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20年前のバルセロナ出張の話 No.5 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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 さて今回は料理についてです。 スペイン料理、どんなのご存知です?私はさっぱりでした。
パエリアなんかは日本でも知られていますよね。スペイン料理って、イタリア料理とどう違うの?
って訊く人もいます。イタリア料理はその多くににんにくとオリーブオイルを使ってうまみを出して
いますが、スペイン料理は、なんとなく日本のしょうゆっぽいような味付けを感じました。素朴で
飾り気の無い、家庭的な感じで、それはそれでおいしかったです。
フランス、イタリア、スペインの料理を、乱暴というか、 大雑把に比較すると、この順番に素朴に
なっていくような感じがします。好き嫌いはおいといて。 個人的にはイタリアが一番好きですけど、
スペインは親しみやすく、フランスは洋食の典型というような、それぞれ良さがありますね。

 バルセロナで、地元の人にもツーリストにも人気というレストランに行ったのですが、そこの人気
メニューは、 何種類かある魚のスープのパエリアでした。日本的に表現すると、魚介類の雑炊、
という感じです。味付けはやっぱり、なんとなく、しょうゆとか、味噌っぽいような感じで、日本人の
味覚に合います。いや、むしろ懐かしい感じさえします。ほんとにあるかどうかわかりませんが、
日本のどこか田舎の猟師町で雑炊食べさせてもらったらこんな感じかな…というような料理でした。

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 いろんな皿ものと一緒にパンも食べますが、 ヨーロッパらしく(?)硬いです。 フランスパンって
かたいですよね。ああいう感じで、 あれらより小ぶりのものです。味はいいし、好きな人には何て
こと無いんでしょうけど、これで、サンドイッチとかだと、中身がこぼれてしょうがないです。
口の中が痛くなるし、私はかたいパンは苦手です。
かつて、フランスのル・マンという(世界一有名な)24時間レースに出場してた、(当時私が在籍
してた会社の)社長が よく言っていたことを思い出します。
「最初は嬉しがってみんなフランスパン食べるんだけど、そのうち口の中を怪我して、フランス
パン攻撃はもう勘弁して下さいって…、それでみんな日本食が食いたいって言うんだよな…。」

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私はカタルーニャ・ブレッド(バルセロナはスペインのカタルーニャ地方にあり、この地の特産
というか典型的なパンがこう呼ばれます)を食べながら、同じことを思っていました。
許してください。あぁ、日本食が食べたい…。

 で、ガイドブック見たり、コーディネーターに聞いたりして、 日本食レストランにも行きましたが、
まぁ、よくある外国の日本食レストランの例に漏れず、値段は高いんですが、 へんてこな内容で、
たいしておいしくなかったです。こんな感じのモダンな内装のジャパニーズレストランです。

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それでも、日本人は懐かしく日本を思い、スペイン人のトニーも、イギリス人のアンディも、
箸で食べる日本食を楽しんでいました。みんなの共通言語である英語圏の住民、アンディが
気をつかって、ゆっくり目に、しかも単語ぶつ切りで昼間の出来事などをジョーク混じりに
話します。話自体も面白くておかしいし、その心遣いも嬉しく、楽しいバルセロナの夜でした。


No.6 に続きます。






昼間は針のむしろでも、クルーやコーディネーター達と一緒に夕飯食べるひと時は楽しかったな…。



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