Peugeot 9X8 Leman 2023 [車、カーデザイン、ミニカー]
プジョーが発表した今年のルマン24時間レースに参戦する車のスペシャルカラーがきれいで
惹かれました。
“ウイングレス”のプジョー9X8、ル・マン24時間向け特別カラーリングを発表 2023年4月18日
https://www.as-web.jp/sports-car/931168?all
プジョー、ル・マン24時間レース用の9X8特別カラーリングを公開。 2023年4月19日
90年代のプジョー905にインスピレーション受けたデザイン
https://jp.motorsport.com/lemans/news/peugeot-reveals-special-livery-for-le-mans-24-hours/10458123/
プジョー9X8といえば、リヤイングの無い独特なデザインで注目されていますが、個人的には
その形にどれだけのメリット、アドバンテージがあるのか疑問だし、他と違っていることを
優先し過ぎというか、大胆な形であることを良しとし過ぎというか…、スタイリングとして
まとめ切れていない、ちょっとえぐい感じが強くて、正直あまり好みではありませんでした。
でも今回のこのカラーリングはいい意味でプジョーらしい、フランスのメーカーらしいしゃれた
感じがしていいなと思います。ちょっとレーシングカーっぽくないともいえるし、耐久レースを
走るとものすごく汚れてしまうんですけど、それでもこういうのはいいなと思います。
注目したのは上記2つのリンクの2つ目、motorsport.com の記事です。
デザインを行なったのはスペイン人アーティストのJ.Demsky。彼は1990年代初頭に
ル・マンを2度制したプジョー905からインスピレーションを得てデザインを行った(!)
とのこと。
プジョーのデザインディレクター、マティアス・ホッサン氏のコメントは
「プジョー905は90年代のアイコンであり、そのエナジーやクリエイティビティを知らしめ
たかったんだ。J. Demskyはこの情熱とインスピレーションを共有してくれている」
と、ここでも905に言及。
プジョー905といえば、数あるレーシングカーの中で私が最も好きな車の1台であり、
ジャガーXJR14、トヨタTS020などと並んで自分の中でのベスト3です。スタイリングだけで
言えば1番かも…、いや多分1番です。モダンでクリーンでこれだけ別格という感じがします。
カラーリングもカッコ良かった。
今回の9X8のルマン用カラーを見て905との関連は想像しませんでしたが、この色遣いと
モダンなグラフィックはセンスの良さで通ずるものがあるな…と感心しました。
905の最初のバージョン。これが一番好きです。
ジャガーXJR14やメルセデスC291と。
後方にはトヨタなどの各車も。
プジョーは9X8で2022年シーズン中盤からハイパーカークラスに参戦を開始。2023年は
フル参戦となっていて、開幕戦では苦戦しましたが第2戦では5位と7位にはいっています。
まだ往年の905のような強さは見せていませんが、これがルマンを走るところを見たいですし
応援したくなります。
とはいっても、やっぱり日本人としてはトヨタに勝ってほしいですけど…。
今年2023年のル・マン24時間レースは、例年通り(通称)サルト・サーキットで、
6月10〜11日にかけて行われる予定です。
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。
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トヨタ応援してるけど、スタイリングもカラーリングも今ひとつで…。
Porsche 963 ルマン用カラー [車、カーデザイン、ミニカー]
ポルシェの耐久レーサー、Porsche 963 LMDH のルマン用カラーリングが発表されました。
963に関しては少し前、今年の1月9日にも記事を書いています。
Porsche 963 LMDH Hypercar 2023年1月9日
https://ash-institute.blog.ss-blog.jp/2023-01-09
この以前の記事でも書きましたが、最近の耐久レーサーの中では最もカッコ良く思えて
かなり気に入っています。
これはCGだと思いますが、かつてフェラーリやフォードがやった3台並んでのルマンの
1、2、3フィニッシュをイメージしたのかなと思われるような画像です。
ここからの3枚は通常の963、発表された時のカラーリングで、上記の1月9日の記事でも
アップした画像です。このカラーリングでWECやアメリカのレースに参戦しています。
正直、今回発表されたルマン用のものよりも元のカラーリング(↑)のほうがカッコ良く
