始動前、事前検討 7 [プロトタイプ開発経過]
ドアのオープニングラインとフロントフェンダー後端の修正を行い、だいたいこんなところかな、
というところにまとめた。
フロントフェンダーの切り欠き方を少し変えて、ドアを開けたときに干渉が無いように後端のとんがり
を少し抑えめに、その下の後ろに伸びる部分は逆に伸ばす方向で。
フロントサスペンションマウントのあたりと、キャビンとのつながりを考え、サイドのエアガイドフィン
の形状なども色々やってみて、これ位が落としどころか…という形にしてみる。
このあたりはフレームやキャビンをどう作るか、それによって、モノコック的な構造物の側面自体の形状で
空気を流すか、フレーム(あるいはそれに相当する構造物)自体はシンプルで作りやすい形状で作り、
その側面にエアガイドとしてのカバーをつけるか、ちょっと迷うところ。
ドアのオープニングラインは現状ではこんなガタガタ、グニャグニャしたもの。フロントフェンダー後端の
とんがりを避けるためと、ボディの形状自体が色々変化しているところなのでこういうことになっている。
ノッチやエッジをフィレット等で滑らかにしていけばもう少しはマシになるかもしれないが、根本的には
スッとした線にはならないと思う。こういうのを嫌う人もいるが、意味があってそうなっているのなら
それほど悪くないと個人的には思っている。まぁ程度にもよるが。
普通のガルウイングドアならもっとすっきりした線にできるのだが…。
始動前、事前検討 6 [プロトタイプ開発経過]
キャビンの形を仮決めし、ウインドー類のセラミックプリントを含めた処理をして、画面上で
完成状態の雰囲気をつかめるようになってきた。
ドアのオープニングラインを入れてみて、ヒンジラインも暫定で決めて本当に開閉できるかどうか
検討してみる。画面上に見えている透明アクリルのシールドのようなものは、ヒンジラインを回転
軸としてドアの外形線を回してみたときにできる回転体。これがどこにもあたることが無ければ
ドアは問題なく開くということ。現状では開く角度を90度に設定して検討している。
で、案の定フロントフェンダーの後ろ側上部がガッツリ当たっているわけだw
赤い線が透明の回転体とフロントフェンダーの相関線。グリーンの線はこんな感じに修正しようかな…
という線。前側上方から見ると下の画像のような感じ。
BOSCHのバッテリーがシートのわきに見えているが、バッテリーはどこにレイアウトするのがいいか、
他のものとの兼ね合いもあるのでいくつかの場所を候補として考えていて、これはそのうちの一ヶ所。
パッセンジャー側のシートと燃料タンクにかかるような前後位置で、前後方向の位置としてはとても
望ましいほぼベストな位置。候補地は他に2か所あって、ひとつはこれよりも後ろのサイドラジエーター
とリヤタイヤの間(最終的にはここになるのではないかと思っている)で、もう1ヶ所はキャビンの前、
フロントサスペンションの付け根のあたりのフレームの中。前車軸のすぐ前、左右方向ではセンター
なのでその面ではベストなのだが、IF-02RDS road versionではここにエアコンユニットを置いていて、
この車もそれを踏襲するとここにバッテリーはおけなくなりそう。このクラスのバッテリーになると
大きさも重さも結構あるので、充電や交換のことを考えると初期の段階から位置とアクセス方法について
考えておいたほうがいい。
フロントウインドーの上側の左右端のラインとそれに沿うドアのオープニングラインがちょっと気になる。
面の構成上の成り行きでこうなっているのだが、アングルによってはグニャっと見えてちょっとすっきり
しないので、もう少し調整したほうがいいかもしれない。だいたいウインドーグラスの角はピン角では
いけないので、このままというわけにはいかない。
ドアの開閉についておおまかなめどがついたらいよいよフロントまわり、顔つきの修正にはいるのだが、
まだそれには少しかかりそう。こんなに下側まで開ける必要はないかもしれないし…。
それに、作業中何度も見てると、この顔もこれはこれで悪くないんだよな…と思えてきて、ちょっと困る。
別のものも作ってみていろいろ比較してみればいいだけだが。
色々考えてても、形にしてみないとわからないから…。
カーポートのブーゲンビリア Part3 [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]
6月4日に書いたブーゲンビリアの続報のさらに続報。
あれから日々花が増えてこんな感じになっている。想像以上にたくさん咲いてくれている。
正直言って今年ここまでになるとは思っていなかった。
ちょっと引いて見るとこんな感じで、カーポートの屋根の手前側はまだ全然余裕がある。まだまだ
ブーゲンビリアが伸びていく余地が十分にある。
このカーポート、三協アルミのM.シェードという製品なのだが、これにして良かったとつくづく思う。
