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イケヤフォーミュラさんへ出張 [Ikeya Formula IF-02RDS]

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6月12日(土)に栃木県鹿沼市のイケヤフォーミュラさんに行ってきた。コロナ禍もあって、
なかなか顔を合わせての打ち合わせもできず、お邪魔するのは随分久しぶりのことになる。


これは前日準備した出張セット。
朝見ると、カメラバッグに不織布マスクが刺さっててメモらしいものが…。
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朝早くに出勤した妻が書いてくれたメモ。 妻、気がきいて優しい。 字が幼いw
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で、玄関に行くとドアの取っ手にまたメモ。
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私が忘れ物しないように妻がいろいろ気をつかってくれている。
ここに書かれている手みやげも飲み物(コーヒー:車の中で私が飲む用)も事前に妻が用意してくれている。
妻、よく気がついて優しい。 字が幼いw
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妻がここまで念入りに色々してくれるのは、私に“前科”があるから。しかも何回かw
それはイケヤフォーミュラさんではなくて神奈川県内の製作現場なのだが、そこにカメラをもって
行くのを忘れ、何回か取りに帰った。往復約2時間かけて。カメラが無くても製作作業自体には別に
何も問題は無いのだが、なるべく多くの工程を写真に撮っておきたくてそうしたのだが(じゃあ忘れるな
ということだが…)、妻には信じられない…と言われた。
以来、出張というと前科持ちとして妻からの信用をすっかり無くしてしまったオレサマ…。 



大磯の自宅兼会社を出て、2時間40分くらいで栃木県鹿沼市のイケヤフォーミュラさんに到着。
予定通りお昼の少し前。お昼までの短い時間に少しだけ打ち合わせ。この日は会社としてはお休みの
イケヤフォーミュラさん、出社していたのは池谷さんの他には腕もセンスもいいメカニックのTさん
ひとりだけ。
3人で昼食をいただき、午後からまた打ち合わせ。
打ち合わせの内容としては、プロジェクトの本格始動の前の現状確認とか見通し的なものになるのだが、
あまり忙しくないときにこうして色々な意向や見通しについてお聞きして、意見交換して共通認識を
作っておくのはそれだけでも意味がある。池谷さんと会ってお話しするのはそれだけでも楽しいし。

その打ち合わせを終え、池谷さんが“せっかくだから見てってください。”とのことで、IF-02RDSの
カバーを外して久しぶりにご対面。
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ドアの建付けとかは今も非常にしっかりしていて、これは池谷さんも感心してくれていた。
FRPボディの車にありがちな安っぽい音や感触はここには無い。
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構造的に弱いところにクラックが入っているところもあるのだが(これは私の設計が良くない)、
ボディの表面の変形とか細かな歪みや凸凹などは皆無できれいな状態を保っている。
これを製作してくれたNY Connect 内藤さんの腕の確かさをあらためて感じる。
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このフロントまわり、この低さとシャープさは現物ではやはり圧倒的。他の車ではありえない。
ライセンスプレートの問題はあるが、これはやっぱりこの形で車検を通したということに大きな意味が
あったのだとあらためて思う。
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この車の修正版を本当に作るのか、あるレーシングカーの新型と兄弟車になる可能性はどうなのか、
関連を持たせるのか全く異なる車の開発となるのか、現状で宙に浮いてしまっているが途中まで検討
してきた現代のF1並みロングホイールベースの車のこの先の見通しは…など、まだいろいろ検討して
整理していかなければならない。

細かいことはまだ言えないが、一つ方向性として、今後開発するであろうロードカーに関しては、
このIF-02RDSよりも少し一般的なロードカー寄り、簡単に言うとASPARK OWLとの間にくるような
ものになるかもしれないということ。これは池谷さんの好みの変化というわけではなくて、IF-02RDS
road versionとASPARK OWL prototypeを同時に見た方々の反応で、ASPARK OWLのプロトタイプが
想像以上に人気があって、池谷さんとしては個人的な好みはIF-02RDSのほうだけど、普通の車好きな
人達に売れるのはこっちのほうなのかなと思うんで…とおっしゃっていた。
この2台の車の中間…。
私としてもそれがどんなものにできるのか、自分でも興味があることは間違いないし、大きなやりがいも
感じる。




新型コロナの終息に合わせて新プロジェクト始動、となりますように…。


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図面について思うこと [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]


