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某親日国からの相談 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

某親日国から途方もない規模の相談が来てて、正直困惑中。
まったく、オレサマあたりにどうしろと…。
今のつてを総動員しても、ある程度形になってからのごく一部くらいしか賄えない。

それでも、可能な限りのサポートはしていくつもり。
彼らの期待に出来る限りこたえたい。
早急に考えられる限りの有効なつながりを増やしていかなければならないが、
連携していただける方々に迷惑はかけないようにしないといけない。
ただ、何としてでも、日本を好きでいてくれる彼らの、日本に対する信頼にこたえてあげたい。



実は同じような話が以前にもあって、その時は中央アジアの地下資源豊富な国土の大きな国からの
お話だったのですが、リーマンショックで政権幹部の首が一気にすげ変わってきれいに白紙に。

妻に、
「あのプロジェクトが生きてたらオレサマ、カ〇フス△ンに行ってたかもしれないんだけど、
もしそうだったらどう?」
と聞くと
「そんなのいや…、絶対いやどす。」(妻の出身は静岡だが)
ということなので、彼女にとってはリーマンショックは悪いばかりではなかったのかもしれない。


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こういうの2度目、まだ3度目の正直にはなってないんだよな…。




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声が高い [日々の出来事、雑感、新年の挨拶、他]

私は声が高いとよく言われる。
時々かかってくる営業の電話(家の外壁の光触媒塗装とかシロアリ駆除とか、そういうの)でも、
オレサマ「はい、大津です。」
営業氏「あ、大津様でいらっしゃいますか?」
オレサマ「はい。(そう言ってんじゃん)」
営業氏「あ、奥様でいらっしゃいますか?」
オレサマ「いいえ。」
営業氏「失礼しました、お嬢様でいらっしゃいますか?」
オレサマ「いいえ。(バカヤロー!)」
営業氏「え、えーっと…」
なんてことも1回や2回ではない。

かつて初めてお会いした取引先の女性に、
取引先女性「声高いですね!」
オレサマ「あ、すいません、よく言われます。」
取引先女性「高過ぎますよねw」
オレサマ「え…、それは、どうすればいいんでしょう…。(;´ω`)」
なんてこともあって、こういう場合どうすればいいんでしょう?実際問題。

私のまわりで私の声を高いと思わない唯一の人が妻で、なぜそうなのかというと、
妻の声はまた一段と高いから。自分よりは低いから私の声に違和感は無いと。
妻の声は高くてある種のアニメの声優みたいなかわいい声で、勤務先でも、パーテション越しに
声を聞いてた人が「小学生がいるのかと思ったらMちゃん(妻の名前の頭文字)だった。」とか、
お客様から「あぁ、大津さんの声、癒されていいわぁ。」みたいに言ってもらえて好評らしいw

そんなものだから、冒頭の時々家にかかってくる営業の電話でも、妻が出ると、
妻「ハイ、大津です。」
営業氏「あ…、お父さんかお母さんいますか?(ちっ、子供が出やがった)」
妻「今いません。(ウソ)」
営業氏「あぁ…、それではまたかけ直します。」
という感じで簡単に処理できていいです。妻も慣れたものですw


何でこんなことを書いたかというと、今日、Linkedinでつながっていただいている株式会社識学の
白石 萌さんとZoomでお話して、白石さんにも「想像してたより声が高いと思いました。」と
言われたのでw

白石さんはLinkedinプロフィールの写真で見るよりもずっとチャーミングでおきれいな方でした。
下の緒方 きえさん(やはりLinkedinでつながっていただいている漫画家、イラストレーター)が
描かれた白石萌さんの絵のままです。(緒方 きえさん、勝手に白石萌さんのイラスト使わせて
いただきました。事後報告ですみません。)

緒方 きえさんが描いた白石萌さん.jpg

白石さんは知的でお話上手、説明上手なのは想像通りで、とても楽しいひと時を過ごせました。
私は大体人と会うのが苦手で、Linkedinでつながりを持った方とZoomでお話しするのも
白石さんが初めてで、かなり緊張してしまいました。
それでもとても楽しくて、最後のほうでリクエストしたら「口笛吹きながら声を出す」も実演して
もらえてそれも嬉しかったし、ほんの少しだけではありますが識学について知ることが出来て、
とても有意義な時間でした。ただ、白石さんにとって無為な時間となっていなければいいのですが、
それだけが心配です。