前回も書いたが、花の色が少し違うのものがあって、全体的に花が増えてもその割合はあまり変わらない。
このバランスなら許容範囲とも思えるが…、なぜこういうことになるのか、肥料とかで何か変わるもの
なのか、いろいろ調べてみたい。できれば花の色はオーソドックスなピンク系で揃えたい。
とはいえ、こんなにたくさん咲いてくれて、それだけでも予想を大きく超えた素晴らしいことなので
あんまり細かいことにこだわっても…とも思うのだが、より好みにできるのならやっぱりそうしたい。
10年以上前、伊豆の下田で見て、自分のところでもこんな風にできたらいいな…と思っていた地植えの
ブーゲンビリア。伊豆ほどは暖かくないから無理かなとも思ったのだが(実際に一度は表面上とはいえ
枯らしてしまったし)、なんとかここまで育ってくれた。これを枯らすようなことのないよう、うまく
手入れして毎年ずっと咲かせていきたい。
ブーゲンビリアは南欧のリゾートのような雰囲気を漂わせてくれて、すごく好みだ。
好きな花は色々あるがブーゲンビリアは間違いなくトップクラス…。
Ferrari 296GTB 発表 [車、カーデザイン、ミニカー]
フェラーリが新型ハイブリッドスーパースポーツを発表しました。
Ferrari 296GTB
https://www.ferrari.com/ja-JP/auto/296-gtb
その名は296 GTB。あらたなV6フェラーリがベールを脱ぐ Octane Japan 編集部 2021.06.24
https://octane.jp/articles/detail/7460
【V6の時代に】フェラーリ新型モデル「296 GTB」 新たなプラグイン・ハイブリッド・クーペ | AUTOCAR https://www.autocar.jp/post/695690
フェラーリの新型ハイブリッドスーパースポーツ「296GTB」がデビュー WebCG 2021.06.24
https://www.webcg.net/articles/-/44720
パット見、素直にかっこよく思えていいです。フェラーリにはこうあってほしいです。
スペックは下記のとおりです。
全長:4565mm
全幅:1958mm
全高:1187mm
ホイールベース:2600mm
乾燥重量:1470kg
エンジン種別:2992ccV6(120°)
最高出力(エンジン):663ps
最高出力(モーター):167ps
最高出力(システム統合):830ps/8000rpm
最大トルク 75.5kg-m/6250rpm
最高許容回転数:8500rpm
バッテリー容量:7.45kWh
パワーウェイトレシオ:1.77kg/ps
重量配分:前40.5%、後59.5%
燃料タンク容量:65L
トランスミッション:8速DCT
最高速度:330km/h以上
0-100km/h加速:2.9秒
0-200km/h加速:7.3秒
200-0km/h減速:107m
イタリア市場向けの価格:
296 GTB:26万9000ユーロ
296 GTBアセットフィオラーノ・パッケージ:30万2000ユーロ
上記の価格を単純に今のユーロ/円換算すると約3,550万円。F8トリブートよりも高価です。
パフォーマンスからもSF90ストラダーレとF8トリブートの間になります。
V6エンジンだからディーノの現代版、価格もフェラーリにしてはお安く…というのではないのですね。
このサイドビュー、特徴的なのはリヤフェンダーまわりの造形。大きなエアインテークとこんもりと
盛り上がったリヤフェンダー。正直こんなに盛り上げなくても…と思いますが、これによって何となく
下の画像、250LMを思い浮かべます。ディーノの雰囲気も感じますが、そのディーノ自体がデザイン
ソースを250LMに持っているところがあると思いますので、そういうことなのでしょうね。
あっさり目で個人的には好感の持てるフロントビュー。SF90ストラダーレと似たイメージです、
フロント同様、リヤもSF90ストラダーレと似たイメージですが、より整理されてモダンな感じに
思えます。どちらも個人的にはとてもいいと思います。特にリヤは良いです。
ただ、クォータビューで見るとやっぱりリヤフェンダーの盛り上がりが気になります。こういうのが
好きな方もいらっしゃるでしょうし、デザイナーとして特徴を持たせたいところなのかもしれませんが、
なんと言うかこう…、不必要な力こぶみたいで、洗練された造形には思えません。ボリューム感は
あってもいいのでが(それによって豊かさや迫力が出ますので)、もっとすっきりしたのがいいです。
個人的には。
エンジンフードももう一つ決めきれなかったような…、これはSF90ストラダーレでも感じたのですが、
全体的には良いのに、このあたりがうるさい感じがしてあまりカッコよく見えない…。もう少し整理