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昨日の朝は朝一でミスミからのアンケート電話で起こされた。ミスミ時々使うし、電話の女性が恐縮しつつも丁寧な感じで、邪険にしてはいけない気がしたので、まだ寝ていたんだが…と思いつつ応対した。こういう電話をしてくるということはミスミも色々大変なんだろうな。

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ミスミにはサービス縮小とかにはなってほしくないし、応援する気持ちで結構まじめに眠い頭で答えたのだが、最初から私のことを機械設計担当者と決めつけていて、まぁそれも間違いではないんだけど、うちは私一人しかいない会社で、えーと、主に自動車のデザインをやってましてですね、その自動車のデザインに関連するものとして構造設計とか機構設計とかをやっているんです…というようなことを眠い頭で言ったのだが、どうも最後までよく理解してもらえてはいなかったような感じだった。うちみたいな会社あんまりないんだろうし、彼女も困っただろうな。
デザイナーがミスミやタキゲン、モノタロウなんかを知っててよく使うなんてことも、まぁあんまりないんだろうし。で、アンケートの後半、図面は月に何枚くらい描かれますか?と聞かれ、0枚ですと答えたら、ちょっと間があって、そ、そうでございますか。0枚ですね。って、そんな反応しなくても…。

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確かに時々図面が欲しいという要望はうちのお客様でもいらっしゃるが、少なくとも私はもう何年もまともな図面を描いていない。90年代の後半から3Dデータを扱うようになって、どんどん図面は描かなくなっていった。幅2メートル以上の自分専用ドラフターはモノを置いたり何かを貼り付けたり、ただ結構な場所をとるだけでもったいない使われ方をするようになった。実務はその横の机でもっぱらPCに向かって行うようになり、しばらくしてドラフターはどこかに引き取られていった。よっぽど買い取って自宅に持ち帰ろうかとも思ったが、よーく考えて、意味無いかもなと思ってやめた。自宅に大型のドラフターがあって、そこに1/4くらいのレイアウト図とか貼ってたらかっこいいかなぁと思ったし、今でもそれはちょっと思うのだが…w

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図面では全てを表現しきれない。対象が直方体や円柱、円錐等の比較的プリミティブな形状やその組み合わせであって、2~4面図等で形状を完全に表現できるのならそれでいいと思う。ただ、そうでない自由曲面などが含まれているものは3面図だろうが4面図だろうが、いくつもの断面やビューをとろうが、どうやっても完全には情報全てを伝えられない。それは感覚的にもわかると思う。

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今も製作現場では図面が必要なのはわかるし、図面で完全に形状が表現できるのならそれが効率もいいと思う。3Dで面張ってフィレットかけて…なんてしなくていいならそのほうが簡単でいいに決まっている。合理的だ。
製作現場で図面を見ながら板材を切り出し、穴あけや曲げ加工をして、時には1/1スケールの図面のコピーを材料に張り付けてゲージ代わりにするなんていう使い方もある。そういう現場では、手元にPC置いていちいち画面見て寸法をあたってなんてやってるとめんどくさくてしょうがない。溶接機のそばにPCなんて置きたくないし、溶接マスクや手袋外してマウスいじるのもメンドクサイ。そういう現場では図面がいい。有用、必要だ。

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受け取る側が3Dデータに対応していないのであれば2次元の図面にするしかないが、自由曲面の3次元形状を表現するにはどうしても3Dデータにする必要があるというのはそれとはまた別の話だ。そしてその3DデータからNC切削機等を動かすためのデータを作るというプロセスにおいてはもう図面は必要なくなる。図面に色々書きこまれる線図以外の情報(寸法公差、熱処理や表面仕上げの指定など)は必要に応じて何らかの形で3Dデータに添えて出せばいい。受け取る側が3Dデータに対応しているのであればそれが現実的に一番いいと思う。

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ある自動車部品メーカーでウェブサイトのアップデートの仕事の手伝いをした時のこと、その会社の主要製品を組み込んだ架空の車両をなるべくリアリティ高く作ってほしい(複数の自動車メーカーに売り込むので特定メーカーの車両を使うのは問題があるし、あまり現実感のないものや古臭いのも困る)という、うちにはよくあるリクエストで、ただしなるべく安くとのことで(これもよくあるw)、それでは弊社の手持ちのオリジナルデザインの車両データに部分的な修正を加えて、貴社専用のものとして、そこにエンジンや補器類も含めて貴社の製品を配置したものを作るのがいいかと思いますと提案、その案で基本了承してもらい、サンプルとして手持ちの車両データを見てもらったところとても気に入ってもらえた。(その車両データは評判が良くて他でも色々活躍してくれた孝行者の車両データ)