思えるのですが…、今回のルマン用カラーで目をひいたのがこのプランビュー(上面視)。
なんかちょっと見おぼえあるな…と思ったのですが、以前自分で作った下の画像と似た感じが
したからでした。
これはイケヤフォーミュラさんのIF-02RDSの開発を始める時にスタイリングの狙いを説明する
ために作ったエアフローの概念図のようなもので、ベースはオリジナルのAsh013という車です。
フロントフェンダーとフロントエンドを池谷さんの好みに合わせるための修正案の線や、ステア
した時のタイヤの逃げのための切り欠きの線などが描かれています。キャビンからリヤカウルに
関してはAsh013のままで、まだIF-02RDSとしての特徴は描かれていません。
このAsh013にしても、さかのぼれば2007~2008年頃のスケッチが大元で、ある中央アジア
の国(国土大きく天然資源豊富)の国営プロジェクトとしてカテゴリーの異なる車を一気に
5車種(!)開発しようという非常に野心的なプロジェクトを持ちかけられ、そのうちの
スーパースポーツ(既存のいわゆるスーパーカーを上回る圧倒的なパフォーマンスを目指す)
として、同時開発の高級セダンと共にイメージリーダーとすべく開発したいというもので、
それならば以前からあたためていたアイディア、このスケッチと作りかけていた3Dデータが
ちょうどあてはまるかもしれない…。
そう思ったのですが2008年といえば…、そうです、リーマンショックが起こるわけです。
それによって同国の経済は大混乱。結果として、この話を持ち掛けてきた政府関係者達は
大統領を除いて、同国政府の実質ナンバー2と言われた方を含めてごっそり退任してしまい、
プロジェクト全てが無かったことになってしまったのでした。
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トヨタがこれくらいカッコよくなってくれたらいいのにな…。
Lancia Stratos Replica オリジナルV8エンジン縦置き! [車、カーデザイン、ミニカー]
世の中にストラトスのレプリカはいくつかありますが、今回取り上げるこれはちょっと
驚きの…、なんとエンジン縦置き!しかもオリジナルのV型8気筒、既存の何か別の車用の
エンジン流用ではないということです。
racecars direct.com
Categories Race Cars Sprint & Hill Climb Cars
Lancia Stratos Replica £ POA 08/02/2023
https://racecarsdirect.com/Advert/Details/135043/lancia-stratos-replica
上記サイトで £ POA とありますので売りに出ている(出ていた)ということですね。
レプリカで多いのはフィアット系の直列4気筒、アルファロメオのV型6気筒、ホンダの
V型6気筒、そして高価なフェラーリ製V型8気筒などがありますが、これはそのどれとも
違います。説明(下記)を読んでも詳しいことはわからないのですが、2,000ccでV8と
いうのは、リッターバイクの4気筒エンジンを2個使って、クランクシャフト/ケースを
オリジナルで設計/製作したものではないかと思われます。
Engine
Cyclone Y-40R 2.0L V8 Built by cyclone power LTD with engine hour metre
Jenvey individual throttle bodies
Stand-alone Motec ECU
Custom equal length exhaust manifolds and system
そうだとすれば、多分低回転トルクのないピーキーな性格のエンジンでしょう。
その分高回転まで回るかもしれません。
トランスミッションはヒューランドの JFR-200 6速シーケンシャルです。
この星型ホイールはとても好ましいです。ストラトス用の中で一番いいなと思います。
フロントのウインカーとスモールランプはもう少しオリジナルに似たものが良かった…。
ここはちょっと残念。
ボディは個人的にはこのタイプよりもリヤフェンダーのフレアが、よりすそ野からなめらかに
ふっくらしたもののほうが好きですが、これもノーマルもどちらも悪くないです。
シーケンシャルミッション用のシフトインジケーター。メーターはSTACK製の液晶タイプ。
これ以上ないというほどシンプルでそっけないインテリア。ステアリングはOMP。
シートはスポーティーなデザインとリーズナブルな価格で人気のsparco。
縦置き、しかもV型8気筒というのはいいのですが、とてもいいのですが…、
エンジンの素性が今ひとつよくわからなくて少々(かなり)不安なのと、
何より残念なのはこのサスペンション。
せっかくエンジンを縦置きにしてリヤのサスペンションレイアウトの自由度がぐっと