するとか、別のまとめ方があったんじゃないかと思えて、ちょっと残念です。
こういうカラーリングも用意されるようですが、これはあんまり魅力的には思えないです、これもまた
個人的には、ですが。
インテリアは最近のフェラーリのテイストで統一されています。個人的な好みと違うところもありますが
良いです。
120度V6で等間隔爆発。Vバンク内に排気、ターボシステムをレイアウト。ハイブリッドということ
でもあり、現代のF1のパワーユニットに通じるイメージも戦略的にありそうです。
それにしても、リッター200馬力を超えるとはすごいことになったものだと思います。
このところフェラーリが発表する新型がどれも好ましいスタイリングで、とても嬉しく感じます。
ひところのモデル(360、430など)はどうにも好きになれなくて…さみしかったですから。
買える買えないは別にして、フェラーリにはカッコ良くあってほしい…。
始動前、事前検討 5 [プロトタイプ開発経過]
前回ほぼ形になったキャビンだが、やはり少し手を加えた。
サイドウインドーの角度というか傾きなどをいろいろ調整してみて、最も良さそうなところを探った。
そしてエンジン、燃料タンク等をレイアウト。エンジンはここではV型10気筒を想定。これが入れば
V8以下のエンジンは全てまかなえる。燃料タンクの容量は100L。
とにかくこのエンジンと燃料タンク、そしてドライバーと パッセンジャーを無理なくレイアウト。
それを可能な限り壮観で美しいボディで覆う…。
リヤウインドーからエンジンを眺められるようにしたいのだが…、見えると言ってもそれほどは見えない。
せいぜいこの程度。
まだ、ショックアブソーバーのマウントなど全然ちゃんとしていないが、それはこの後。
排気系もとりあえずは十分な容量のサイレンサー(メインとサブ ※サブのほうは画像では
見えない)と破綻しないような取り回し。
ギヤボックスは完全新設計の大容量タイプを現在開発中で、その仕様が決まり次第レイアウトに反映し、
詳細を詰めていくのだが、それは少しかかりそうなので、その前にフロントまわりの新デザインを考える
ことになると思う。
ホイールベースが長いと色々やりやすい…。
名前の呼ばれ方 [日々の出来事、雑感、新年の挨拶、他]
私の名前、大津(おおつ)というのは海外の方は若干発音しにくいらしい。
それでも欧米系の方は何回か聞き返して大体いい感じに修正していただけることが多いです。
中国系の方はちゃんと日本語発音してくださる方と、漢字の字ヅラを見てそのまま向こうの発音で
呼んでくれる方がいらっしゃいまして、例えば北京語だとターチン(ダージン)・シュウフウ
となります。ちょっと遠くから大きな声で「ターチーン!」なんて呼ばれると誰やねん!
と最初は思いましたが、慣れてくると(トータルで半年くらい滞在しました)案外悪くなかったです。
親しみを込めて呼んでくれているような、ちょっとなじんだような気がして。
ううむ…と思ったのは韓国の方々で、彼らは私のことを「おおちゅさん」と呼びます。
これは韓国語の発音に「つ」に相当するものが無くて、一番近いのが「ちゅ」で、
いわゆるマグネット効果でこういうことになるようです。
他の例でいうと、スポーツ → スポーチュ とかです。
韓国人の方で英語が得意な方の中には日本人は英語の発音が良くないですね、韓国人のほうが
上手ですよ。などとちょっと得意げに言う方がいらっしゃるのですが、ほほぅ…じゃぁ、
「ちょっと Sports car って言ってみてください。」
「スポチュカー」
「もう一回。」
「スポチュカー」
心の中でプププ…ってやって憂さを晴らす、というしょうもないやり取り。
で、向こうの方に普通に「おおちゅさん」と呼ばれると、なんかこう幼児言葉みたいで、
相手によってはなめとんのかわれぇ!みたいな気がほんのりしてしまってたんですが、
これが相手が女性で「おおちゅさんは飲み物は何がいいですか?」とか言われると、
アレ?案外悪くないかも…なんて思えてしまうので、自分の感覚もいいかげんなものです。
若い時、おつきあいしていた2歳年下の女性から下の名前にさんを付けて呼ばれていたことが
あるのですが、当時はどうにも照れくさいというか慣れなくてアレだったんですが、彼女は
親しくお付き合いできる人が出来たらそうやって呼びたいと思っていたとのことで、
その気持ちを尊重したいと思い、そのままそう呼んでもらっていました。彼女とのお付き合いは
1年くらいで残念ながら終わりを迎えるのですが、その後お付き合いした方は誰も同じように
呼ぶことは無く、ちょっとさみしいようにも感じました。懐かしくてちょっとせつない思い出です。
私はどんな相手であれ、基本的に姓にさん付けで呼びます。オーソドックスで普通に敬意も
込められると思いますので。自分のことも普通に大津さんと呼ばれるのが一番いいです。
私はこう呼ばれたい、っていうの何かありますか?