で、私の「声が高い問題」ですが、私はこれから低い声になるよう努力してみようと思います。
目標、竹野内豊ですw でも憧れの声はナレーターの窪田等さんの声です。




竹野内豊さんも窪田等さんも、どっちもハードル高いって…。




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排他律という言葉をよく考える [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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排他律という言葉、ご存じだと思いますが、私はこの言葉が仕事中時々頭に浮かびます。
専門的には量子力学の法則のひとつで、今はパウリの排他原理というほうが一般的らしいです。
ですが、私あたりが仕事中に量子力学の事を考えるわけではありませんw

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形を考えていて(これは機構でも、カラーリングでも、その他色々あてはまります)、
いくつか案が浮かんで、2つ以上の案が魅力的に思えた場合、この言葉が浮かんできます。
どちらかを採用すれば、どちらかは日の目を見なくなる。量子力学とかの専門的な話ではなく、
単純に、同じ場所、同じ時間に、2つ以上のものは存在できない、そういうことです。

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例えば、ドアの開け方をガルウイングタイプにするか、インセクトタイプにするか、そんなことです。
インセクトタイプというのは、昆虫の羽のようなイメージということでこの名前がついているらしい
のですが(他にも言い方があるらしいですが、ここではこう呼ばせていただきます)、大きく分ければ
ガルウイングの一種ともいえるもので、ガルウイングが垂直方向に動くのに対して、斜め前方上方に
開くものです。近年はオーソドックスなガルウイングはあまり採用例が無くなったように思います。
メルセデスのSLSくらいかな…?それももう最近ではないですけど。

1枚目と2枚目の画像はIkeya Formula IF-02RDS prototype の実際に採用された案の線図で、
3枚目と4枚目はガルウイングタイプを検討していた時のスクリーンショット画像です。

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これらのドアの開閉方法はボディ形状によってメリット/デメリットを様々な面で比較検討して
決定されます。多くの場合、ガルウイングタイプはヒンジの設計が比較的単純でやりやすく、
私としてはどちらもいいかなと思うのですが、IF-02RDSでは池谷さんの強いご希望でインセクト
タイプで行くことになりました。


5枚目以降はASPARK OWL prototype のインセクトタイプドアの開閉状況をクライアントに
見ていただくために作った画像です。

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アスパーク社の吉田代表もインセクトタイプがお好みだったようで、こちらは最初からこの方法で
いくことを前提として検討を進めました。

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途中、「ドアの開く角度をあまり大きくしないでほしいとか、ヒンジが大きすぎるような気がする…」
とか、ちょっとこちらとしてはピンとこないようなことを色々と心配されたようで…、私としては
どうしたものかと思ったのですが、「多分大丈夫ですからあまり心配せずお待ちください。」
というようなことを言ったと思います。

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で、出来上がったもの(最後の写真)は…、とてもご満足していただけたようでホッとしました。

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フランクフルトショーにはアスパーク社の吉田代表と同社の社員2名、計3名だけが乗り込み、
私をはじめ製作にかかわった人は誰も来てくれという要請もされなかったので、日本にいて、
ただ、大丈夫かなと心配していたのですが…、案の定会場からヘルプ要請が来ました。
「ドアを開けるのをアシストするガススプリングの反力が足りない(開いてはいるがやや心もとない)、
何とかならないか?」ということです。やっぱり来たかと思いながらw そんなこともあろうかと
リンクにマウント位置をいくつか選べるようにたくさんの穴をあけておいた(その位置によって
作用点での反力が変わる)ので、その位置を変えて様子を見てください…と伝えたのですが、
イケヤフォーミュラさん曰く「素人のアスパーク社の人達にそれを説明してもきっとダメだと思うので…」
ということで、ものすごく原始的で工具もいらない(!)、でも有効な方法を先方に直接指示して
いただき、事無きを得ました。どんな方法かはここでは書きませんが、さすがイケヤフォーミュラさん、
機転が利くなと感心した一件でした。







排他率、わざわざそんな言い方しなくても当たり前のことですよね…。




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詐欺サイトに騙された話 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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詐欺サイト、今いろんなのがありますが私はかつて一度騙されたことがあります。
2017年の春から初夏にかけての頃、ASPARK OWL prototype を作っていた時のことです。

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この車はインテリアパーツの大部分を3Dプリンタで作ったのですが、その中のひとつ、ステアリング
ホイールを作るため、形状は3Dプリンタ製の樹脂で作り、中の芯材には市販品のものを使って信頼性を
確保しようと考えました。そして形状と寸法が合うものを選定しました。それが写真でお分かりのように
ステアリングのアフターパーツとしては世界的にメジャーなブランド、イタリアのMOMOのものでした。