上がっているのに、そこはオリジナルストラトスを踏襲したかと思われる、ストラット
形式のごく短いサスペンションアームのまま。これはあまりにもったいない。
ギヤボックスがヒューランドの JFR-200 であれば、このケースにサスペンションアーム
をマウントすることはそう難しくないはず(親切なことにそのための切削面があらかじめ
設けられている)ですので、どうにかして理想的なジオメトリに近いオーソドックスな
ダブルウィッシュボーン形式の気持ちよく長いサスペンションアームをつけたいところです。
まぁ、そうするにはエンジンのマウント方法も変更してマウントブッシュなどを介さずに
フレームに剛結する、いわゆるストレスマウントにしなければなりませんが、どうせ
この車に快適性とかは求めていないでしょうからそれでいいんじゃないかなと思うんです。
エンジン縦置きストレスマウント、目いっぱい長いリヤサスペンションアームのストラトス、
そんなの良くないでしょうか?すごく魅力的に思えるんですけど。
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サスペンションアームは長いほど魅力的…。
Wells Motor Cars Vertige [車、カーデザイン、ミニカー]
イギリスのクルマ好き2人が開発したスポーツカー、ウェルズ・ヴェルティージュ。
この車の生産が今年半ばに開始される予定だそうです。
850kgの車体にフォード製2.0L NAをミドシップマウントする少量生産車で、
価格は5万ポンド(日本円で約800万円)からとのことです。
Explore the Vertige - Wells Motor Cars
https://wellsmotorcars.com/vertige
AUTOCAR JAPAN 2023年1月26日
ウェルズ・ヴェルティージュ まもなく生産開始 ミドシップの軽量スポーツカー
https://www.autocar.jp/post/901300
寸法、重量等は下記のとおりです。
全長 3,944mm
全幅 1,752mm (ドアを開けた場合:1,832mm) ←親切!
全高 1,142mm (ドアを開けた場合:1,690mm) ←親切!
ホイールベース 2,371mm
乾燥重量 795kg(815kg)
前後重量配分 前輪 47% 後輪 53%
ミドシップマウントされるエンジンはフォード製2.0L 4気筒、出力210ps。
このパワーと800kg台の軽量ボディが相まって、0-97km/h 加速 5.0秒以下、
最高速度は 225km/h とのことです。
コンパクトで手ごろなサイズ、サイドウインドーのグラフィックはもう少し普通の処理でも
良かったかと思いますが、他は全般的にクラシカルで素直な造形で好感が持てます。
デザインテイストは1960年代風で、このあたりのテイストを好む方は多いと思います。
ただ個人的な好みで言うともう少し新し目、70年代以降のものがいいのですが…、
それはそれで結構難しいところがあって、そのあたりを目指すのならまるっきり今風のほうが
いいように思います。いずれにしてもそういううるさいこと言うなら自分で作るしかないか…、
ということになるかと思います。
ドアは気分が盛り上がるこの開き方。
この車で何よりうなったのが価格です。日本円で約800万円というのはかなり頑張った価格、
正直大したものだと思います。ロータスエリーゼあたりを意識した設定なのでしょうが
あれよりもこちらはさらに少量生産です。もちろん輸入すれば相応にかかると思いますが、
屋根もドアもガラスもちゃんとある少量生産車でこの価格はなかなか出来ないことです。
さすがイギリスという気がします。
以下は上記リンク、AUTOCAR JAPAN のサイトから。
イギリス車らしく高いセンターコンソールにちょこんと生えたシフトレバー。
ウッドノブの質感もいいです。
ミッドシップであることをアピールするグラスハッチ。こういう演出もいいと思います。
ブレーキはちゃんと4PODの立派なものが付いています。
バスタブ型のメインフレーム。深くて大きな断面のサイドシル、これは剛性高そうです。
おそらく上の写真のメインフレームに着く前/後のサブフレーム。
シンプルですが手慣れた作りに見えます。
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コンパクトで素直な形の車、いいな…。
サレジオ高専 VISMO(自動運転EV) [車、カーデザイン、ミニカー]
東京都町田市にある、全国で唯一デザイン学科を持つ高等専門学校のサレジオ工業高等
専門学校(通称:サレジオ高専)が、産学連携で現在開発中の自動運転EV『VISMO』を、
昨年2022年12月6日、7日に東京ビッグサイトで開催された、信用金庫主催の展示商談会