上の2枚の画像は大津さんらしいと言っていただいたことのある車のひとつ。6月11日の投稿でも
アップした“製作者孝行”の車です。細部を変えて色々なクライアントの広告用ビジュアルとして
使っていただきました。スポチュカーではなくてw スポーティーセダンといったところです。
このスポーティーセダンも普通っぽいけど魅力的に見える…、というコンセプトで作ったもの。
始動前、事前検討 4 [プロトタイプ開発経過]
キャビンがほぼ形になる。
サイドウインドー用の外形線は暫定。キャビン以外の面も全て暫定。
下の白い車とあまり違いが無いように見えるが、フロントウインドーの基本面以外は全て新規作成。
キャビンは長さも幅も縮小され、サイドウインドーの水平(に近い)断面での曲率は緩くなっている。
リヤウインドーがつく面は下広がりのように見えるが、これはCピラーの角Rの処理の仕方で印象は変わる。
下側のRをもっと極端に大きくとれば一定幅のように見えてくる。そうするかもしれないが、今はとりあえず
ここはこれくらいにして他のところに手を入れることとする。
やはりこういう方向性のキャビンだと赤い車と比べると良くも悪くも普通ぽいというか、まともな車っぽい
感じがしてくる。これを最終的には可能な限り壮観な、そして印象的なものにしたいと思う。
個人的には普通っぽいことは悪いことでもなんでもなくて、悪いのは魅力が無いこと。
普通っぽいのにやたら魅力的、というのはいいなと思う…。
始動前、事前検討 3 [プロトタイプ開発経過]
キャビン作成中。
一番上に見えるのはサイドウインドーのマザーとなる大きな樽型の一部。
最近のほとんどの車のサイドウインドー(のドアガラス)は昇降する時、直線運動をしているわけでは
なくて、大きな樽型の中心軸を回転軸として回転運動をしていて(ガラスが平面ならば直線運動)
スライドレールは大きな円弧状の形をしている。ドアのガラスがちゃんと降りるようにするためには
サイドウインドーの形状はかなり初期に決めておかなければならない。他が全部決まってからガラスを
それに合わせるのは現実的ではない。
赤と白のキャビン最大幅の中間程度を狙って、赤よりも片側で100mm強拡幅。
実際にこの車がサイドウインドーを昇降させるかどうかはコンセプトやコストの問題でどうなるか
わからないが“ちゃんと降りる”形状にしておけば昇降式でも固定でもどちらにも対応できる。
ちなみに赤のサイドウインドーは接着されていて昇降しない。
これらの画像ではわかりにくいかもしれないが、白のホイールベース:3,100mmに対して、一番上の
製作中のものは200mm短縮されている。ルーフラインもそれに合わせて前後方向に短縮している。
フロントウインドーは基本面を白から流用していて、幅方向だけ新しいサイドウインドーに合わせて
カットされ少し幅が狭くなっている。
まだちょっとメンドクサイなと感じて、わくわくする気持ち小さめ…。
始動前、事前検討 2 [プロトタイプ開発経過]
キャビンの幅を赤と白の中間程度に、ドアの前後長を白の現状と同程度に。
比較的オーソドックスなシートを作って置いてみて、ステアリングの位置も調整してみた。
キャビン形状の傾向として赤のような最近のレーシングカー的なタイトなものにするか、
白のようなフロントウインドーとサイドウインドーの連続性が無い、やや乗用車的なものにするか、
両方作って比較してみないと頭の中のイメージだけではなかなか判断できない。
なんとなく、これまでやってきた経験上の感覚としては後者ではないかな…と思ってはいるが。
フロントまわりはよりシャープに、そして小顔に見えるよう、試してみたいことがあるので
まずはそれをやってみて、他にもいろいろ検討してみたい。
ホイールベースは赤が2,750mmで白は3,100mm(!)なのだが、白よりも200mm前後短縮する
ことになりそうで、そうするとやはり両者のちょうど中間位になる。
ホールベース:2,900mm前後といったら、最近の大型高級セダン並みで、長くてもそれくらいに
しておくのがいいのではないかと思う。
白いほうの3,100mmというホイールベースは現行のF1に近い数値で、サーキット専用車ならともかく、
公道を走るスポーツカーとしてはいくら何でも長すぎると思う。サーキットでもタイトターンの多い
コンパクトなサーキットではなく、富士や茂木や鈴鹿などの本格的な高速タイプでならスタビリティが
高くトラクションもかかりやすくて活きてくるとは思うが。
出来る時に、今のうちに色々試しておきたい…。