Ecurie Ecosse LM69(Inspired by Jaguar XJ13) [車、カーデザイン、ミニカー]
昨年の7月頃に見かけた写真で、何だろう、この古めかしいけど魅力的なのは…、
そう思ったのがこれです。情報が少ないのであまり詳しいことはわかりません。
Ecurie Ecosse LM69 Is A New Old Supercar Inspired By Jaguar XJ13 2019.7.23
https://www.motor1.com/news/361237/ecurie-ecosse-lm69-revealed/
伝説のジャガーXJ13復活 エキュリーのV12ミドシップ「LM69」、公道走行可能な新車 2019.07.23
https://www.autocar.jp/news/2019/07/23/391942/
この伸びやかできれいなプロポーション。
ロングテールっていいものだな…とあらためて思わせてくれます。
リヤウインドーから見えるエンジンがまたいいです。ずらりと並んだエアファンネル。
やっぱりエンジンはV型多気筒に限る。その中でも12気筒は王様というか女王様というか、とにかく最上級。
この眺めを作るためにこの車はある…そんなふうにさえ思えてきます。
フロントは…、悪くは無いですが、エンジンの見えるリヤビューに比べるとちょっと…
普通というか、ややありがたみに欠けて見えてしまいます。
個人的な好みからすると、少しだけ古過ぎていわゆるど真ん中ではないのですが、それでも
この美しいサイドビューからリヤクォータービューは魅力的で惹かれます。これを作りたいと
思った方々の気持ちは十分理解できます。
この車の写真をPCで見ていたら、後ろを通りかかった妻が「きれいね。」とひと言。
特に車に詳しいわけではない妻がこういうことを言ったのは過去に2回ほど。
1回目は路上で白いC5コルベットを見たとき、次は私のPCでライムグリーンのランボルギーニ・
ミウラの写真を見て。C5コルベットを見たときに、美しい女性の体を見たときと同じような感覚…
と言っていて、今回もそんなふうに感じたのかもしれません。確かにこれらの車にはそういう
共通点というか、世の中の美しい形のもの全般に通じる要素があるように思えます。
その要素、魅力は時の流れにあまり左右されることなく、いつの時代も見るものをひきつける。
自分でもそんなものが作れたらなと思います。
魅力的なプロポーション、これは何よりも大切…。
Alfa Romeo 8C 2022 CG [車、カーデザイン、ミニカー]
もう結構前のことになってしまうのですが、2018年の6月か7月頃に目にした記事で、
これはいいなと思ったものです。
アルファロメオ 8C の次期型で2022年に発表されることを予測、期待したもののようです。
2022 Alfa Romeo 8C | Top Speed July 6, 2018
https://www.topspeed.com/cars/alfa-romeo/2022-alfa-romeo-8c-ar181383.html
2022 Alfa Romeo 8C Pictures, Photos, Wallpapers. - image 785933
https://www.topspeed.com/cars/alfa-romeo/2022-alfa-romeo-8c-ar181383/pictures.html#785933
2010年のジュネーブショーで発表されたピニンファリーナデザインのコンセプトカー、
2uettottanta(正確な読み方はわからないのですが、デュエットッタンタでしょうか)の顔つきを
何かの写真に合成して作った2DCGだと思いますが、現行や近年のどのアルファロメオよりも好みです。
作ったCGはこれだけみたいで、同じものを左右反転したり、部分的にクローズアップしたりした
画像しか見当たりませんでした。
ここからはコンセプトカー、2uettottanta です。
顔つきがすごく好みで、アルファロメの特徴的な三角形のグリルをこれだけの大きさで大胆に
レイアウトして破綻なくまとめられていて、これは本当に力のあるデザイナーの仕事だなと
思いました。
非常にシンプルな面構成。コンパクトでありながら優雅ささえ感じられ、見事にピニンファリーナ
らしさが出ています。
上品でバランス良く洗練された美しいプロポーション。やはりピニンファリーナらしい。
オープンカーはあまり好みではない私も、素直にこれはいい、かっこいいなと思いました。
新しさに欠けるとか、むしろやや古いという意見も聞かれましたが、個人的には新しいことよりも
美しいことのほうがよっぽど重要と思っていますので、これで何も問題ありません。
適度にモダンで、ディティールがうるさくないところがとてもいいです。
たとえエンブレムが無くても全体的な雰囲気で、なんかこれピニンファリーナっぽいな、
きっとピニンファリーナデザインなんだろうな…そう感じさせるところがすばらしいです。
ブランドアイデンティティというのはそうありたいです。
グリルの形とか、ライトの形とか、Cピラーの形とか…そういうもので共通イメージを演出する
のはあまりレベルの高いことではない、ちょっと乱暴なやり方…、あらためてそう思わされます。
こんなことを言うと、アルファロメオが重要視する三角形グリルと矛盾するように感じられるかも
しれませんが、このプロジェクトはピニンファリーナがアルファロメオの望みに応えつつ、同社と
してのクォリティを保ったレベルの高い仕事をしてみせた、ということかと思います。
マツダの現行ロードスターがデビューする前、アルファロメオの新型スパイダーと兄弟車になる、
そしてその新型スパイダーのデザインはこの2uettottantaを量産型にしたものになるらしい(!)