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それで、では貴社の製品データをご支給願えますか?図面とかでもいいです(図面から3Dデータを起こすのはそれなりに工数がかかるが、最近は情報流出にシビアで外部には出せないというところも多い)、と言うとあっさり3Dデータをいただけることになった。もちろん事前に守秘義務契約を交わしたうえで。
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その時のミーティングには、この種のメーカーさんとの打ち合わせにしては珍しく役員の方が参加されていて、その役員曰く「図面はもうあんまり使っていないんで…。設計データを図面化する手間もバカバカしいし、全部の情報が盛り込めるるわけでもないし。」ああ、この方はよくわかってる。設計上がりの方でその実績を評価されて役員になられたのかなと思った。こいう方がいてくれると話が早くてこちらとしてもとても助かる。私がこのメーカーに出向いたのはその1回だけ。あとはデータのやり取りだけで済んだ。これは数年前のことで、今なら最初のミーティングで出向く必要もなかったと思う。

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こういうことを書いてきて、図面に対してあまりいいイメージを持っていないように思われるかもしれないが、個人的に図面には思い入れがあるし、最初のほうで書いたように好きだ。30歳の時に転職して新潟から神奈川に来て、初めて出社した日、所属する開発部の部長に「大津君の席はそこね。」と言われたところに自分用のいすと大きくはなかったがドラフターがあってそれが嬉しかった。ちょっと感動した。ここで図面描くんだ…、そう思った。

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学生時代に機械工学を学んで製図もそれなりにやったとはいえ、色々忘れてしまっていたからしばらくは会社に機械設計関連の教科書を持って行っていた。先輩や部長から丁寧に教えてもらって、簡単なものから設計させてもらうようになって、図面を描いて製作の方に持って行って、こんなんじゃわからんとよく言われw 直して、また言われ…、その繰り返しで少しずつ覚えていった。

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夜遅くまでかかったり徹夜になったりして、先輩方から、つらくない?と聞かれても「いえ全然です、こんな風に図面描いてそれが仕事なんて嘘みたいで幸せです。」とこたえたら、すごい優等生のような答えだねw と言われたが普通に本心だった。それまでの仕事とは全く違っていて、ほとんどストレスというものを感じなかった。嬉しくて楽しいばっかりで(もちろん現実には色々あったが)、はじめは給料も安かったが、それでも思い切って転職して、遠くまで引っ越してきたけど本当に良かったなと思った。

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同じ開発部の部屋にいる設計歴10年、20年クラスの先輩方のドラフターには色々な細かい情報が書き込まれたレイアウト図などが貼ってあって、すごいなぁ、この図面から本当に動く車が作られるんだ…と思ってよく眺めた。
その会社に20年以上いて、今につながる仕事の基本的なことをその間で全て学んだと言っていい。

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そういう経緯があるので、基本的に図面は好きだ。ある種あこがれの対象みたいなところもある。最初のほうにも書いたが、サイドビューやプランビューで色々な情報が書き込まれたレイアウト図面などは、それだけで魅力的に思えるし、そういうものを額に入れて(額じゃなくてもいいが)壁に飾りたいとさえ思う。場合によっては透視図や3Dレンダリングなどよりもそういう図面のほうが魅力的だ。もうこうなってくると本来の図面の価値とは全然関係無いことになってくるのだが…、ああ、そのためだけに大型のドラフター、手元に置いとけばよかったかな…、やっぱりあの時ちょっと惜しいことしたのかもしれない。

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※画像は本文の内容に関連したものではありません。




大型のドラフター置くなら、部屋も大きくないと…。


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IF-02RDS 3'rd phase 20210609 [Ikeya Formula IF-02RDS]


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先日全8回の修正の最終回ということでアップしたが、もちろんあれで完了ということではなく、
モディファイは続けている。
その最終回の最後に“しばらくおいて、また見て違和感があったらその時また修正しよう…。”
と書いたが、違和感というほどではなく、こうすればもっとよくなりそう…と思えたのでやってみた。
フロントエンドの下側をサイドビューで見てさらに角度をつけてとがらせるような方向の修正になる。

