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実物見たら写真よりもカッコ良かった [ASPARK OWL prototype etc]

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会社員時代、新車発表会みたいなのに行ってきた後輩が言った言葉。
「写真で見たときはあんまりいいと思わなかったんですけど、実物見たらカッコ良かったですよ。」
私は「そう、気に入ったんだ。気に入ったの見れて良かったね。」というように返したと思います。
こういうのはよくあることだと思います。実物見たら写真よりもカッコ良かった。

でも、本当にかっこいいものは写真でもかっこいいし、実物見たらさらにカッコいいです。

車って現物は結構大きいから、近くで見ると全体のバランスがわかりにくい。
大きさは迫力となって感覚を狂わせる一因ともなります。
全体を見通すには数メートル以上離れて見ないといけないですし、感覚的にはさらに離れて
10メートル以上離れて見たほうがプロポーションがよくわかっていいんじゃないかなと思います。


上の画像はASPARK OWL開発時のCG。CGですから、CAD画面上で常に数メートル離れて見ている
ような状態で確認しながら作りこめます。Purspective viewで時々カメラのレンズ長に相当する
数値を50mm~100mmくらいの範囲で変えて様子を見ます。
そうやって出来上がったボディにテクスチャーマッピングでカーボン柄をあしらったものをイケヤ
フォーミュラの池谷さんに送ったら、「すごくかっこいいですね!」と言ってくださったのですが、
「でも、黒過ぎてよくわからないです…」と言われたので、レンダリング画像の明度やコントラスト
を調整して綾織のカーボン柄がよくわかるようにしたものを再度送ったのを覚えています。
池谷さん、よくわからないけどカッコいいと言ってくれたようですw

下はスタジオでボディパネルやウインドシールドをシャシーに組付けたアッセンブル状態。
横に立っている柱みたいなのと横棒の組み合わさったものは3次元測定器で、下の黒っぽい床に格子状
の切り込みが入ったものは定盤です。これらが無いと寸法通りにきちんと組むのは難しいです。
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発進加速の世界記録を樹立した時の写真。MOTOR TRENDというメディアに掲載されていたものです。
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カーボンボディにシルバーの塗装を施してフランクフルトショーに展示された時の写真。
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上の2枚はCar Design Newsというその筋では有名なサイトに掲載された写真で、この車の特徴である
非常に低い車高とプロポーションがよくわかって、作ったものの意図をくんでくれているようで嬉しく
なります。さすがCar Design Newsという感じです。

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ここで紹介した写真は全てプロトタイプと言われるもので、市販バージョンとは細部が異なります。
個人的には顔つきもお尻まわりもプロトタイプのオリジナルデザインが良かったのにな…と思えて、
市販版はそこがちょっと残念です。


ASPARK OWL prototype
https://ash-institute.cats.st/works_aspark_owl.htm






実物見たらカッコ良かった…って、だいたい普通そうなんです…。



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