といわれ、ものすごく期待していたのですが、その新型スパイダーはアルファブランドではなく
フィアットブランドになり、デザインもああなってしまって…それはもうがっかりしました。
一体何が良くてこんなことに…、イタリアンブランドがスタイリングで日本車に負けててどうする、
そんな気持ちになりました。(お好きな方には大変申し訳ございません…)
ここで取り上げたこの予想CGもまた期待させるだけで終わるんじゃないかとも思いますが、
ほんの少しだけ期待して待ちたいと思います。
ピニンファリーナの冴えたデザインって、やっぱりいいな…。
かわいいレイ [猫、動物、鳥]
妻のブログでお伝えしていますが、2月13日午前11時30分頃、かわいがっていた猫のレイが
息をひきとりました。レイが大好きだった妻の腕の中で、あまり苦しそうにすること無く
静かに旅立てたのはせめてもの救いです。
2017年6月に保護してから今日まであっという間でした。
きれいな顔で、仔猫が普通に寝ているようです。
妻のブログ:う~にゃんっ
レイ君旅立ちました 2020年02月13日
https://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/2b5d6c95b84501a2ba97c95ea4dc9055
レイ君のお別れ会 2020年02月14日
https://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/dc58ce8f32a5ad92b57e9ed483feb6c4
これは保護する直前、妻の職場の敷地内にて撮影。
ひどくおびえた様子だが逃げはせず、妻は容易にキャリーケースに入れることに成功。
レイのために購入したスキップフロアタイプの大き目のケージでしばらく過ごしてもらいました。
少しずつ慣れてもらうため、ごく短時間に限定してリビングを探検。
ソファのまわりなどをこわごわ歩き回るレイ。
あるとき杏がケージに行き、レイを誘うようにして外へ。
この頃はまだミィが1階でみんなと暮らしていたのですが、
新入りのレイ、早速この暴れん坊の洗礼を受けるw
といってもミィの手は空を切るだけで、実害は無い。
それでもその圧に負けて傾くレイww
おとなしい性格でしたのでケンカみたいなことはほとんど無くて、しいて言えばこのミィとの
エアバトルwくらいなのですが、これがまた…、互いに目を瞑って手の届かないくらいの距離で
空気を叩きあうw、だから実際には何もダメージが無いという、平和的でなかなか笑わせてくれる
ものでした。
うちで採れたアケビと。季節としては初秋、この時点で保護して2~3ヶ月経過しています。
ナナとご挨拶。故ナナはいつもやさしかった。
妻のスリッパに頭を突っ込んでグイグイ進むレイw
ストレスからか、体をなめすぎてハゲができるほどになってしまい、故クリオが以前同じことになった
時に買った猫用Tシャツを着せた。わりと似合う。
何だかすごくダメな猫みたいにも見えるがw、かわいくて気に入っている1枚。
最初の頃はうまくなめられなかったちゅ~るも、妻のおかげでちゃんとなめられるように。
でも、とてもゆっくり。他の猫たちの倍以上の時間がかかりました。
おいしそうな顔がいい。
全体的にスローペースなのですが、ごはんを食べるのも遅くて、本当に遅くてもう…、
他の猫においしいのを食べられてしまうなんてことはよくあって、レイだけ別室
(ドアのあるキッチン)でお召し上がりいただくようなこともよくありました。
妻が初めてちゅ~るをあげようとした時も、チューブを顔の前に向けてもどうにもうまく
なめられなくて、でも何だか食べた気になって口のまわりを舌でなめる(猫が食後に良くやる動作)、
それくらいの残念さでしたw
妻が根気良く教えたおかげで上の写真のように少しずつちゅ~るはなめられるようになっていった
のですが、そういったほかの猫ではあまり気にもしないところでいちいち手がかかるところも、
何だかかわいそうで、いとしく思えました。
レイの個性というか特徴のひとつ、前足が折れているような変な角度になる。
妻が保護する前、第一発見者の一人の方が、もしかしてこの猫、足が折れてるかもしれないな…