『2022 よい仕事おこしフェア』に試作車を展示しました。
高専OBとして応援したくなるようなニュースでしたので取り上げようと思っていました。
レスポンス 2022年12月5日(月)15時45分
高専が自動運転EVを開発…サレジオが「よい仕事おこしフェア」に出展
https://response.jp/article/2022/12/05/364878.html
一見して、とても学生が作ったとは思えないような仕上がりの良さに驚いたのですが…
案の定といいますか、実際の製作はこの手の仕事に精通した企業が大きく関わっていました。
株式会社アペックス | デザインモックアップ・試作制作 | Apex
https://apex-tokyo.co.jp/
Apex お客様事例 自動運転 EV車両開発「VISMO」モデル製作
https://apex-tokyo.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2022/09/vol09-copy-1_2022-09-06T092127.789538.html
上記のリンク先を見てもあまり詳しいことはわからないのですが、高専の学生が主導して
こういうものを作ったということで、ただそれだけでも暖かい目で見守りたいと思います。
デザインそのものは自動車メーカーのコンセプトカーと見まがうような、中々魅力的な
ものだと思います。フロントウインドシールドが寝すぎているんじゃないかとか、ドアが
無いとか、少々突っ込みたくなるようなところはあるにせよ…、そう、この手のミニマム
サイズの車によくあることなのですが、この車にはドアがありません。
ちゃんとしたドアをつけると一気にハードルが上がるんです、色々な面で。設計、製作の
難易度がぐっと上がって、それはダイレクトに製作コストに効いてきます。ここは多分
そういう理由で割り切ったんだと思います。
ものすごく端折って言うと、ドアが無くてウインドーグラスがアクリルかポリカなら
(この3次曲面形状から恐らくそうだと思われます)、ぐっと製作の難易度は下がります。
この車はそういう作りだということです。
それでも、これをここまでのものにしたのは大したもの、立派なものだと思います。
フロントウインドシールドが寝すぎているとどうなるかというと…、この手の幅の狭い車は
特にAピラーが邪魔で視界が悪く感じられるのです…が、そこは自動運転ですから良し、
ということでスタイリング優先でまとめたのでしょう。
そうした甲斐あって、とても魅力的によくまとまっていると思います。
プラスチックのバケットの上にのるくらい軽量。
スタイリングデザイン、設計にはちゃんと3D CAD が使われているようです。
それにしても、もう少し解像度の高い良い画像は無かったのかな…。
前述のようにこの車の詳細はわからないのですが、単純に魅力的なスタイリングデザイン
だったので嬉しくなりました。これまでに見たこれくらいの超小型車の試作車やそれに
準ずるもの、市販されたものを含めて、個人的には一番好みのデザインです。
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サレジオ高専 VISMO、暖かく見守りたいです。応援します…。
Cadillac Allante かつて見にいった中古車 [車、カーデザイン、ミニカー]
少し前にキャデラックのレーシングカーについて書きましたが、そこで簡単に紹介していた
アランテという車について、以前買う気満々で中古車を見に行った時の写真が見つかったので
それをアップしてみます。
写真のプロパティを見ると2002年1月18日にNikon Coolpix 950で撮影されていることが
わかります。当時のデジタルカメラとしてはとても良い性能(自分にとっては十分)でしたし
レンズ部分がクルッと回るところがカッコ良くて気に入っていました。(余談)
アランテの隣の車は私が当時乗っていたBMW 635CSi。パーソナルなクーペという点では
ちょっとだけ似ていると言えなくもないです。ホイールが当時のBMWらしくブレーキダスト
で真っ黒です。このブレーキダストをちゃんと落とすには結構強めのケミカル用品(体に
よくなさそうな)が必要でした。(また余談)
カーセンサーか何かでこの車、キャデラック・アランテ見つけて、場所が茅ケ崎とわりと近く
だったので電話してすぐ見に行ったのですが、簡素で小さななプレハブ事務所の中古車屋で、
その砂利の駐車場に、やや場違いな感じでその車、パールホワイトのアランテはありました。
こう言っては悪いですが、その場所でまともなメンテナンスなど出来そうもないところで、
まぁお店の印象としてはあんまり良くはなかったです。
それでも、ものすごく希少な車ですしデザインはとても好きな車です。端正で上品、エレガント
