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20年前のバルセロナ出張の話 No.2 [Web、CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事]

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 バルセロナがシューティング・シティと呼ばれる理由は、まず風景がすばらしいこと、自然の景観と、
古い街並み、更に、そこここにあるモダンな建築など、好条件が揃うのですが、何より驚いたのは、
バルセロナが市を上げてこの種の撮影をサポートしているということ。

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 例えば、私たちが作ったコンセプトカー(いつ壊れるかわからない、安全性など何も保証されて
いない)で、街の中を、普通の車と一緒に走って、それを撮影していいんです!
ライセンスプレート?いらないんです、そんなケチなもの。
ちゃんと申請さえすれば、ほとんど何も規制が無い。
日本では考えられません。すばらしいです。(ほんとにいいのか?それで)
こんな条件なら、ディレクターもイメージを実現しやすいですよね、きっと。
で、“ショーカー撮影するならバルセロナ”っていうことになるんでしょうね。
(※20年前のことですから、今も同じかどうかはわかりません) 

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街の人たちもみんな協力的なんです。
 “どこから来たの?日本?そう、遠いところから来たね。バルセロナいいだろう?
おれらの街、きれいにかっこ良く撮っていってよね。それから、うんと楽しんでいってねー♪”
なんて感じです。市民の多くが自分の街を愛してるんですね。いいですよね、そういうのって。

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こんな感じの、港のそばの公園みたいなところで撮影が行われました。オベリスクのような大きなオブジェ
みたいなものがいくつも並んでいて、ある種の野外モダンアートミュージアムのような感じでした。

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むこうから走ってくるのはオランダ人モデルの女の子2人と男の子1人。


 公園とかで撮影してても、日本での撮影やテレビ中継みたいに、バカみたいに野次馬がワラワラ
集まることも無く、あるといえば、通りかかる散歩中の老夫婦が、
“お、いいね、ニッサンかぁ? どう、おまえは?”
“いいわねぇ、モダンでステキだわ。出たら買いましょうよ。ねぇ、いつ発売?” 
なんて会話してるんです。
(スペイン語訳=トニー : 私達の生活面の面倒見てくれたスペイン人ナイスガイ)

 欧米では、こういった老夫婦が、仲良さそうに手を組んで街を歩いていたりしますよね。
スペインはシエスタ(昼寝)の習慣があるので、その当時でも昼休みはうんと長くて、レストランも、
ディナータイムは、7時、8時にようやくオープン、なんていう遅さです。その分、毎日深夜12時頃
までは街が普通に賑わっていて、毎日お祭りの夜店を歩いているようで楽しかったです。
そしてそういう遅い時間に、喫茶店みたいなところで、老夫婦が楽しそうに話したり、歌を歌ったり
しているんです。うらやましく思える光景でした。

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No.3 に続きます。







この公園でエンジンがかからなくなって…何とか直せたけど、辛かった…。



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