そう心配したほど。しかし折れているわけではなく、これがレイの普通の状態だった。
だいたい全体的にシャンとしていなくて、いつもなんだかグニャッとしていた。
花とかフルーツは好きでよく匂いをかいでいた。華奢で女の子っぽい見た目なので花が似合う。
案外似合ったのがティアラ、っぽい飾り。レイの色柄と、頭が小さいのと、アイラインを上下きっちり
引いたような目が効いているのかなと思う。
すれ違うと大体バトルが勃発するミィ。これは何だか二人でどつき漫才をしているようでおかしい。
妻のスマホを枕にお昼寝。気持ち良さそう。
これは妻が気に入っていたポーズ。ダンボールの爪とぎになぜかこんなふうに前足だけのせて、
何だか子供が机に向かって勉強でもするかのよう。
スターウォーズのヨーダのような耳。これはまだゆるいほう。
進化版ヨーダ。フォースでも使えそうなくらいの勢いを感じる。
これは妻が写真を撮るのを手伝うために私がレイを抑えているときのものだが、
私に抱えられるのがすごく嫌だったのかこの顔w そんなに嫌がらなくても…。
私のフリースの懐に入れた時もやっぱりこんな顔してて、あんまり居心地良く無さそう。
さみしいオレサマ…。
杏とまるで恋人同士のようにしていることもあった。こうしてこんな写真を何枚も見ると、
杏はクールなように見えて、案外レイのことを気に入っていたのかもしれない。
お正月の松飾の匂いをかごうとして鼻先に松の葉が刺さったのか、何か変なことになっているレイ。
日本そばとか寿司を食べて、わさび効き過ぎ…みたいにも見える。
これがレイのお得意のポーズw おもちゃとかをつかもうとして空を切った手の格好がおかしい。
やっとつかめました! レイなりのドヤ顔w
紐の先に羽や鈴がついたようなおもちゃは他の猫もそうですがレイも好きで良く遊びました。
ただ、レイの場合はその羽や紐をつかめむことが中々できなくて…、それらが目の前を通り過ぎて
一呼吸置いてからおもむろに手を振るという感じでしたので、一生つかめそうになく思えました。
その時の空振りした手の格好がおかしくて、私も妻もそれが大好きでした。レイは、何でだろう?
今つかめたと思ったのに…みたいな困り顔をしていて、その表情もまたかわいくて大好きでした。
紐を噛もうとしているのか、なめようとしているのか、上を向いて舌を出すレイがかわいい。
故ナナが具合悪くなった時、お見舞いするかのようにそばによってきたレイ。
うちに来たばかりの頃ナナによく面倒見てもらっていたのを覚えているかのよう。
お菓子を見る顔、かわいい。
おとなしそうで穏やかな性格といえば聞こえはいいですが、いつも不安そうで、いちいちにぶくてw、
弱々しくて、動作が緩慢で、身体能力低くて、いつも何だかグニャっとしてて、おばかさんでw…、
もう色々残念な猫でしたが、私も妻もこの小柄できれいな柄の猫が大好きでした。
うちに来る前、人間にたたかれたりして恐い思い、痛い思いをしたのか、頭とか背中をなでようとすると
腰が引けて変な格好になってしまい、それは最後までそうだったのですが、それでも毎日面倒をみて
かわいがる妻にはとてもなついてくれて、妻が夕方仕事から帰ってくると必ず玄関に迎えに行くように
なりました。他の先輩猫達がみんな寝ていてもレイだけは必ず迎えに出ていました。
まだ妻が帰る時間ではなく、ただ暗くなってきたので玄関の照明をつけようと私がスイッチをいれると
お母さんですか?お母さん帰ってきましたか?みたいな感じで小走りで来て、妻がいないとわかると
がっかりするという…w、健気なものでした。
妻が帰ってくると嬉しそうについてまわり、妻が家にいる間中そうしていて、足元にまとわりつくので
妻は歩くのが大変なほどでした。
保護して半年、1年くらいたつと少しふっくらしてきて、毛色も少し濃くなって、ちょっと健康そうに、
そしてちょっと普通の猫っぽく見えるようになったような気がしました。
他の猫や人に対して怒ったり威嚇したり、そういうことは一度もありませんでした。おとなしくて弱気で、
引っ込み思案で、他の猫たちがじゃらしやおもちゃで遊んでいても、中々そういうことが出来ません。
反射神経とか運動能力とか色々残念なところのある猫でしたので、他の猫と一緒のペースで遊ぶことは
