい、工期の遅延はトータルでは
無しで済みました。全体的には非常に厳しいスケジュールだったのですが、アッセンブル、仕上げ等の
製作作業をお願いした方のスキルが圧倒的に優れていてハイクォリティかつ超高速で、ものすごく
助けていただきました。

Aspark_Owl_prototype_interior_2.jpg

この種の詐欺サイトの特徴として、今回のように他では在庫が無いものが有る、価格が割安ということ
がありますが、決定的なのは所在地がいいかげんで、番地などが書かれていなかったりして、書かれて
いるところまでの住所で検索しても特定できないということがあげられます。なんならその住所とネット
ショッピング等のキーワードで検索すると、別のカテゴリーのよく似た構成の詐欺サイトがヒットしたり
しますw 同じひな形で複数の商機を狙っているわけです。中々やりますw 皆さんお気を付け下さい。

Aspark_Owl_prototype_interior_3.jpg

勉強代は払ってしまいましたが、とにかくこの車が納期通りに作れて良かったです。
関係者のみなさんに心より感謝いたします。





詐欺サイトとか、本当に世の中のダニのようなやつらだと思う…。




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予算を聞くのは外注に迷惑をかけないため [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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オリジナルデザインの車を作りたいんですけど、という相談をしばしば受けます。
大体は実現しないし、多くの場合お話だけで終わってしまいます。データ作成にさえ至らないわけです。

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それは残念ではあるのですが、早い段階でダメならダメとわかったほうがいいです。
途中まで進んで、私が外注業者まで使うようになってからだと、その外注業者さんに迷惑をかけてしまう
ことになりますので、それが一番まずいです。

ash013_20110327_10_over-up+logo_1240x.jpg

私がアイディアスケッチ描いたり、パッケージレイアウトを考えてラフレイアウトをして、3Dデータを
作って、機構部の設計して、何度も何度も修正して、レンダリングして...なんてやってるうちだったら、
途中でやめなければならなくなったとしても、それで私が作業費をもらいっぱぐれることになったとしても、
それで済めばまだましです。
外注業者さんに作業してもらってから、「すみませんがこういうことになってしまったんで代金は払えなく
なってしまいました…」なんていうわけにはいきませんので、うちからは外注業者さんに支払うのですが、
その分丸々いただけないなんて言うことも過去にはありました。色々な意味でつらかったです。

ash013_rear_quater_upper_04_modify+logo.jpg

初期の打ち合わせで予算をお聞きするのは足元見てるように思われそうで、少々気が引けるのですが、
そうしないといけないのはこういう理由ですので、そこはわかっていただきたく思います。






速いほうがダメージ少ないのでまだマシ…。




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日の目を見なかった、ある別バージョン [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

Super_EV_20180930_01_000deg_m+logo_1600x.jpg

ある軽合金材料メーカーさん向けに顔つき(主にヘッドライトまわり)を変えたある車の別バージョン。
ある車というのはASPARK OWLであることはお分かりになる方にはすぐにお分かりいただけると
思います。

Super_EV_20180930_02_000deg_m+logo_1600x.jpg

ASPARK OWLはご存じのように電気自動車、EV(最近はハイブリッドEVと区別するためにBEVと
表記することも多いです)なわけですが、よりEV風の見た目にするためにヘッドライトまわりを
このようにして、超々高輝度LEDやレーザータイプなどを想定したものに見えるようにしています。

Super_EV_20180930_04_180deg_m+logo_1600x.jpg

ボディもCFRP(ドライカーボン+ハニカムコア)ではなくて、あえて軽合金製に見えるように
レンダリングの質感設定を変えています。でも、これをごく短時間で作ったのと、私が質感設定を
あんまり得意ではないもので、今ひとつそのよう(軽合金製)には見えないところが残念なところですw
Super_EV_20180930_05_090deg_m+logo_1600x.jpg

このままのデザインではさすがに広告用として使うのははばかられるので、社内プレゼンとか社内広報
とか、そういう用途に限定してお使いください、としてレンダリング画像を何枚かおさめました。

Super_EV_20180930_07_000deg_m+logo_1600x.jpg

なぜこれを作ることになったのかというと…、2017年のフランクフルトショーを取材されていた
クライアントが現地会場でこの車を何の事前情報も無く偶然見つけて、このデザインをとても気に入って
くれ、デザインを担当したのはどこの会社なんだろう?と独自に調査をされ、それが弊社だということを
突き止められて連絡をいただき、それから独自に車両を開発したいという旨のお話をされ、是非協力して
いただきたいとのことで、それはやや雲をつかむような話ではありましたが、せっかくこのデザインを
気に入ってくれたのだから…と協力をすることにして、この「別バージョン」を含めて少しだけ仕事を
させていただいたということです。

本当はここから発展させてもっと違うデザインにまでもって行くなり、まったく別のカテゴリーの
ものを新規に製作するなりして、ASPARK OWL同様に実車化まで行きたかったのですが…、
事情があってここまでになってしまいました。






たくさんある「日の目を見なかった」もののうちのひとつ…。




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