な2ドアクーペ。2シーターで贅沢です。この個体はいわゆる前期型でエンジンがノーススターと
呼ばれる32バルブのDOHC V8ではなく、昔ながらのOHVのV8です。そこは最初からちょっと
残念に思っていたところです。ものすごく好意的に見れば、シンプルだし出回ってるから整備は
しやすくていいかも…、そんなことは思いましたが、やはりノーススターの32バルブのDOHC
のほうがいいに決まってます。
試乗していいということなので運転させてもらいました。お店の方に同乗してもらって茅ケ崎の
住宅街の中の狭い道からちょっと抜けて開けたところをグルッと回る、ごく簡単なコースです。
運転した印象は…、まずボディの建付けあまり良くない、剛性感低い、重心が高く感じられる、
ステアリングインフォメーション少なめ、加速感はまぁまぁ。正直なところ全体的にあまり
良くありません。乗ってみて、盛り上がっていた気分が萎えていくのがわかります。
テイストは違うけれど、何となくちょっと似た雰囲気のリヤビュー。
でも、この希少な車、スタイリングは大好きだし、まごうことなきピンファリーナ製のボディ、
しかもボディカラーは望ましいパールホワイト。もちろんハードトップ付き。
そう、この車はこのハードトップを取り外してオープンに出来ます。最近の電動格納式のもの
ではなく手で色々やってつけたり外したり、それも一人ではまずできません。こんなもんだった
んです、この頃のピニンファリーナ製キャデラックのオープンって。
ハードトップを外すと(やはり手動のソフトトップ:布製)があって、それはそれでいいのですが、
個人的にソフトトップを閉じた時のスタイルはあまり形が好きではないし、外したハードトップは
専用スタンドとか使ってガレージに置いておかないといけないという実にメンドクサイものです。
もし自分が買ったとしてもハードトップを外してオープンで走ることはまずないだろうなと思って
いました。
乗ってみての印象は決して良くなかったのですが、しかしこれを逃して良いものか…、結構逡巡
しましたが、結局購入するには至りませんでした。
ごくシンプルな形でありながら、この独特な構成のリヤコンビランプも好きです。
その時の気持ちを思い出しながらこれらの写真を見て思ったのですが、あぁ、このインテリアが
赤のレザーだったな…、それも自分としては大きなマイナスだったなと思い出しました。
インテリアカラーは他に淡いベージュ系、黒系などがあったと思いますが、自分としては最も
望ましくないのがこの赤系でした。
あぁ、そうだそうだ、乗り込んだ瞬間、このインテリアカラーを愛せるか…?と自問して、
どうにも無理っぽいな…と思ったのでした。
あれがもしもノーススターエンジンでインテリアがベージュだったら、多分買っていたんだろうな
と思います。ボディカラーはパールホワイトが一番望ましいですが、赤も魅力的に思えました。
ただ、この車の赤はさらに希少ですので、実車は見たことがありません。
この車、キャデラック・アランテの後期型:ノーススターエンジン搭載、ボディカラーはパール
ホワイトか赤、インテリアはベージュ…、なんていうのがあったら今でも真剣に欲しいと思います。
オーソドックスで控えめなフロントビュー。今でも惹かれます。
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キャデラック・アランテ、名前がもうステキに思える…。
Ferrari 288GTO Hommage study [車、カーデザイン、ミニカー]
フェラーリ関連のものが続いていますが、これは正式なモデルでも、スクープ画像でもなく
あるデザイナーが自主製作したもので、288GTOへのオマージュを込めたものとのことです。
This Unofficial Ferrari 288 GTO Hommage Study Will Make You Forget About The 296 GTB https://www.carscoops.com/2022/10/this-unofficial-ferrari-288-gto-hommage-study-will-make-you-forget-about-the-296-gtb/#.Y8_RgTWFINo.twitter
288GTOのオマージュとのことですが、正直それほどそういう雰囲気は感じません。
感じ方も表現の仕方も人それぞれではありますが…、個人的に288GTOはとても好きなので
そのオマージュと言われたら気になるし期待もしてしまいます。
出来ればどこかに特徴的なところで “あぁ、ここはあれを狙ったんだな” と嬉しくなるような
ものを見せてほしいと思うわけです。
288GTOというよりも、最近のフェラーリのトレンドをうまくとり込んでまとめたもの、
という感じで、変にエグイところなどが無いのは好感が持てます。ただ、ヘッドライトや