できませんでした。レイと遊ぶときは全てをゆっくり、スローペースでやらなければいけませんでした。
そんなレイですが、妻がほかの猫をかわいがっていたりすると、その様子を少し離れた所からじーっと
みつめてあからさまに嫉妬の表情を見せるw、そういうところはありましたので、はたで見ていて、
ああ、こういう猫でもそういう気持ちはあるんだ…と妙に感心し、そういうところもまたかわいいと
思いました。
保護して2年半、短くも楽しい、幸せな時間が過ぎていきました。
具合が悪くなってからのレイ。妻になでてもらって安心しているようです。
1月に異変に気がついてすぐに病院で診てもらって、腎不全のステージ2、そして貧血、口内炎、歯周病
などの診断をされましたが、その時はまだ希望を持っていました。腎臓に関する数値は、口内炎や歯周病
から腎臓の負担が大きくなってそういう数値が出てしまうことがあるので、もしかしたら一時的なものの
可能性がある、それらを治せれば数値は回復するかもしれないから、悲観的になり過ぎずに経過をみて
いきましょう、とのことでした。
それが、おそらく他にもいくつかの要因があったのでしょうが、思いのほか悪化するスピードが速く、
点滴や注射、薬など考えられる処置は全て施したのですが、それらの効果はあまり無く、レイはもう
食欲を失い自分で食べることをしなくなってしまいました。
再検査すると腎臓も貧血もその数値は一気に悪化して、いくつもの項目で測定範囲を超えて振り切って
しまうほどになってしまいました。残念ながら末期症状です、獣医はそう言いました。
前回の検査でステージ2とされて、心配したよりはひどくないのかも…、と思えたのもつかの間、実は
ものすごい勢いで悪化している真っ最中の一瞬を切り取ったようなものだったのかもしれません。
獣医が続けて言うには、治療を続けるとしてもこのまま入院して点滴と注射、流動食を強制給餌という
方法しかないのですが…とのことで、そうなると最悪病院で死を迎えるということになりかねず、
妻も私もそれは望まないので、退院、ひきとらせてもらうことにしました。
このことを仕事に行っている妻に、泣かないで読んでください、という書き出しでメールを書くのが
つらかったです。2月12日の午前中のことでした。
すっかり弱って見えるレイを病院からつれて帰るとき、さぁ、おうちに帰ろう。それでレイの好きな
おいしいのいっぱい食べよう…ってわけにはいかないんだな、もう…。そう思うと泣けてきました。
退院してぐったりしているレイ。早く帰ってきてくれた妻が咲き始めた庭の河津桜の花を切ってきて
そばにおいてくれました。
何かきっかけがあって、あるいはもっと頻繁に検査とかしてもらっていて、もっとうんと早く気がつく
ことが出来れば、そして何かしら対処していられたら結果は違ったのかもしれませんが、それはもう
考えてもどうしようもありません。
もう遊んでやることもできない、レイの得意な残念なポーズももう見れないんだな…。
あのちょっと驚いたようなかわいい顔も…。
元気な頃のレイ。
レイは第一印象で見るからに弱そうな子に見え、実際何らかの問題を抱えていたのかもしれませんし、
もしかしたらそういうことが理由で捨てられてしまったのかもしれません。レイが自分でどこかから
逃げ出してきたとは、その性格や運動能力からして考えにくいです。
レイがどういう経緯で野良になっていたのか知る由もありませんし、考えられることは色々ありますが、
うちで保護して健康に良いといわれるごはんを食べさせて、徐々にふっくらして元気に遊ぶようになって
(あくまでレイなりにですが)、ちょっと安心し過ぎていたのかもしれません。
病気にしてしまったこと、そして治してやれなかったこと、その事実は変えられません。ただそのことを
悔やむのみです。
この写真のレイが特に好きでした。きれいな、まるで仔猫のような顔です。
何回か猫を見送って、そのたびに思うことですが、神様なんていないなと…、つくづくそう思います。
もしいたとしても全然能無し、まるっきり役に立たないじゃないか…、そんな風に思ってしまいます。
この小柄な猫がいったい何をしたというんでしょう?何でこんなに早く死ななければいけないんでしょう?