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それで、これを注文しようとしたのですが、かなり小径なこのステアリングは通常あまり売れないのか、
国内に在庫がほとんど無くて、どこの取扱店も納期1ヶ月程度ということになっていました。
ASPARK OWLの開発は極端に時間の無い中で行われていましたので、あんまり納期がかかっては困る
わけです。それでも、その納期で本当に来るのならギリギリ間に合いそうではあります。ですので、
一番信頼できそうなMOMOの代理店に1個注文しました。

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そして、もうひとつ保険(?)というか、うまくいったら作業工程がすこし楽になる可能性がある
ということで、いかにも胡散臭そうなところではありましたが、在庫有りと表示されていたところにも
1個注文しました。在庫有りもそうですが、価格も他より30%程度は安くて、もうますます疑わしいの
ですがw もしかしたら買えるかもしれないので注文しました。まぁ確率としては1%も無いと思います。
万が一両方から届いて余ってしまったら、1個はそのままヤフオクとかで売ればいいやという考えです。

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胡散臭いほうへの支払いはクレジットカードは嫌なので銀行振り込みにしました。振り込み後、
メールが来て、「お支払いを確認いたしました。商品は間違いなく発送いたしますのでご安心ください。」
みたいなことが書かれていました。あんまり聞かない言い回しですw で、メールはその1回だけ、
品物は案の定来ないわけです。納期はたしか3営業日以内と書かれていましたが、いつまでたっても
来ませんでした。やっぱりそうかと思い、これ以上待たせるなら出るとこ出るぞ(意訳)とメールを
送ったら、サイトごとなくなりましたw
金額はたしか2~3万円くらいだったと思います。勉強代を払ってしまいました。

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まともな代理店からは約束の納期よりも早く、2週間程度でちゃんとMOMOのステアリングが届き、
私はそれをばらして芯材の形状を確認して採寸、3Dプリンタで作ったものとの結合方法を再確認し、
その芯材を製作現場に渡して、仕上げたのが写真のステアリングホイールです。
製作現場にはこれが届くまでの間、沢山ある他の作業をしていてもらい、工期の遅延はトータルでは
無しで済みました。全体的には非常に厳しいスケジュールだったのですが、アッセンブル、仕上げ等の
製作作業をお願いした方のスキルが圧倒的に優れていてハイクォリティかつ超高速で、ものすごく
助けていただきました。

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この種の詐欺サイトの特徴として、今回のように他では在庫が無いものが有る、価格が割安ということ
がありますが、決定的なのは所在地がいいかげんで、番地などが書かれていなかったりして、書かれて
いるところまでの住所で検索しても特定できないということがあげられます。なんならその住所とネット
ショッピング等のキーワードで検索すると、別のカテゴリーのよく似た構成の詐欺サイトがヒットしたり
しますw 同じひな形で複数の商機を狙っているわけです。中々やりますw 皆さんお気を付け下さい。

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勉強代は払ってしまいましたが、とにかくこの車が納期通りに作れて良かったです。
関係者のみなさんに心より感謝いたします。





詐欺サイトとか、本当に世の中のダニのようなやつらだと思う…。




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予算を聞くのは外注に迷惑をかけないため [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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オリジナルデザインの車を作りたいんですけど、という相談をしばしば受けます。
大体は実現しないし、多くの場合お話だけで終わってしまいます。データ作成にさえ至らないわけです。

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それは残念ではあるのですが、早い段階でダメならダメとわかったほうがいいです。
途中まで進んで、私が外注業者まで使うようになってからだと、その外注業者さんに迷惑をかけてしまう
ことになりますので、それが一番まずいです。

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私がアイディアスケッチ描いたり、パッケージレイアウトを考えてラフレイアウトをして、3Dデータを
作って、機構部の設計して、何度も何度も修正して、レンダリングして...なんてやってるうちだったら、
途中でやめなければならなくなったとしても、それで私が作業費をもらいっぱぐれることになったとしても、
それで済めばまだましです。
外注業者さんに作業してもらってから、「すみませんがこういうことになってしまったんで代金は払えなく
なってしまいました…」なんていうわけにはいきませんので、うちからは外注業者さんに支払うのですが、
その分丸々いただけないなんて言うことも過去にはありました。色々な意味でつらかったです。

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初期の打ち合わせで予算をお聞きするのは足元見てるように思われそうで、少々気が引けるのですが、
そうしないといけないのはこういう理由ですので、そこはわかっていただきたく思います。






速いほうがダメージ少ないのでまだマシ…。




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ギリシャ、サントリーニ島の景色、家並み [ドライブ、カフェ、レストラン、風景、花、植物]