ドアや前後カウルのオープニングラインなど、いくつかのディティールはまだ表現されて
いないようで、その分ちょっとリアリティに欠けるかな…という気がします。
リヤまわりなどは最近のフェラーリっぽさと共に、マクラーレンのMP4-12C などにも似た
雰囲気を感じます。
ここで1984年発表のオリジナル288GTOの写真も載せてみます。
色は赤と白と違いますが、アングルは前後とも近いものを選びました。
こうして並べて比較するとますますあまり近似性を感じないようにも思うのですが…、
しいて言えば、フロントエンドのとがったところ、Aピラーがブラックアウトされている
ところくらいかな、と思うのですが…、これはもうあんまりうるさいこと言わないで、
288GTOを好きな人が描いた架空のフェラーリの新型、というふうにとらえればいいのかな
と思います。全体的にはいい感じにかたまりとしてまとまっているし、嫌な感じがするような
ところはほとんどありません。個人的にはかなり良いと思います。
ついでなので、オリジナルの288GTOの印象的な写真をいくつか。
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
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288GTOのオマージュモデル、考えるだけでも楽しそう…。
Ferrari Purosangue [車、カーデザイン、ミニカー]
昨年2022年9月にフェラーリが発表した同社初のSUV、Purosangue(プロサングエ)。
Ferrari Purosangue - Ferrari.com
https://www.ferrari.com/ja-JP/auto/ferrari-purosangue
フェラーリ、初の4ドア4シーターモデル「プロサングエ」 - Car Watch 2022年9月14日https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1439860.html
この顔つき、ヘッドライト周りは同社のSF90 Stradale によく似たイメージで、シャープで
近未来的にうまくまとまっています。トヨタの新型プリウスにも似ていますが、こっちが
ちょっと先です。
リヤまわりもフロント同様、同社のSF90 Stradale や Roma によく似たイメージの処理でスマートです。
ドアはこのように空きます。フロントドアは一般的な開き方ですが、リヤドアは後ろヒンジで
しかも電動式。
インテリアもSF90 Stradale に似た左右シンメトリックな構成。
シートも前後共にスポーティーでモダンなデザイン。
<画像8>
Purosangue(プロサングエ)、この車名はイタリア語で「サラブレッド」を意味します。
プロサングエではフロント車軸より後ろにエンジンを、そしてトランスミッションをリヤに
搭載する、いわゆるトランスアクスル・レイアウトを採用。これによって前後重量配分は
49:51を実現しています。
乗車定員は4名、フル4シーターです。
ボディサイズは4973×2028×1589mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3018mm。
エンジンはV型12気筒6.5リッター直噴、バンク角 65° ドライサンプ
最高出力725CV/7750rpm、最大トルク716Nm/6250rpm。
ついでにボンネットはフロントヒンジ、リアハッチはアルミニウム製の電動…、
その他の詳細はリンク先の各サイトをご覧ください。
SUVといってもフェラーリらしさは十分感じられ、SF90 Stradaleなどと通ずるような、
同社の最新のデザインテイストがエクステリアにもインテリアにも反映されていて、
ファンにとってはとても魅力的に見えることでしょう。
数年前のことですが、フェラーリとしてはSUVは絶対に出さない、そう当時の社長は明言
していたんですが、案の定というかなんというか、結構あっさり出してきました。
タイプは違えど同じスポーツカーメーカーのポルシェのカイエン等での大成功を見ていると、
フェラーリが企業として同じような戦略を考えるのも無理はないと思います。
個人的にはSUVはそれほど好きなカテゴリーではないのですが、これはきっと目論見通り
売れるのではないかと思います。待っていた潜在的なユーザーは少なくないと思われるので。
これがポルシェのカイエンのように爆売れしてフェラーリの屋台骨を支えるような存在に
なるのか(そこまではならないのではないかと思いますし、そこまでにならないにしても
フェラーリの場合は大丈夫ではないかなとも思いますが…)、見守りたいと思います。
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