わかるように説明してもらえませんか、生き返らせてくれとまでは言いませんから。
そんなふうにつめ寄りたい気持ちです。神様がいるのなら。
後ろ足だけで立ち上がって何かをねだるこの顔がすごくかわいい。ただただいとしい。
かわいいレイ。どの写真を見てもみんなかわいい。
ほんの短い間だったけど、一緒にいられて楽しかった、毎日楽しかったです。
レイと暮らせて私も妻も本当に幸せでした。
私たちが思っていたよりも、望んでいたよりも全然早く来てしまった最後でしたが、
最後はちゃんと看取らせてくれて、ありがとうというしかありません。レイは孝行でした。
今度はもう少し健康で丈夫な体に生んでもらって、そしてなるべく早くうちを見つけて来てほしい。
たくさんかわいがるから。 またかわいがらせてほしい…。
せめてあと3、4年、もう少し一緒に暮らしたかった…。
SSC Tuatara first production [車、カーデザイン、ミニカー]
以前にもこのブログで取り上げたことのある SSC Tuatara ですが、そのファーストプロダクションが
発表されたということです。
First production SSC Tuatara revealed
https://www.motorauthority.com/news/1126819_first-production-ssc-tuatara-revealed-company-to-build-99-more
以前書いた記事↓
SSC(Shelby Super Cars) Tuatara 2018年8月7日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2018-08-07
社名にシェルビーとつくと、今上映中の映画、フォード対フェラーリでほぼ主役として登場する
キャロル・シェルビー氏の会社、シェルビーアメリカン社のことかと思われるかもしれませんが
Wikipediaによると、
“シェルビー・スーパーカーズ(Shelby Super Cars North America Inc. )はアメリカ合衆国・
ワシントン州に本社を置くスーパーカー製造メーカーである。キャロル・シェルビーが起こした
シェルビーアメリカン社とは無関係であり、混同を避けるために2012年1月からは
"SSC north america"が正式社名になっている。 ”
とのことです。
最初に発表された白いボディのコンセプトモデルがとても印象的だったのですが、今回は黒ベースの
カラーリングとなっています。黒いボディは形がわかりにくく思えて個人的にはあまり好きではない
のですが、この車に関しては悪くない、黒もありだな…と思いました。
白いボディではキャノピー状の黒っぽく見えるキャビンとのコントラストが強く出て、それが印象的で
とても良かったのですが、今回の発表の前に公開された開発中のプロダクションモデルと思しき車両が
ライトグレーっぽい色(塗装前のサフェーサーのような色)で、全体的に白よりずっと地味でしたし、
造形としてやや気になる部分が目立ってしまっていました。白の時よりもキャビンとのコントラストも
弱くなって見えるのも残念な理由だったと思います。
それが今回の黒系ではライトグレーの時に気になったところが目立たなくなって、ほとんど気にならない
レベルに見えていいなと思えました。
カーボンモノコック。
アメリカ車らしいエンジン。6942cc V8 ツインターボ。
この車、最初に発表されたのが2011年。ここまでこぎつけるのに9年の歳月を要したわけです。
随分かかったものだな…とは思いますが、資金難での開発停滞など色々あっても、それらを乗り越えて
ここまで来たのですから純粋に大したものだと思います。顔つきが好みでとても気に入っていたモデル
ですので、この段階まで来たことが嬉しいです。
そして、これと比較するとASPARK OWLのプロトタイプ発表(2017年9月)からプロダクション
モデルの発表(2019年11月)までの期間の短さは驚異的で、アスパーク社の資金力と、市販板の開発を
請け負ったイタリアのMAT(Manifattura Automobili Torino)社の開発スピードの速さは本当に恐るべき
ものだとあらためて思いました。総合的力がよほど高くないとこんなことは出来ないです。
ASPARK OWL 市販バージョン発表 Vlo.1
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2019-11-18
ASPARK OWL 市販バージョン発表 Vol.2
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2019-11-19
どちらも、このままうまくいってほしいプロジェクトです。
どちらのプロジェクトもうまくいきますように…。