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白い壁と青い屋根でほぼ統一された、エーゲ海を見下ろす崖の斜面に作られた街。
一度は行ってみたい、もうずっとそう思っているところです。
いたるところにブーゲンビリアが咲いているその景色に憧れ、
私は自宅の庭にブーゲンビリアを植えているくらいです。

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でも、あの印象的な家並みが1970年代から始まった復興(1950年代の震災でその後20年くらい
廃墟のようになっていたそうです)、今でいう町おこしのための政策であのようなカラーリングが
なされていたということを知った時は少々ショックでした。もっとずっと前からの伝統的なもの
だと思っていて、さすがギリシャ、歴史のある国のステキな伝統…と勝手に思っていたわけです。
それが、わずか40数年前からのものだったとは…、そう思ってしまいました。

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それでも、その建物のカラーリングをコントロールするというシンプルなコンセプトは実に見事な
ものだったわけで、今や世界的な観光地として大成功をおさめているという事実は、むしろその
アイディアに感嘆せざるを得ない、そう思えて以前とはまた違った魅力を感じるようになりました。

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デザインを生業とする身から見て、このサントリーニの街のデザインは、なぜこんなにもうまく
いって、こんなにも魅力的に見えるのか、それをこの目で実際に見てみたいと強く思います。

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あこがれの地、いつか行ってみたいな…。




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日の目を見なかった、ある別バージョン [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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ある軽合金材料メーカーさん向けに顔つき(主にヘッドライトまわり)を変えたある車の別バージョン。
ある車というのはASPARK OWLであることはお分かりになる方にはすぐにお分かりいただけると
思います。

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ASPARK OWLはご存じのように電気自動車、EV(最近はハイブリッドEVと区別するためにBEVと
表記することも多いです)なわけですが、よりEV風の見た目にするためにヘッドライトまわりを
このようにして、超々高輝度LEDやレーザータイプなどを想定したものに見えるようにしています。

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ボディもCFRP(ドライカーボン+ハニカムコア)ではなくて、あえて軽合金製に見えるように
レンダリングの質感設定を変えています。でも、これをごく短時間で作ったのと、私が質感設定を
あんまり得意ではないもので、今ひとつそのよう(軽合金製)には見えないところが残念なところですw
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このままのデザインではさすがに広告用として使うのははばかられるので、社内プレゼンとか社内広報
とか、そういう用途に限定してお使いください、としてレンダリング画像を何枚かおさめました。

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なぜこれを作ることになったのかというと…、2017年のフランクフルトショーを取材されていた
クライアントが現地会場でこの車を何の事前情報も無く偶然見つけて、このデザインをとても気に入って
くれ、デザインを担当したのはどこの会社なんだろう?と独自に調査をされ、それが弊社だということを
突き止められて連絡をいただき、それから独自に車両を開発したいという旨のお話をされ、是非協力して
いただきたいとのことで、それはやや雲をつかむような話ではありましたが、せっかくこのデザインを
気に入ってくれたのだから…と協力をすることにして、この「別バージョン」を含めて少しだけ仕事を
させていただいたということです。

本当はここから発展させてもっと違うデザインにまでもって行くなり、まったく別のカテゴリーの
ものを新規に製作するなりして、ASPARK OWL同様に実車化まで行きたかったのですが…、
事情があってここまでになってしまいました。






たくさんある「日の目を見なかった」もののうちのひとつ…。




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朝一から全速で仕事に取り掛かれる方法 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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朝デスクに向かってさぁ仕事するか、と思っても最初から全開で作業に取り掛かるって
なかなか出来ないと思うんですが、それに近いことが出来るようになる方法について書きます。

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前の日に、ここまでやれば区切りがいいな、と思う一歩手前でやめておくということです。
何だそれ?と感じられると思うのですが、その日が納期とかでなければ案外有効です。
前の日にある意味途中でやめているので、翌日は朝一からそれをやらないと落ち着かない、
つまりやるべきことが非常に明確になっている、そういう状況を意図して自分で作っている
ということです。うまくやればこうすることで総合的な作業時間を短縮できる可能性大です。

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とはいえ、私の性格では、思いついたアイディアがあると形にして(3Dデータにしてみて)
確認できないと気が済まないので、どうしてもそこまでやってしまうことがしばしばですw
話が違うじゃん、と思われてもしょうがないのですが、個人的な性格のことはさておき、
スケジュール管理がうまくいっているのなら、朝一の作業ペースを一気に上げられるかも
しれませんので試してみてほしいです。大きな流れの中で最終到達点がまだまだ先にある、
そんな場合特に良いように思います。