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SUVでもちゃんとフェラーリテイスト…。
Ferrari SP48 Unica [車、カーデザイン、ミニカー]
昨年2022年5月5日にフェラーリが発表した1台限りの特別車 SP48 Unica。
(ここ何回か昨年発表されたものが続いているのは…、ここで取り上げようと思いつつ
遅れ遅れになっていただけで、特に他の意味、理由はありません)
Responce 2022年5月9日(月)
フェラーリ『SP48 Unica』、ひとりの顧客のために製作…720馬力ツインターボ搭載 https://response.jp/article/2022/05/09/356985.html
あるクライアントの希望に添ってデザインされた唯一無二のビスポークモデルとのことです。
フェラーリに自分好みのデザインで特別あつらえのモデルをワンオフで作ってもらう…、
なんともうらやましい贅沢なお話です。
SP48 Unicaは、同社のカタログモデルF8トリブートのプラットフォームをベースに、
特別なデザインでボディを架装した2シーターのスポーツベルリネッタです。
なめらかでシャープなフロントエンド、細かい6角形で多数あけられたエアインテーク
のデザインも特徴的で現代的な新しさを感じます。
ミッドシップマウントされるエンジンはF8トリブート譲りの排気量3902ccのV型8気筒
ガソリンツインターボエンジンで最大出力は720hp/8000rpm、最大トルクは78.5kgm/3200rpm。
0~100km/h加速を2.9秒、最高速は340km/h とのことです。
エアインテークこそ細かく凝った造作になっていますが、全体的な造形としては最近の同社の
他のモデルとの共通性を十分感じさせながら、それらよりもシンプルですし、非常に整っていて
好感が持てます。構成要素が少なく、なめらかかつシャープでとても好みのデザインです。
オーナーになる方のために担当デザイナーが良い提案をして、オーナーになる方もきっとセンスが
良い方なのでしょう、無茶な要求などすること無く良い提案に共感し、クォリティの高いものが
作られた…、そういう幸せな組み合わせだったのではないかと思います。
最近の限定モデル、ワンオフモデルには下記のようなものがあります。(これらの他にもあり)
Ferrari J50:2016年12月発表 488 Spider base 日本上陸50周年特別モデル
日本専用(!)10台限定 約3億円~
Ferrari SP38:2018年5月発表 488 GTB base 一人の顧客のためのワンオフ 3億円以上
Ferrari P80/C:2019年3月発表 488 GTB base 一人の顧客のためのワンオフ 3億円以上
ワンオフモデルとなると価格もものすごいことになっていますが、フェラーリのワンオフ
モデルの標準的な価格がこれくらいということらしいです。大体3億円から…。
ちなみにカタログモデルの価格の最高価格は2019年5月発表の Ferrari SF90 Stradale で
5,340万円(Spider は 5,856万円)。
そして最低価格は2021年10月発表のフェラーリの現在のエントリーモデル、Ferrari Roma で
2,682万円となっています。エントリーモデルでも乗り出しで3,000万円近くということですね。
ここからは再び Ferrari SP48 Unica。
サイドビューは上記SP38などとの共通性を感じます。
こうしてみると全体的に丸みが効いていて非常にシンプルな形状といえます。これ見よがしな
ところはほとんどありません。
このリヤコンビライトも非常にシンプル。リヤウイングというかスポイラーというかもごく
控えめ。リヤビュー全体がシンプルでモダン、上品ささえ感じられてとても好ましいです。
プランビューで見ると、エンジンを覆うリヤカウルの特徴的な造形がよくわかります。
サイドビューやほかのビューでは目立たなくてよくわかりません。それもまたいいです。
この上面にあけられたエアアウトレット…と思ったら、穴の向きからするとインテークです!
フロント同様小さな6角形の穴をグラフィカルに沢山並べて、魅力的なディティールを形成
しています。この部分を分割線が囲っているのは、この部分だけ3Dプリンター等を使って
成形し、周囲の大きなパネルに組付けしてしているのかなと思います。合理的でいいやり方
だと思います。
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。
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Ми всі на вашому боці.