LA CLASSE De Cienegaでランチ [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]
先日、妻の冬休みで天気もいいので真鶴半島の付け根付近、湯河原のシェネガにランチに行って
きました。
La Classe de Cienega ラ クラッセ ドゥ シェネガ (旧 LA CIENEGA ラ・シェネガ)
https://www.yugawara-classe.jp/
妻のブログ:う~にゃんっ 2020年02月07日 (←写真は全て妻のブログから拝借しています)
湯河原でランチ LA CLASSE De Cienega
https://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/59af09da6e6ab5e8bb05eda2145d1390
地中海に面した南欧のホテルのようなロケーションと建屋が美しい。
建屋は大き過ぎず小さ過ぎず適度な規模。客室についたバルコニー、1階の窓のオーニング、
そしてこのプール、これらがリゾートホテルらしくていい雰囲気を出している。明るいオフホワイトの
外壁が青空に映える。
もう少しスペースがあったら、このプールサイドに製作した車を置いてプロモーション用の撮影とか
やれたらいいのにな…、そんな風に思えるほど好みの、いい雰囲気です。
円弧状の大きなガラス窓でかこまれたスペースがレストラン。向こうに見えるのは湯河原の街並み。
レストラン内も明るくてきれい。全ての席からホテルとプールと海が見えて、気分が盛り上がる。
この明るいレストランですばらしい眺望を楽しみながらいただく飲み物、料理はどれもおいしい。
ランチには2つのコースがあって、片方はメイン1種類、もう片方はメインが2種類となる。
いただいたのは私も妻もメイン2種類のほう。
飲み物は私がラフランスのジュース、妻はジンジャーエールの辛口。どちらもすばらしくおいしい。
何種類かの魚の前菜とサツマイモのスープ。スープの上にのっているのはコーヒーの泡。
味付けがしっかりしていて好み。サービスもきちんとしていていい。
私はアサリのパスタと魚系のメイン、妻は魚系と肉系のメイン。
水曜日はレディースデイということでデザートは選び放題、食べ放題。作ったパティシエがワゴンで
全種類持ってきてくれて説明してくれます。私のほうのデザートも色々ついてて普通に盛りだくさん。
どちらも満足感高い。
このレストランは料理もデザートも基本的にはフレンチだと思うのですが、パスタとかティラミスとか、
イタリア系のものも十分クォリティが高く、まともなイタリアンレストラン並みかそれ以上で、決して
がっかりするようなことはありません。フレンチ系にしては味付けがしっかり濃い目なのも私好みですし、
メインの肉料理などはほんのり和風な味付けにも感じられて(妻のものを少し分けてもらいました)、
いい意味で意外性もあって楽しめました。
このホテルのことはずっと前から気になっていて、私の中では“あこがれのラ・シェネガ”ということに
なっていました。もう30年近く前、箱根・伊豆方面のガイドブックか何かで初めて見た写真が、まるで
外国のリゾートホテルのように見えて、それがとても印象的で記憶に残りました。その頃は転職で新潟
から横浜に引っ越してきたばかりで、こことはそこそこ距離があったのですが、20年位前に今の大磯町に
住むようになって、真鶴、湯河原、熱海、伊豆方面へよく行くようになりました。その時に通る道路から
見えるこの建屋を眺めるたびに、あぁここがあのラ・シェネガだ、いいなぁ…と毎回思っていました。
うちから遠くはなくなったにもかかわらず、なかなか行く機会には恵まれず、いつか行けるといいなと
思いつつ、何年もたってしまっていました。
それが一昨年頃だったと思うのですが、妻と行ってみようかという話になり、それではとランチの予約を
とろうと電話したところ、“せっかくお電話いただいたのですが、ランチは今休止中でして…、いつ再開
するかも未定でございます。申し訳ございませんが…。”と言われ、がっかりしました。
なんてこった…、もっと早く行っておけば良かった…。
そのときは随分がっかりしたのですが、つい最近偶然ウェブでランチを再開していることを知り、調べて
みると経営者が変わったのかホテル名も変わっていて、ランチは再開されしかも年中無休ということが
わかりました。名前は変わっても Cienega:シェネガ は残しておいてくれて良かったです。
まるっきり変わってしまうと調べる時もちょっと困りますから、そういう理由や、関係者の思い入れとか
他のいくつかの理由もあって残した名前なのでしょうね。
経緯はともかく、このステキなレストランがランチで稼動しないなんて何とももったいなさ過ぎます。
私としては再開してくれたことが単純に嬉しいです。
思い続けながらもタイミングが悪くて中々行けなかったここに今回行ってみて、想像していたとおりの