画像は全て上が修正前、下が修正後。

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アンダースポイラーというかフロントフロアというか、そういうものも作って置いてみて確認。
フロントサブフレームの細いパイプ(フロントフェンダーの下側とフロアを支えるステー)が見えて
いるがこれらも今後改修予定。あくまで仮置き。
修正後のエアインテーク下側の形状は、当初想定したイメージにかなり近くなったように思う。

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下側から見たところ。修正作業中は“ちょっとやり過ぎかな…”とも思ったが、やはりこれくらいでいい。
この修正をしたものを見てから前のものを見ると少しダルイというかカタイというか、洗練不足な気が
してくる。

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地味な作業が続くが全行程の中でこういうことに費やされる時間が案外多い。自分としてはこういう
作業も全然嫌じゃないし、これが成立するよう考える機構設計なども好きで楽しみながらやれるのだが、
製造方法とメンテナンス等のことを考慮した設計はなかなか大変そう。簡単にはいかなそうだ。

諸々の条件で形を変えなければならないことは当然あるので、そうなるとあまり細かいところまで詰めた
データを作っても意味が無い…という声も聞こえてきそうだが、ある程度細かいところまで作っておくと、
そのデータ自体は無駄になっても色々考えたことは引き出しとなっていくので、時間がとれるのなら
やっておいて悪いことは無い。人に頼んだ場合はこういうことは悪い気がしてしまうものだが。




前のより良くなったと思えたら、修正成功といっていいかな…。



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Boom Overture ポストコンコルド [車以外のデザイン、バイク、航空機、Web、他]

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コロナ禍でどこも厳しい航空業界にあって、こんなニュースを見つけて嬉しくなりました。

ユナイテッド航空、超音速旅客機を15機発注 東京-西海岸6時間、29年にBoom社Overture就航 https://www.aviationwire.jp/archives/227748

アフターバーナーなしでマッハ1.7 解説・Boomの超音速機オーバーチュアが創るコロナ後の世界 https://www.aviationwire.jp/archives/227822

超音速機、「ブーム」と「エイリオン」両社で開発が進む/Boom, Aerion taking different approaches to Supersonic Passenger Aircraft
http://tokyoexpress.info/2019/02/13/


これ、単純に言ってポストコンコルド、まさに正統派後継機という感じじゃないでしょうか。

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上記Aviation Wireの今年6月3日、4日の記事によれば、全長は約62mで、これはコンコルドと
ほぼ同じ。座席数はビジネスクラスタイプで65~88席を想定、通路を挟んで左右に1席ずつの配置
になる見込み。スピードはマッハ1.7、航続距離7871kmを計画。
とのことで、
コンコルドは全長62.1m、全幅25.6m、最大乗客数128人(座席は通路を挟んで左右に2席ずつ)、
最大速度マッハ2.02、航続距離7,250km。
なので、コンコルドと比較して、外形寸法は同等、機体が細いのか1席あたりの余裕をとったのか
乗員数は少なく、航続距離は少し長く(エンジンが新しいし、アフターバーナーを使わない状態での
最大速度が十分速く、分燃費がいいのだろう)、最大速度はやや控えめ(あるいは巡航速度的な
意味合いか)、燃費とか環境問題に配慮したのか、あえて最大速度などの明言はしていない(しなく
なった)のかと思う。


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というのは、上記リンクの3つ目、TOKYO EXPRESS の2019年2月の記事によれば、
“~乗客55名、速度Mach 2.2、航続距離8,300 kmの超音速旅客機「オーバーチュアー(Overture)」。
2025年の就航を目指す。完成すれば今のビジネスクラス料金で同じ距離を半分の時間で旅行できる。
東京-サンフランシスコ(TYO-SFO)間は現在の11時間から5時間半に短縮される。
JALは$ 10 million (11億円)の資金を提供し20機の仮予約(2017年12月)をしている。
Overtureは、全長52 m、翼幅18 m、最大離陸重量77.1 ton、コンコルドと異なり、エンジンは
アフトバーナー無し、構造は炭素繊維複合材製。”
と書かれていて、明らかにコンコルドの最大速度2.02を意識した、それを超える数値を発表している
のだが、この時からは機体の大きさなども変わっているし…これは想像だが、まずはコンコルドよりも
コンパクトで性能面ではコンコルドを上回るようにしたかった、が、開発が進むにつれやっぱりそれは
無理っぽいからコンコルドと同程度の大きさで性能は少しだけ(実用上で)上回ることを目指そう…
そういうことで各種飛行性能を若干現実的な数値に修正してきたのかもしれない。