ワンオフモデルの中でもクォリティ高く、とても良い…。
Aston Martin Valkyrie AMR Pro [車、カーデザイン、ミニカー]
昨年8月日本に上陸したAston Martin Valkyrie AMR Pro(アストンマーチン ヴァリキリー
AMR Pro)。最高出力1000PS(!)、レーシングカーの各種レギュレーションに縛られない
究極のサーキット専用モデル、とのうたい文句です。
アストンマーティン・ヴァルキリーAMR Pro
https://www.webcg.net/articles/-/46780
5億円のアストンマーティンは驚きの連続 新型ヴァルキリーAMR Proが日本に上陸! https://www.gqjapan.jp/cars/article/20220806-aston-martin-valkyrie-amr-pro?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=onsite-share&utm_brand=gq-jp&utm_social-type=earned @GQJAPANより
ベースとなったヴァルキリーは、アストンマーティンのロードカーとして2019年に
そのプロトタイプカーが発表されました。車両コンセプトを策定したのはアストン
マーティンとレッドブル傘下のレッドブル・アドバンスド・テクノロジー、その後、
アストンマーティンとマルチマチックが開発する体制に移行しました。
ボディ構造は専用設計のカーボンモノコックを中心とするもので、ボディパネルなど
には全面的にカーボンコンポジットを採用。
エンジンを開発したのは、F1で長い実績を誇るコスワース。Vバンク角65度の6,500cc
12気筒自然吸気エンジンにより1014ps(1000bhp)を発生。
その発生回転数が10500rpm、最高回転数は11100rpmという超高回転型。
ちなみにロードカーのヴァルキリー(AMR Proが付かない)にはハイブリッド・システム
が搭載されていますが、このヴァルキリーAMR Proは軽量であることにプライオリティを
置いた設計のためハイブリッド・システムを採用していません。
スペックは下記のとおりです。
価格 $4,210,000(約5億8,000万円)
レイアウト ミッドシップ、後輪駆動
乗車定員 2名
エンジン V型12気筒 DOHC 48V 自然吸気 6,500cc
最高出力 1014ps(1000bhp)/10,500rpm(最高回転数 11,100rpm)
最大トルク 740Nm
トランスミッション 7速 シングルクラッチ シーケンシャル
全長 x 全幅 x 全高 5,004mm x 2,060mm x 1,008mm
ホイールベース 3,147mm
重量 1,1342Kg
0-60 MPH(0-100km/h発進加速)2.5秒
価格 $4,210,000(約5億8,000万円)
販売台数 全世界で40台限定(※すでに完売)
ありがちですが、この車も発表と同時に完売御礼状態です。
俯瞰気味に見るとフロントフェンダーまわりの特徴がよくわかります。
こんな感じのアングルが全体に形もわかりやすいし、スリークに見えて好きです。
つくづくすごい車だなぁと思うのですが、1点だけ、ここはちょっと…と思うところは
ヘッドライト。中途半端に小ぶりなものが無造作に埋め込まれていて、カッコ良くも
ないし、ありがたみのようなものも何も感じません。
ひどい言い方ですが、これひとつでぶち壊し…そんな印象を受けます。
もっと小型のユニットを横に並べるなどしてスマートにレイアウト出来そうに思えますし、
仮にこの車を企画している時点ではちょうどいいユニットがまだ無かったというのなら、
サーキット専用車ということで割り切ってデイライトみたいなものとして小さくて薄型の
LEDタイプ簡単に言うとフェラーリFXXみたいなものを置いてくれたほうが良かったな…
と思います。
まぁ、アストンマーチンとしてはそれらと似たイメージになるのは避けたいという気持ち
はあったとは思いますが…。 もっと前(2015年)に出した同じくサーキット専用車の
Vulcan(ヴァルカン:ものすごく好き!FRでロングノーズで超絶カッコイイ!)では
いい感じに小型のライト使ってたのにな…。
ベースになったヴァリキリー(奥)とヴァルキリー AMR Pro(手前)。
AMR Proでは前後のウイングが大型になっていることがよくわかります。
ここからはベースになったヴァリキリー。
ヴァルキリーのサイドビューと、上のヴァルキリーAMR Proのサイドビューを比べると
フロントフェンダーやそれにつながるサイドポンツーンに相当する部分、シャークフィン
など、各部が色々違っていることがわかります。
ものすごく抜けが良さそうで効きそうなリヤディフューザー。意外なことに整流版と思しき
ものはありません。レギュレーションの制約が無ければこういうシンプルな造作できれいに
流せるということでしょうか。
ウクライナがロシアを追い出して勝利して、全ての領土をとり戻し、
ロシアにきっちり賠償させて、平和を取り戻せるまで応援したいです。
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Valkyrieもすごいと思ったけど、これはまたさらにスゴイ…。