ステキなところであることがわかってとても嬉しく思いました。また是非行こうと思います。
これからもずっと続きますように。
お気に入りのレストランでのランチ、ずっと続いてくれますように…。
ASPARK OWL prototype インテリア [ASPARK OWL prototype etc]
ウェブサイトのInteriorのページにASPARK OWL prototypeのインテリア画像を追加しました。
http://ash-institute.cats.st/works_car_design_interior.htm
ASPARK OWL prototypeのページ自体にもあるのですが、Interiorのページがちょっとさみしい
状態でもありましたのでこちらでもご覧いただけるようにしました。
最終案のCG:シェーディング状態のスクリーンショット。
この後、現物製作用の3Dデータを作成することになります。
表面の各種仕上げ(レザー、ファブリック、塗装等)に応じてオフセット面を作り、裏側の補強、
取り付け用の細工等考えるのですが、これが結構手間のかかる作業で、この車の場合はそうでも
なかったですが、ものによっては…正直げんなりします。
部位ごとのカラー、材質等を示すマテリアルマップ。レザーは見本のチップを貼っておすすめの
順番などを添えてお客様にご覧いただいて選定していただきます。
インテリアの多くの部位でつかったオフホワイトのレザーですが、これに関して実は色々ありました。
このことはASPARK OWL prototype のページの最下段、
J News Internationalのグラフィックデザイナー/ライター:真栄中美樹さんによるインタビュー記事
の第5回でも触れているのですが、その抜粋をここでも紹介させていただきます。
第五回「ASPARK Owl」カーデザイナー大津秀夫氏 独占インタビュー
---------------------- 以下インタビュー記事より抜粋 ----------------------
それから、インテリアに使ったオフホワイトのレザー(本革)を当初国内メーカーで手配していた
のですが、メーカーと、間に入った業者の両方でトラブルが続き、使えなくなり、(最初に選定して
お客様にも承認してもらったものが、良く見たら量が足りなそうなので別のものにしてくれないかと
言われ、何だそりゃ…と思いながら新たにカタログから選定しなおして、お客様からも何とか承認して
もらったものが届いてみたらサンプルと全然違う色で、お客様に確認するまでも無く使えない。
この発注に要した費用は弊社丸かぶり…。何なん?革関係の業者w)、急遽東京の浅草(昔からレザー
の卸問屋が多い)に直接仕入れる覚悟で現金持参で行ったのですが、残念ながら色と量の両面を同時に
満たす現物は見つからず、ある輸入商社でイタリア製のサンプルの中から望ましいものを見つけて
ダメ元で納期を聞くと十分間に合いそうなことがわかり、急遽それをイタリア本国に発注、
本当に間に合う、という“綱渡り”に成功しました。
当初、納期や何か問題が発生した時の事を考えると、やはり国内メーカーのものが良かろうと思って
そちら方面にあたっていたのですが、国内メーカーの場合、色や風合いに限りが有って選択肢が少ない、
それでも何とか選んで発注すると納期が1~2ヶ月(標準品で在庫があれば別)。それに対してイタリアの
メーカーの場合、色も風合いも国内メーカーの数倍以上の選択肢有り、風合い豊かで質感とても良い、
イタリアからの輸入にもかかわらず納期は最短で1週間強、長くて10日、価格は国内メーカーと同等か
むしろ安い(輸送費を含む、決済はもちろん日本円で国内の銀行口座へ振込みでOK)とはどういう事
なのか? さすがレザーの本場イタリア様、最高じゃないか。
上記のトラブルが無ければ、そして自分で買い付けに行かなければこういう事は知らないままでした。
このレザーの手配問題はある意味軽い修羅場でしたので、その時は本当に大変でどうなることかと思い
ましたが、自分で動いて実際に目で見てお金も使って得た経験は他では得がたいものでした。今度からは
このイタリアメーカーの見てるだけで楽しくなるようなサンプル帳(発注時に実費でいただいてきた)を
見て、豊かな風合いのステキな色のレザーを注文しようと思っています。
---------------------- 以上インタビュー記事より抜粋 ----------------------
自身や身内(と思える範囲)でコントロールできない不測の事態が次々起こるのは、この種の
プロジェクトでは良くあることといえばそれまでなのですが、本当に神経をすり減らします。
それでもまぁ、これまでに経験した自動車メーカー相手のいくつかの修羅場に比べれば、
この程度のことはかわいいものですが…。
ここからはほぼ完成状態を製作スタジオで撮影したもの。
ドアトリムのこの部分は私自身結構気に入っているところ。(グレーのラインは他と同色の