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コンコルドと似た機体形状(特に主翼)だと、着陸時の姿勢(結構極端な前上がりの姿勢)が気になる
ところだが、コンコルドのようなノーズが折れたり格納式のバイザーがあるような構造には見えない…、
どうやってあの問題(そのままではノーズが邪魔でパイロットが滑走路を目視できない)を解決している
のだろう? まさかの離着陸まで完全自動操縦を想定?
それはさすがにちょっと恐い気がする。実際に飛行試験などはまだ先のこととはいえ…。

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クライアントのひとつUNITEDのカラーリングをほどこしたレンダリング画像(完成予想図)

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そして日本のクライアント、JALバージョン。

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JALはコロナ禍の初期に法人を迎えに行くのをためらって、ANAがその役をやってくれたことが
あったりしてイメージは色々アレだが…、そのことはさておき、この尾翼の鶴のマークを見ると
やっぱりいいなと思う。JALはやっぱりこのマークだ。この美しい機体にこのマーク、この現物を
是非とも見てみたいものだ。
JALが一時期このマークをやめていた時期は随分がっかりした。寂しかった。何であんないいマークを
やめてたんだか…。しかもこれに代わったマークがまた…あっさりと言えばまだいいほうで、情緒など
全く無いのはもちろん、グラフィックとしての魅力も無く、もうバカかと…。(←暴言)

以前通りのJALのこの鶴のマークは実に日本らしいし、純粋にグラフィックとして秀逸だと思う。
航空会社のマークでは今は無きPANNAM(パンアメリカン航空)のマークと並んで好きだ。






コンコルド、カッコ良かったな。世界中の乗り物の中で一番くらいに…。



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Firefox最新版のUIがあまり良くない [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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いくつかの理由があって(やや消極的な理由で)常用ブラウザにFirefoxを使っているのだが、
数日前アップデートされてブックマークバーのドロップダウンの背景色がダークグレーに
なって著しく見づらくなった。

ブックマークの頭につく小さなアイコンなど、背景色が変わると見え方が変わるので
アイコンとしての意味をなさなくなるのも多い。こんなことが地味にストレス、最新Firefox。

それに加えてタブを複数開いたときにどのタブがアクティブなのかも非常にわかりにくくなった。
もともとここはそれほど見やすかったわけでもないが、輪をかけて見づらくすることもなかろうに…、
最新Firefox。

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最新のFirefoxのブックマークバーのドロップダウンの背景色は通常の設定メニューでは
変更することができず、検索したら、設定エディターを開いて2項目ほどの変更をすることで
元に戻すことができたとの情報が見つかったのでその通りにやって何とか事なきを得たのだが…、

ブラウザのアップデートはセキュリティ面などの向上のためとかいわれたら、まぁしょうがないか
と思うが、ついでに…みたいな感覚で安易にユーザーインターフェースまで変えないでほしい。
何でこういうところを平気で(悪い方向に)変えるのか理解に苦しむ、Firefox開発陣。

これまでにもこういうことは何回かあったが、それでも今のところ他のブラウザに比べると
自分にとって一番マシなのはFirefoxであることは変わらないので、少しばかりのカスタマイズを
施してしばらくはこれを使い続けると思う。決して積極的ではないが。


私が使用するブラウザはFirefoxの他にChromeとEdgeとIEの4種類で、それぞれ理由があって
目的に合わせて使い分けているのだが、正直言って…ややメンドクサイ。