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一歩手前でやめておく、機会があったらお試しください。



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NEC エレクトロニクス バージョン [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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かつてNECエレクトロニクスという会社があって(今は他と統合してルネサスエレクトロニクス)、
そこの自動車向けソリューションの広告用に作成したものです。2004年の秋に発売されている
日経Automotive Technologyという雑誌に広告が掲載されているので、私が独立して1年くらい
の頃です。

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この時も代理店からの要求は、なるべくコストをかけずに、ちょっとだけ未来っぽくて、できるだけ
カッコ良く、というありがちなややわがままなものでした。それで、手持ちのオリジナルデザインの
データにフロントまわりだけ修正を加えてNECバージョンとして作りました。仕上げた直後の感想と
してはちょっと中途半端かな…という気がしたのですが、クライアントの評価は思った以上にとても
良く、冒頭の日経Automotive Technologyはじめ、それ以外にも色々なところで使っていただけました。

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そしてそれがひと段落した頃、また代理店から連絡があり、クライアントさんがものすごく気に入った
ので実車化したいと言い出している。どれくらいかかるものか教えてほしい?とのことでした。
それはとても喜ばしい…のですが、よくあることで実車化にどれだけかかるのか、その費用の見込みが
全然甘くて、概算で数千万円、どう考えても1000万円以下では出来ないですよとお伝えしたら、
見事に立ち消えになりました。

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多分当時の大手広告代理店(この時は電通テックさんだったかな)経由だと、うちが出した見積りの
倍くらいかそれ以上は平気でつけてしまうので、概算見積りで億近いことを言ったのではないかと
思います。まぁ実際にコンセプトカーなどはそういう金額で製作されるのですが、私としてはいわゆる
ランニングプロトではなく、本物のように見えるスタンディングモデル、いわゆるモックアップを想定
していて、もしも本当にやるのならいろいろ工夫して安く作らねば…と思ったのですが、残念ながら
そうはなりませんでした。バブルの頃ならやってたのかもな…、などと思ったものです。

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このデータ自体はいくつかのバージョン違いで数社に使っていただき、なかなか製作者孝行のデータでした。





気に入っていただくのは嬉しいんだけど、見積りで絶句されることしばしば…。




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大変だったけど楽しかったな…というのが一番 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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大変だったけど楽しかったな…というのが一番いいと思う。
色々やって来て結論として思うことです。
らくちんで稼げたらそっちがいいじゃない、と思わないでもないですが…、それで達成感が得られる
のなら、それはそれでいいと思います。みんな幸せです。でもそんなことってまず無いんですよね。
少なくとも私にはそういう経験はありません。

実際にモノ作りの真っ最中は色々なことがありますので決して楽しいことばかりではなく、むしろ苦しい
ことのほうが多いような気がしますが、終わった時に、あぁいいのが出来た。そう思えたら十分です。
それまでの苦労も何もそこで得られる達成感や充実感からすれば何でもありません。

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写真は2013年の東京モーターショーで発表された Ikeya Formula IF-02RDS prototype のシャシー
(イケヤフォーミュラ製)とFRP製のボディ。FRP製のボディはクレイモデルに引き続きNY Connevt の
内藤さんに依頼して作ってもらいました。レイアウトマシン(3次元測定器)を使って位置出しをして
両者を設計通りの位置関係にして仮固定し、ボディの内側とブラケット類を強力な接着剤を使って接着、
そしてフレームとボルトアップで機械結合していきます。
その状態でドアや前後のカウル類の建付け、調整を行い、その後表面の平滑化、いわゆる “面出し” に
取り掛かります。そして、もうずっとそうですが、ここでもNY Connevt 内藤さんの腕が光ります。

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以下の写真は面出しが済んでサフェーサーを吹いた状態。この後、塗装工程に入ります。
塗装前にフロントスクリーンの取付がきちんとできるように該当部分をきれいに仕上げておきます。
この Prototype ならではのレーシングカーそのままのフロントスクリーン。
タイトで極めて強い曲率を持っていて、形状としては非常に魅力的です。出来るものならこれで車検を
取りたいのですが…、さすがにこれでは保安基準の二重像の問題がクリアできませんし、普通のワイパー
では多分まともに拭ききれません。

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この車の製作は今から考えれば考えられないような少ない予算で、良くあれで作れたもんだなと自分
でも思うくらいなのですがw 外注費はどうしても削ることはできませんので、それをまかなうため
私自身の作業費を切り詰められるだけ切り詰め、何としてでもこれを実車化する、ただそのためだけに
一生懸命取り組みました。




大変だったけど楽しかったな…、あと何回そんなことを思えるだろう…。




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