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20年前のバルセロナ出張の話 No.1 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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2001年2月のことです。製作に携わった日産のコンセプトカーのカタログとプロモーションムービー
の撮影、そしてその後のお披露目:ジュネーブショー出展、のためについていきました。
のちに市販車となるものですが市販前のコンセプトカーであり、車名も市販車とは別のものでした。
私はデザインには関わっていません。デザインはニッサンのデザイナーさんが手がけたもので、
当時私が在籍していた会社が製作を請け負い、私は主にボディ設計と製作全般の取りまとめをしました。
下の写真は、そのバルセロナで撮影したプレス向けの写真です。(20年前のことですし、後の市販車も
とっくにモデルチェンジしていますので、もういいかな…とは思うのですが、念のためモザイク処理を
しました)

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この種のコンセプトカーは、タイヤとかエンジンとかの流用部品を除いて、形もメカもオリジナルの
部分が極めて多い(目に見えるところは全部)ので、その扱いは、いちいち気を使う厄介なもので、
実に壊れやすいんです。実際良く壊れる、というか撮影や移動の時に壊されます。キズもつきやすく、
その扱いは、まるで腫れ物に触るようです。だから、その車のことを一番良くわかってる、作った人が
行かないと、アクシデントなんかがあった時に、誰も対処できずに困った事になるわけです。

アムステルダム経由(オランダ航空:エコノミーでも席がオランダサイズで、ちょっと大き目で良かった
です)で行ったバルセロナは、歴史のある美しい街並の港町でした。

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建築家アントニオ・ガウディの作品群でも有名ですね。
下の写真はガウディ設計の有名なサグラダ・ファミリアとアパートメント(だったかな?)、Casa Batllo。

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私、正直、行くまでは興味ありませんでした。バルセロナ。
バルセロナといえば、バルセロナ・オリンピックの開会式の聖火台への点火は、
“聖火台への点火”史上、最も感動しました。あの弓矢でシュパーッて、あれです。
点火台のはるか遠くで火のついた弓矢を構えた時は、え?! まさか、ここからあれを狙うの?
マジ?? っていうくらい驚きました。で、その驚いてる最中にサクっと打ってしまうし、それが成功
した時は…本当に驚き感動しました。 これくらいだったんです、私の中のそれまでのバルセロナって。

で、現地で私たちを待っていたのは、各国から撮影のためにここを訪れる人たちのために全ての
ことをコーディネートする会社と、イギリスから来ている撮影隊の人たちでした。
“知ってる? バルセロナってシューティング・シティって呼ばれてるんだよ。(^ー^)”
イギリス生まれの、コーディネート会社の社長が流暢な英語で話してくれました。
“シューティングって言っても、動物撃ったりするほうじゃなくて、撮影のことね。
あ、わかってるよね。あったりまえだよね、あっはっは。(^ー^)”
てな感じで、とーってもフレンドリーで陽気です。
この人は商売柄か、と思ったんですが、他の人もほとんどみんな似たようなもので、
スペインの人は暖かく親切で、素朴な感じもする感じのいい人たちでした。


No.2 に続きます。





色々嫌なことのあったプロジェクトでも、思い出すと懐かしい…。



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