成形型脱型(2016年8月末~9月上旬)IF-02RDS ロードバージョン開発経過 [Ikeya Formula IF-02RDS]
無事、脱型が済み、役目を終えたクレイモデル。
一般面はそうでもないが、外側のエッジ部分の損傷が多い。
今回はたまたまフロントウインドーに本物を仕込んだまま型取りを行ったが、普通はこの種の段落ちの
造作にはシートワックスなどを使う。
と、書いておきながらだが…、サイドウインドー用の段落ちの造作に今回使ったのはコルク(?)製の薄板。
均一な段落ちが出来て、ある程度の柔らかさ、弾力性があって、樹脂への耐性があればいいわけだ。
ドア周りのマスキングをして、ドアパネルの貼りこみ準備。
このあたりの工法は1号車とそれ程変わらず、個人的にはもう少し量産体性に近づけたいと思っていたところ
ではある。1号車同様に開発費を抑えるためにこういった工法にしたわけだが、クレイモデルをマスターモデル
代わりとする限り、成形型に加える造作はどうしても減らせない。それどころか、ごく少量とはいえ複数台を
作ろうとすると、この段階でやっておかなければいけない、やっておいたほうがいいと思われることが増え、
しかもその作業はモデラーのスキルに頼る面が大きくならざるを得ない。これをやらないと、再現性の無い、
ばらつきの大きなものになるし、何台作ろうがその決して良くない効率の作業工数が減らせない。
開発費を抑えれば製品単価は高くならざるを得ない(1個1個を作るための工数が多くかかったままということ)
というあたりまえのことなのだが、理解してもらいにくい面もあって、そこは苦しいところ。
写真は全て、この作業をお願いしている NY Connect の内藤さん撮影。
宝くじとか当てて、こっそり投入したくなる…。遊んで暮らすよりそうしたい…。