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以下はFirefoxアイコン色々。

今の標準アイコン。グラデーションにはなっているが平面的で良くも悪くも今風。
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ちょっと前まではこんなの。
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色づかいがいいなと思ったもの。自分のデスクトップにはこれを置いている。
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ちょっと変わったブルー系。
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これもちょっとかわった黒狐。
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狐に目がついて、地球はガラス玉みたいなクリアな質感。
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繊細な毛並みが印象的でいいなと思う。かなり惹かれる。色遣いを少しいじって自分好みにしたら
とても魅力的になりそう。 ただ、これを通常のアイコンサイズにした場合、細かな表現がつぶれて
しまって良さがいきてこないだろうと思われるのが残念。
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最後は狐ではないが…うちの三毛猫姉妹の片方、凜(りん)。うちの猫の中で珍しく私になついて
くれている。ほかの皆さんは全員妻が大好きでオレサマのことはあんまり…まぁどうでもいいらしい。
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凜だけは毎日お風呂に入る時に脱衣所に甘えに来て、寝るときはいつも一緒。妻と一緒に寝ることは
ほとんどない。時々机の隣に来て仕事中そばにいてくれたりする。なぜこうしてくれるのかは謎。

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耳の後ろがパステル調のドット柄。凜の特徴のひとつで、とても気に入っている。





ひとつですべてを満足するのがあればいいのに、ブラウザ…。



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カーポートのブーゲンビリア Part2 [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]


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数日前にアップしたブーゲンビリアの続報。
このところ毎日花が増えてくれてとてもいい感じにりつつある。

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それはいいのだが、例の意図しないカラーリング、ややオレンジっぽい色のの花が混じって咲いて、
その割合が増えているような気がする。いや明らかに増えている。
あのぉ、すみませんが、あなた方はもうそろそろそれくらいにしておいていただけませんかぁ…。
そんな気持ちだ。どうなるんだろうこの先…。

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下の写真は昨年の4月頃。枝がぐんぐん伸びてそこから細かいピッチで新しい葉がたくさん出た。
だがこの時はまだ花はほとんど咲かず、せいぜい1輪か2輪くらいだったと思う。そうやって栄養を
蓄えていたということなのだと思う。そして今年、満を持して大量開花。
なんで植物はこういうことができるんだろう?
記憶とか、戦略を練るとか、脳も無いのにどうやってこういうことができるようになるんだろう?

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これはうちのシンボルツリー的なドラセナ。数年前の台風でほぼ根元から折れたが、見事に復活。
これも随分成長してくれて、いまや折れる前以上に成長した。
青空をバックにこの木を撮るといつ撮っても真夏みたいな雰囲気になって、リゾート感をかもせてw
気に入っている。

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今朝妻が庭に出てアナベルやてまりてまりとかのアジサイやバラの様子を見て手入れしていたら、
ご夫婦と思しき高齢の二人が散歩でうちの前を通ったので「おはようございます」と普通に挨拶
したそうなのだが、そのご主人がうちのカーポートの前を通り過ぎながら大きな声で「すごいねぇ、
こんなにハイビスカスが咲いて。」と奥さんに向けてでもなくひとりごとっぽく言っていて、
うちの妻は、えっ、えっ?ハイビスカス?どこ…?と思い、ご主人は上のほう見て言ってたので、
すぐに、あぁ、ブーゲンビリアのことか…、と思ったそうです。
それで、あの、これはブーゲン…と言おうとしたのですが、ご主人の隣を歩いている奥さんの
ほうは特にご主人の言葉に反応してもいないし、わざわざ声をかけて訂正するのもなぁ…、
と言葉を飲み込んでプチもやもやしたらしい。


花の名前はともかく、印象に残って、今日はきれいなの見たな…なんて思ってもらえたのなら
それで良し、ちょっと嬉しい。



うちのこれブーゲンビリアです。ちょっと変な色混じってますけど…。



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IF-02RDS 3'rd phase Part8 [Ikeya Formula IF-02RDS]


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8回目。予定していた最終回。

フロントエアインテークの下側、ホイールアーチにつながるところをまた少し修正してみた。
少しでも“下あご”部分が薄く見えるように。どの画像も下が修正版。


サイドビューでは厚さ方向の寸法自体は変えていないので陰影の濃さでしか違いがわからない。

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フロントビューのこのくらいのアングルではかなりわかりにくいが、下側両サイドのふくらみが
わずかに違っている。

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フロントクォータビュー。これら2種類のアングルだと狙い通りにちゃんと薄くなって見える。

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下側から見たところ。映り込みとホイールアーチ側の切れ方で形状が違っているのがわかると思う。

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これでとりあえずは当初考えた修正はほぼめどがついたといえる。

