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作業中のカラーリングを白へ 閃輝暗点 前編 [視野障害、閃輝暗点]

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クライアントのお好みという事もあり、完成状態がイメージできるようにボディカラーを赤に設定して
作業してきたが、この深くて彩度の高い赤は私の目にはやや負荷が強すぎる気がしていた。
表示設定をワイヤーフレームや透視状態からレンダリング状態(ボディカラーや質感設定が反映される)
に切り替えた時、目の奥に圧迫感のようなものを感じる。しばらくすると慣れてはくるのだが、これは
あまり良くないかもしれないなと思っていた。

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20年以上前、30代のなかば頃のことだが、ある快晴の日に通勤のために車を運転中、視線の先にある
横断歩道の白線がやたらまぶしく見えてきて、そうこうするうちにウインドー越しに見る外の景色全体が
まぶしくなってきて、目を開けていられない程になった。さいわいその地点から当時在籍していた会社
まで近かったのでだましだまし(信号とか薄目で確認しながら)会社にたどり着き、事務の方に事情を
説明して近くの眼科に行かせてもらった。
眼科医の見立ては眼精疲労ではないかと思われる、とのことで薬剤を点眼してもらい、しばらく安静に
して(30分位だったと思う)回復できたので、その後帰社してそのまま仕事した、という事があった。
私の目の黒目はわりと色が薄い茶系なのだが(それほど極端な薄い色ではなくわりとよくいるレベル)、
そういう人はこうなりやすい傾向があるらしい。青い目の白人が夏場の外出にサングラス必須なのと
基本的に同じ理由ということである。
その先天的な基本傾向に加え、当時某N社や某M社などからの無茶な要求に振り回されて、頻繁に徹夜も
あり、自分と共に疲労困憊のスタッフとクライアントの板挟みでストレスも半端なかったので、そういう
ストレスも理由として十分考えられる、とは眼科医のお話。ストレスで何でも片付けられてもな…などと
失礼ながら思ったが、なるほどぉ…みたいな顔で聞いたと思う。

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私には疲れが限度を超えるとと出てくる症状が、こういった視界に関するものともうひとつ別のものが
あるのだが(そちらについてはまたいつか機会があったら)、この時のような目自体が直接の原因と
思われるものはこの時だけで、その後は出ていない。

出ていないのだが…、後から思うに、この時ダメージを受けていたのは目だけでなく、視覚情報を映像化
する脳のほうにも少なからぬ影響があったのではないかと思われることをこの何年か後に経験する。

その時から数年がたち、40代になって突然出てきたのが閃輝暗点(せんきあんてん)という厄介なもので、
最初は何が起きたのかわからず結構動揺した。閃輝暗点などという呼称自体知らず、それを知るのはまた
数年後のことになる。
これは脳のほうの問題で、映像処理がうまくいかなくなるようなものらしい。閃輝暗点に関しては興味の
ある方は検索してみていただきたいが、簡単に言うと、視野の外側付近が暗くなってギザギザに切り取り
されたようになり、そのギザギザの外側がうまく認識できなくなる症状。
私の場合はさらにそれに加えて視野の中心部が盲点のようになり、見たい部分の映像がピンポイントで
欠落してしまう。画像を見ている時は感じ取りにくいが、文章を読もうとすると視界の中心にとらえる
はずの文字が見えず、それにもかかわらず脳がそれを補正して何事もなく周囲の映像となじませて認識
させようとしてしまうので、あれ?なんか意味が通じない文章だな、何だこれ?みたいなことになって
しまって始末が悪いw 少し視線をずらすと視界の中心からちょっとずれたところにその見えなかった
文字が見えるので、そこを見ないように注意しながらw 見るとそれと気づく。脳が良かれと思ってやって
くれる高性能画像処理なんだろうが、こんな時には余計なことというか、いいか悪いかわからない処理を
勝手にしてくれるものだなと思う。
この症状が出ている時は文章は読みづらいことこの上ない。読めない、正直かったるくて。
だがそれはまだマシなほうで…、そうなる(勝手な補正画像処理が脳内で行われる)という事は、
画像を見ている場合、視野の中心の肝心なものが見えていないことになる(!)可能性が極めて高い。
これは私のような仕事をしているものにとって実に厄介な症状だ。

厄介な症状だが、これは一定時間経過すると元に戻る。それが救いといえば救い。
そのメカニズムは何となく想像するに、気づかないうちに過負荷が続くと処理が追いつかなくなって
エラー表示というか、整わない変な画像を作ってしまう。
そして一定時間経過して潤滑とか冷却が十分なされたら復活。
これが結果として過大入力に対するブレーカーとかヒューズみたいな効果をもたらしていて、これに
より脳の映像処理担当部位が致命的な損傷を受けずに済んでいるのかもしれない…、そんなふうに思います。


書いてたら長くなってしまったので、厄介な症状を抱えつつ、後編に続きます。






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本日の投稿も最後のウクライナカラーの画像はウクライナ応援用です。
どうかウクライナがロシアに勝利してに平和が訪れますように。
あまり長引かずに戦争が終結しますように。

ウクライナを全力で応援!
私達はみんなあなた方の味方です。
We support Ukraine with all our might!
We are all on your side.
Ми підтримуємо Україну всіма силами!
Ми всі на вашому боці.







閃輝暗点、そんな病気知らなかったな…。




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