オフホワイトのほうが良かったと思いますが)
メーターグラフィック
センターパネルのモニターのグラフィック
このプロジェクト全体がそうだったのですが…、特にこのインテリアの開発は、ジャズの即興演奏とか、
お笑いの一発芸とか(これはちょっと違うか…)、私としてはそういうものに近い感覚の、とにかく
アドリブでその場ですぐに対応しなければいけない、じっくり考える時間がとれない(従来通りの製法
では間に合わなくなることが目に見えている)、絶対的に時間が無い中での作業の連続でアイディア出し
から、この種の経験の全く無いお客様にわかってもらうためのデータ(シェーディング画像等)作成も
結構骨の折れる作業でした。承認していただいたデータから実際にもの作りのためのデータを作成し、
それをもって外注業者と折衝、納期管理し…と、非常にタイトで厳しい作業が続く、全く気の抜けない
日々でした。
最終的には余裕をもって間に合いましたし、当初予想したものよりも見栄えの良いものに出来たように
思えますので結果オーライでいいのですが、作業中、完成のめどがつくまでは心配のし通しでした。
こうして出来上がったインテリアは、オフホワイトをメインカラーに部分的に黒(とグレー)を配した
上品でモダンなもので十分私好みのものに仕上げることが出来ました。あまり好きではないところ
(シートのデザインとかドアトリムのラインの色とか)もありますが、それでも全体的には結構いい
雰囲気のものになりましたので、非常に厳しい状況の中での作業だったにもかかわらず、こんな仕上り
に出来て、正直ほっとしました。
うまくいって良かった、色々心配だったから…。
Ash014 2019年バージョン 透視画像 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]
ウェブサイトのChassisのページにAsh014 2019年バージョンの透視画像を追加しました。
http://ash-institute.cats.st/works_car_design_chassis.htm#=technical_illust_2019
ひとつ前の記事で取り上げたAsh014 2019年バージョンのシャシー、フレームなどの内部構造まで
表現して透視画像にしたものです。パワーユニットやドライブトレイン系は、縦置きV6エンジンの
FRをベースにした4WDにモーターを加えたハイブリッドEVという想定です。
これらの画像をアップしていて思い出すことがあります。
EVが市場に出回り始めた頃、エンジンがモーターに変われば車を作ることの難易度がぐっと下がる、
それで自動車産業への新規参入が大きな流れとなるだろう…、そんな言われ方がしましたが、実際の
ところ全然そんなことは無いといっていいと思います。エンジンとそれに関連する系統のものが必要
無くなるというのは確かに大きな変化ではありますが、確立されたシステムに取って代わるものを
作り上げることはそれだけでも大抵のことではありませんし、上の画像で表現されているシャシー、
フレーム、ボディパネルなどは構造も製法も従来と大きく変わるところは何も無いわけです。これら
以外にも山ほどある大小さまざまな部品、それら全てを競争力のある価格で作って、更に全体として
十分な信頼性を確保することがどれだけ困難なことか、ちょっと考えれば誰でもわかりそうなものだと
思うのですが…。
弊社のようなところにさえも、ベンチャー系の企業や自動車部品メーカー、そして日本を代表する
超一流電機メーカーなどから、これまでいくつもの甘い見込みのお話が持ち込まれては…途中で消えて
いきました。数少ない例外を除いて。
あの時、あんなに精力的に動いているように見えた方々、今どうしているのか…。
孝行息子のAsh014、更にモディファイを加えつつ、新作の構想も…。
Ash014 2019年バージョン [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]
ウェブサイトのExteriorのページにAsh014 2019年バージョンの画像を4点追加しました。
http://ash-institute.cats.st/works_car_design_exterior.htm#ash014_modify_2019
この車を作ったのはもう結構前(2011年)になるのですが、おかげさまで色々なクライアントの皆様に
気に入っていただけて、ご要望に沿ってバージョン違いを作ることによって各社様の広告用ビジュアル
としてお役に立ててきました。
オーソドックスできれいなプロポーション、成立するのならばシンプルに…、そう思って作った形です。
そういうものならばきっと需要もあって長生きしてくれるだろうという目論見があったのですが、
十分に結果を出してくれたといえるかもしれません。
クライアントと関係者の皆様にただただ感謝です。
これを作ってもう10年近くになるのか、Ash014…。