まだ少し詰めていきたいところもあるし、フロントサブフレームやカウルの開閉機構、フロアパネル
の構成など…、諸々この修正に合わせて変更しなければならないので、本格的にやりだすときっと
まだいろいろな個所が必然的に変わっていくであろうことは明らかだが、とりあえずはライセンス
プレートのおさまりのいい、あまり厚ぼったく見えないフロントまわりというのはこんな感じで実現
出来そうということは確認できた。良さそうなヘッドライトユニットも見つかって、顔つきはさらに
好ましいものにできそうだし…。ということで今回の修正は一旦終了ということにする。





しばらくおいて、また見て違和感があったらその時また修正しよう…。



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IF-02RDS 3'rd phase Part7 [Ikeya Formula IF-02RDS]


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7回目。
新しく見つけたヘッドライト用LED角形ユニットについて。

ヘッドライトのアウトラインは現行のものよりも左右の上がり方をおさえてやや落ち着いた雰囲気に。
デイライトに関しては一応現行と似た位置、エアインテークとヘッドライトの間にアウトラインだけ
置いてはいるが、以前書いたような理由でここにはもう置く必要はないかと思う。

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新しいヘッドライトユニットをモデリングして配置してみた。
予想したとおり、なかなかいいと思う。
デイライトは無くてもいいかもしれないし、装着するとすればライセンスプレートとエアインテークの間、
フロントカウルの下面、画像のような位置でいいかと思う。これならボディの造形にほぼ影響を与えないで
済むし、このユニットも超薄型なのでエアフローに与える影響も少ないだろう。

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今回見つけたこの角形ユニットは前回(現行車で)使った超小型の丸形のユニットと同じドイツの
メーカーの製品で、それよりも新しい世代のものらしい。以前探していた時はこのメーカーのサイト
にも掲載が無かった。サイズ的には丸形のものよりも当然幅方向は大きいが、それでも大き過ぎることは
ないし、長方形の縦横比のバランスがいい。奥行きもLEDユニットらしく深くない。大変望ましい。
LEDチップの数も増えているので光量も増していることと思う。(詳細性能はどこにも記載が無いので
今現在未確認)
もうひとつ好みの点はこの種の汎用LEDユニットにしては珍しくマルチリフレクタータイプということ。
見た目もいいし、ロービーム用、ハイビーム用とあって、もちろんEマーク付き。こういうユニットを
探していたといいたくなるような製品。

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俯瞰気味に見ると(透けて見える)ライトユニットの奥行きが少ないことがわかる。
これは使いやすそうだ。

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こんな望ましい使えそうな長方形のLEDユニットが見つかって本当に良かった…。



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IF-02RDS 3'rd phase Part6 [Ikeya Formula IF-02RDS]


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6回目。
フロントクォータービューのアングル違い色々で確認。悪くなさそうな気がしている。

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フロントビュー。
修正版(下)のヘッドライトまわりは思いのほか気に入ったものになって嬉しい。

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もともと丸いユニットはあまり好きではないのだが(丸いユニットはどう使っても真正面から
見るとびっくりした人の目のような気がして、もっと落ち着いた涼しげな表情にしたいのに、
そうはならないなぁ…と思ってしまう)、前回開発時の調査で候補にあげた他のユニットは
みんなこれよりも大きくて、上側はフェンダー上面に飛び出すとか、後ろはフロントタイヤに
干渉するとか、小さいユニットにありがちな光量が足りないなどの問題があった。Eマークが
無いものも使えない(使いたくない)し、メーカー名もよくわからず信頼性に絶大な不安がある
中国製なども使いたくない。そういうことで他に選択肢は無く仕方なくこのドイツ製の超小型の
丸形ユニットを使うことにしたのであって、必ずしも好きで選んだものではなかった。
今回見つけたこの角形ユニットに関してはまた次回以降書いていくつもり。


フロントクォータービュー、右側。視点の高さ違いの3アングル。

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フロントエンドのエアインテークの下側、“下あご”部分は、フロントビューで見て下側をもっと
強く絞ってもいいかもしれないような気がしてきた。下側だけ幅を狭めるということだが、
そうすると…、現状ではサイドシルからの連続性を保つようにその断面形状をここに反映している
のだが、その連続性をフロントホイールアーチで断ち切ってしまうことになる。
だがそういう車は普通にあるし結構魅力的だったりする。案外いいかもしれない、そういう処理。
これはぜひそういうものも作ってみて比較してみようと思う。




もうこれでいいかなと思っても、また気がついたことがあったら試さないと…。



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